フィラーの種類は非常に多いですが、最近ではほとんどの人がヒアルロン酸フィラーを使用しています。これは最も安全だからです。
ヒアルロン酸は私たちの皮膚内で保湿の役割を果たす成分です。皮膚だけでなく、目や関節にも分布しています。

このヒアルロン酸成分を加工してゲル状にしたものがヒアルロン酸フィラーです。ジュビダームのVYCROSS、レスチレンのNASHA、OBTなど、フィラーの製造方法は非常に多様です。ここで重要なのは「クロスリンキング」という工程で、このクロスリンキングの過程によって、モノフェイジックとバイフェイジックという二種類に分かれます。

今回はモノフェイジックフィラーとバイフェイジックフィラーの違いと、唇にどのフィラーがより適しているかについて説明します。

 

モノフェイジックフィラーとバイフェイジックフィラーの違い

springeyeフィラーの種類に関する情報

 

まず、モノフェイジックフィラーとバイフェイジックフィラーについて簡単に説明します。
モノフェイジックフィラーとバイフェイジックフィラーは、フィラーの弾力性、持続期間、広がり方などに大きな違いがあります。

 

 

バイフェイジックフィラーはクロスリンキングの工程が少し多く行われるため、やや硬めの粘度を持っています。また、弾力性が高いため、ボリュームを維持する効果が優れています。そのため、主に鼻や顎に使用されています。

モノフェイジックフィラーはバイフェイジックフィラーの反対です。柔らかな粘度を持ち、柔らかく自然な効果を出すのに適しており、異物感もバイフェイジックフィラーより少ない傾向があります。

 

 

唇に適したフィラーは?

 

 

モノフェイジックフィラーとバイフェイジックフィラー、どちらが口唇に適しているのでしょうか?

 

まず、唇は敏感な部位であり、異物感が少なく、滑らかな唇のラインが重要なポイントです。
そのため、モノフェイジックフィラーが唇にはより適していると考えられがちです。

 

しかし、バイフェイジックフィラーは唇の輪郭を整えるのに非常に優れた効果を示します。そのため、唇デザインがよりシャープに仕上がるという利点があります。

 

結果として、当院ではフィラーの種類は特に重要ではないと考えています。
モノフェイジックでもバイフェイジックでも、結果に大きな違いはありません。
唇デザインの完成度はフィラーの種類に関係なく、異物感や凸凹感などは医師の施術技術で十分に克服できる部分です。
 

 

唇を中心に10年の施術経験を積んだ結果、モノフェイジックかバイフェイジックかはそれほど重要ではありません。

むしろ重要なのはフィラーアレルギーによる遅延型浮腫(むくみ)の発生確率です。
そのため、当院では輸入フィラーとしてレスチレン、レスチレンキス、ジュビダームを使用し、国産フィラーとしてはチェウムフィラーを好んで使用しています。
確かに輸入フィラーは遅延型浮腫の確率が低いですが、コストパフォーマンスを重視するのであれば国産フィラーも良い選択肢だと考えています。

また、多くの方が輸入フィラーと国産フィラーの持続期間の違いが大きいと思われているようですが、実際にはその差はそれほど大きくありません。長期間維持したい場合は、輸入フィラーを選ぶよりも、国産フィラーでリタッチを繰り返す方が効果的です。

ただし、遅延型浮腫が心配な場合は、輸入フィラーを選ぶのが良いでしょう。

 

 


唇の施術は特殊部位です

唇は他の部位とは異なる特殊な施術が必要な部位です。
そのため、フィラーの種類よりも、唇に関する十分な知識と施術経験が最も重要です。

当院ではフィラーの種類にこだわらず施術を行っています。どのフィラーを使用しても結果は常に同じように仕上がりますので、心配する必要はありません。
上記で好まれるフィラーについて記載しましたが、実際に国内で発売されているどのフィラーを使用しても、結果に違いはありません。どれも優れたフィラーだからです。