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摂食障害を治すためには
何をどうすればいいのか・・・


同じ摂食障害でも
いろんな症状があって
同じ症状でも色んな原因があって

人それぞれどの配分で
どんな症状をもってのかもちがえば

今の心の状態も体の状態も
できること・できないことも
人それぞれ違うから、

絶対この順番で
何をどうすれば治る、って
詳細な治し方が決まってるわけじゃないけど

回復における指針というか、
共通する心得みたいなものは、あると思います。


「回復のために
 まずは、何をすればいいか」

誰にでも共通するものがあるとすれば、

まず、これだと思う。


まずは、「痩せたい症状」「食べたい症状」があることを認める


摂食障害の場合は
痩せたい食べたいっていう欲求自体は
健康な人にもあるものだから

欲求そのものは問題じゃなくて、
その欲求の「程度」が病気という考え方を
これまでに書いてきました。

そして、それは
痩せたい欲に任せて痩せれば解決するとか
過食衝動を意志の力で我慢すればいいとか
そんな簡単な話でもない。

っていうのをここ最近のシリーズでも
ざっくりと書いてきたので、

▼このシリーズの今までの記事も一応リンクのせとくね。

******

*「言葉」に対する自分のイメージや過去のデータベースをみるのではなく、「書き手のこの人は何をいってるんだろうか?」という視点で読んでみてください。


<摂食障害の苦しさ>

■「痩せること」「食べること」に”依存する”とは(依存症とは-その3)

■摂食障害の背景にストレス、大切なものランキングが「痩せるか太るか」絡みになる-(依存症とは-その4)

■摂食障害・依存症の人は強さにとらわれている・頑固である-〔依存症とは-)その5

■摂食障害と薬物・アルコール依存は違うのではないですか?〔依存症とは-その6)


《摂食障害からの回復って??》

■摂食障害は「治らない」=「治る病気」(治るとは何か)

******


私が摂食障害だったときもね、
ただ痩せたいだけ、食べたいだけ、意志が弱いだけ・・
っておもって、

10年かそれ以上
たった一人で食欲やダイエットと戦ってたんだけど

「これ、病気なんだ」って
認めることができたその時から

この苦しみが楽になるなら治したい、
って思えた。

*治す=太る=辛いこと、って思いこんでたり、過食=我慢すること、ってイメージがあったこので、治すことが怖い気持ちもあったけれども、それも少しずつ変化していきます


それも含めて、
自分の症状を症状なんだって
認めたからこそ

何がどうしてこんなことになってるのか??

治るってどんなことなのか?

治すためにはどうすればいいの?


