ヒアラーゼ(唇フィラー溶かし)フィラー除去と再施術について
唇フィラーはフィラー施術の中で最も遅れて普及した施術です。2015年までは、唇フィラーは否定的なイメージが強い施術でした。その頃は唇を専門的に扱うクリニックが少なく、来院する方々のほとんどが厚い唇やセクシーな唇を求めていました。しかし、徐々に唇の重要性が浮き彫りになり、唇フィラーが非常に大きな人気を得るようになり、現在ではどこでも受けられる一般的な施術となりました。ところで、人気が高まった一方で、施術の満足度は大きく低下しました。その理由は、唇が特別な部位であり、その部位に対する理解が深く、施術ケースが豊富な施術者が少なかったからです。現在でも、唇は顔のすべての部位の中で、フィラーを溶かす施術が最も多く行われている部位です。今回は唇フィラーを溶かすこと、ヒアルラーゼ施術の注意事項と再施術についてお話しします。 フィラーを溶かす前に知っておくべき情報 springeyeフィラーを溶かす施術についた情報成功するフィラー施術において最も重要な点は、施術者の能力です。すべての施術に言えることですが、フィラー施術では特に、どれだけ多くの施術ケースを持っているかが非常に重要です。しかし、フィラーを溶かす施術(ヒアラーゼ)は、施術者の能力がそれほど重要な施術ではありません。なぜなら、フィラーがすべて溶けることを保証できず、施術周囲のフィラーまで溶ける可能性があるからです。例えば、唇の端を少し溶かすことを目標に施術しても、上唇全体が少しずつ溶けてしまうことがあります。要するに、フィラーを溶かす施術は正確で繊細な施術ではないのです。ヒアラーゼは、強い腫れやあざを伴う可能性が高いです。あざは、化粧で隠せないほどのものが出ることもあります。腫れも、虫に刺されたように大きくなることがあります。大きな腫れは通常3日以内に消えますが、あざはもっと長く続きます。稀に、フィラーを溶かした部分の周りにも腫れが出ることがあるので、知っておくと役立ちます。また、施術から1年以上経過したフィラーを溶かす場合、うまく溶けないことがあります。なので、満足できない施術が行われた場合は、できるだけ早く除去して再施術を行うことが望ましいです。また、唇フィラーを溶かすと、ボリュームが大きく減少し、しわや非対称が以前よりもひどく見えることがあります。 唇フィラーの再施術過程について 唇フィラーの再施術は、初回施術に比べてやや難易度が高いといえます。白いキャンバスに自分の絵を描くよりも、他人が間違って描いた絵を修正する方が難しいように、フィラー施術も同様です。しかし、再施術を行う際に、必ずしもフィラーを溶かすわけではありません。状況によっては、フィラーを溶かさずに再施術できる場合があります。その状況についてお話しします。1. フィラーを溶かさずに再施術フィラーが足りなく入ってボリュームが小さい場合は、当然溶かすことなく施術が可能です。そして、施術後に非対称がさらに目立つようになった場合でも、溶かさずに施術が可能かもしれません。最後に口角は上げずに、輪郭だけ直したい場合にも溶かすことなく施術できます。2. 既存のフィラーを全て溶かして再施術唇のボリュームが気になる場合は、フィラーを溶かして施術する必要があります。少しだけ溶かして進めることができれば良いですが、前述の通り、ヒアラーゼは制御できない薬剤であるため、完成度を追求するために全て溶かして再施術を行っています。口がはみ出したカモ唇になった場合でも、フィラーを溶かして進行する必要があります。唇のボリューム感と立体感のバランスが取れてしまうと、口が飛び出して見えるようになります。 普通、適正容量より多くのフィラーが注入されている場合がほとんどですね。 このような場合でも、溶かさずには完成度の高い唇のデザインを作ることができません。施術後に口角が下がった場合も、フィラーを溶かして施術する必要があります。常に言っていることですが、口角を上げる際に最も重要なのは、正確な位置です。施術後に口角が下がったということは、フィラーが誤った位置に注入されたと考えられるため、こうした場合もフィラーを全て溶かし、再度口角の輪郭を整えることがより良い方法です。間違った施術でストレスを抱えている方のために、当院では唇フィラー溶解イベントを実施しています。部位ごとに20,000WON、唇全体で40,000WONで間違った唇フィラーを除去しています。すべての部位に言えることですが、間違ったフィラー施術はできるだけ早く溶かすことが望ましいです。