っていう、
次のステップにすすむことができたんだ。


それからも、
具体的にどうしていいかすぐわからないし
 
すぐ治したい!
でも誰もおしえてくれない

治したいのに治らない・・・
・・って葛藤もあったんだけど

その葛藤も
症状を認めた次にあった
必要な回復のステップだったよ。



次のステップに進むためにも

自分のこの人生をのっとるほどの
痩せたい食べたい欲求が、

意志の弱さやだらしなさではなく「症状」で、
症状ゆえにコントロールできない欲求になってる

ってことをまずは、認める
ことが必要なの。


認めることができたら


症状のエネルギーになっている
『悩むべき問題』で悩むことができて

チャレンジしたり、失敗しながら、
回復の道のりを進んでいくことができるから。



***


初期の段階では

拒食も
「自分はただ痩せたいだけ、太りたくないだけ」
「邪魔しないでよ」
って病気って認められない人も多いよね。

私もそうだったよ。



過食も、
太りたくないから恐ろしいものではあるんだけど
どこかで快感を感じてる自分もいて

だからこそ、
自分が駄目な人間なんだと
責めるばかりだった。

何度意志を固くして
「もうやらない」と誓っても
変われない自分が、
情けなく恥ずかしく、
誰にも言えずに抱えてるだけだった。


治すことのイメージが
太ること、恐ろしいこと、
過食を我慢すること、になってるから

治したいけど治るのも怖い・・。

でも治るの自分のイメージが
違っただけって気づけるときがきたよ。


だから
そんな時期があってもいいし
その葛藤もすごく、わかるんだけど

だからこそ 
今そんな時期にいる人は

まずは、症状を認めることが
できるといいね・・っておもってる。



自分の症状が症状だと認めらないときは

ただただ、
「痩せたい(太りたくない)のだから痩せれば解決」
って信じて、

わけもわからず
死に物狂いのダイエットをしてたけど、
ずっとダイエットに追われるあの感覚・・・・

やっぱり苦しかったんだよ。


痩せたい、太りたくない。

でもどっかで、
『一生これやり続けなきゃいけないんの??」て
泣きながら ひとりぼっちで
ダイエットと運動、やってたときもあったよ。



過食もね、ただただ、

「止まらない食欲を
 自分の意志で止めようとしては敗北して 
 こんな食べ方をする自分に罪悪感と嫌悪感」 

その繰り返しで、ぐるぐる抜け出せなくて、

何がどうしてそんなことになってるのか
さっぱり分からず
ただ食欲と戦っていたのだから、やっぱり辛かったよ。

スイッチ入れば、『快感』求めて
食べ物買いに走る自分もいるし、
食べてるときに恍惚感感じる自分もいるからこそ、


やっぱりこれ、私のわがままじゃないか
意志の弱さじゃないかって、
劣等感や罪悪感しかなかったの。


でも、それ自体が病気なんだな
症状なんだなって認めることができたら



「どうしてこんな症状が出ているのか」

「症状のエネルギーになっている
 症状の背景あるストレスとの関連や
 体と心の仕組み」

について、知ることができた。



その一つ一つは、
私の本やブログに大量に書いてきてるので
ここで全部を説明することはできないかから、ここでは飛ばします。



そういうのがわかれば

ただ痩せる、食べるじゃなくて

その根本にある
体の問題、
心の問題を
一つ一つ整理して、

今できることをさがして
一つ一つやっていける。



それからも簡単じゃないけど・・・。

ただ、、自分で認めることをしてからも、

なかなか
自分の症状やその苦しい気持ちを
吐き出せる場所っていうのが・・・ないんだよね。

一般の人もお医者さまも、
摂食障害に理解のある方と、そうでない方がいて。。


でもね、諦めないで見つけて欲しい。

食べたい。やせたい・辛い。
止めたい、でもやめられない。

その辛さを吐き出せる場所、
解決の糸口を見つけられそうな場所、人。。

少しでも、たったひとつでも
あるだけで力になるから。




医者もカウンセラーも色んなひとがいて、自助団体もそこのカラーってあるから、自分にあったところをみつけられたらいい。

家族や友達でも、
辛いって言える場所があれば
それで治るはなくても、大きな支えになると思う。

私のブログや本や、個人セッションや美人塾も
その場所の一つになれたら嬉しいなって思って続けてる。

ブログは個人的に話聞くことも
その人に合った言葉を選んで書くこともできないけど

私が文字にする私の体験や、
コメント欄のみんなの声の中で
全てじゃなくても、いまの自分の気持ちに
しっくりくる部分が、あると思うんだよね。

もちろん私の言葉だって
これは違う、受け付けないなって
部分もあると思うけど、全体のなかの一部でも、

「これ、自分だけじゃないんだな」

「この苦しみを分かってくれる人がいるんだな」

「ここでは、この人の前では
 苦しい辛いっていってもいいのかな」

って、心で感じられる場所になれたらと思う。


なかなか、リアルな世界に、
自分の居場所が見つからないときは

私の本やブログの好きな部分を
携帯に転送したり写真とったりして
その文章を「理解者」にして
自分でできることをしてる人もいるみたいだよ。

辛くなったらそれを開くんだって。


まだ過去の記事やブログ、
読み進めるのが怖い人もいるかもしれないけど

私は、痩せたいも、食べたいも、
我慢しなさいとか、駄目ってはいわないし、書かないよ。


たとえば 

「会社や学校休んででも、痩せるためにダイエットと運動してたい」

なんて聴いても

駄目とか止めなさいとか否定することは、
私は本でもブログでもセッションでも、美人塾でもいわない。


だって私がそうだったんだから。

すごくわかる。

「それはそうだよね・・・」っていうから、
「説得されるかと思った」って
ビックリする人もいるけどね。


だって、将来はよくなるとしても
「今は」そういう病気なんだし
そういう病気からの回復途中なんだから、
そう思うのもふつうだよ。


症状なんだから、それはそれとして、
「本当に向き合うべき部分はここかもよ」って
ヒントは示していくけれども、

そうしたいって思う欲求は私は否定しないし
みんなにも否定してほしくない。


苦しいほどの痩せたい気持ちがあって
これが症状なんだなあって
「認めて」あげていいんだと思う。

過食もそうだよ。




それが1歩っていわれても、
なかなか認めるってむずかしいんだけれどね。


痩せたいも食べたいも、ふつうの人にもあるから

ふつうの欲求と一緒にして
このつらいのも、誰にでもある、
辛いなんていってはいけないって、抱え込んじゃうんだと思う。

そんな人もね、昔書いた↓の記事で、
ただ痩せたい、ただ食べたいじゃなかったことや
「辛かった自分」に気づけたっていう人がいたよ。

>摂食障害について〔リンク先も読んでね)



**


先日の薬物依存の記事で、

「クスリをやりたい、っていう欲求があるってことを、まずは認めないと、回復できるわけがない」

「欲求を認めるってことは、このままではいけないっていう気持ちの現われ」


っていうくだりがあったのですが、
私は、この記事に書いたようなことを思いだしたよ。

このままっていうのは、摂食障害の場合は、

生き辛さや何かしらの抱えきれないストレスを
痩せれば解決、
過食で曖昧にする、
そんな自分を責めて、また症状・・っていう”ぐるぐる思考”のことになると思う。


もちろん依存対象がクスリという「物質」の場合と、やせる・食べるなどの『行為』の場合とでは、精神的依存という似た部分もありながら、同時に全く違うモノでもあると思います。

ただ摂食障害も、

「こんなに苦しくなるまで、やせたい・食べたい」
「その欲求が症状なんだと認める」こと、
苦しいことを苦しいって言える場所をみつけること

それが回復の第1歩だったなって。



痩せたい食べたい欲求そのものは、
だれにでもある当たり前の欲求って書いたけど

だったら、簡単に人に言えるか、
助けを求められるかっていうと、そうではなくて

誰でもある欲求と一緒にされやすいからこそ、
それで悩んでいるってことをいえなかったり

勇気を出していってみても
真剣にとりあってもらえなかったり、

辛さを理解してもらなかったり

・・っていう辛さがあります。



私の場合は、家族にも
「痩せたいだけのわがまま」
「意志が弱いだけ」って言われていたので、

「親だってこうなんだから
 みんな私のこんな症状を知ったら
 離れていくのだろうな」 って本気で思ってた。

誰にでも心を閉ざしてる期間が長かったと思う。、

ただただ自分の意志の弱さを責めて

自分の痩せたい、食べたい欲求を優先して
人を思いやれない自分や
やるべきこともできない自分を嫌うばかりだった。

自分の中身がいやになるほど
外見〔体重や体型)を
コントロールしたい気持ちが強まっていました。

そしてそんな自分を責めながら
ひっそりと悩んでいた頃の自分をよく思いだします。

そんな私も、
私こんな症状があるんだ。苦しいんだ。
って理解ある人にいえるようになったときから、
回復が始まったと思っています。

(もちろんそれだけで、治ったわけじゃないし、何年も”回復の波”があったんだけどね)


摂食障害の辛さばかりかいちゃったけど、
薬物は薬物だからこそ、
私が想像もできない苦しみがあると思います。

犯罪だからこそ、もっと一人で抱えるしかないんだろうなとか、回復のために体からまず抜くときの苦しみも、その後の欲求との戦いも、私には想像もつかない苦しみがあるのだろうなって。

もちろん、精神的依存という意味で一、共通する思いや苦しみがあるだけで、全部が分かるなんていえないけれど、

私が分かってあげられない部分も含めて、
どれだけ辛かっただろうかと、
自分の摂食障害を通じて思うのです。


中途半端ですが、今日はここまでです。

 

>>次の記事へ--摂食障害からの回復、体に「入れる」「満たす」がキーワード(回復の指針その2)

 


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▽この記事のまえの依存症シリーズ’

「痩せること」「食べること」に”依存する”とは(依存症とは-その3)

摂食障害の背景にストレス、大切なものランキングが”痩せるか”絡みになる-(依存症とは-その4)

摂食障害・依存症の人は強さにとらわれている・頑固である-〔依存症とは-その5)

摂食障害と薬物・アルコール依存は違うのではないですか?-その6

▽依存症と回復について(私の見解)

摂食障害は「治らない」=「治る病気」(痩せこと・食べることへの依存からの回復とは何か)

(回復の指針その1はこの記事

摂食障害からの回復、体に「入れる」「満たす」がキーワード(回復の指針その2)

摂食障害の心の回復、健康的な依存対象を増やす=快楽物質の分泌経路を増やす(回復の指針その3)

 

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