唇はフィラー施術の中で最も人気のある部位ですが、逆に満足度が最も低い部位でもあります。
フィラー施術後、最も溶けやすい部位だからです。
唇フィラーを最も早く溶かす理由は、いわゆる副作用と呼ばれる症状が非常に多いからです。
例えば、上唇が長くなったり、ボリュームバランスが合わなかったり、非対称がひどくなったり、唇が突き出て見えるなど。
残念なことに、これらの症状はフィラー自体の問題ではなく、施術者の問題で発生するものです。
唇は1〜2mmの変化が顔のイメージに大きな影響を与えます。
例えば、片方の口角が1mm下がったり、上唇が2mm長くなったりすることは非常に微細な変化と思われるかもしれませんが、この程度の変化が非常に大きく作用する部位が唇です。
そのため、唇は非常に繊細な施術ノウハウが必要な部位だと言われるのです。
今回は、施術者の誤りによって発生する代表的な唇フィラーの副作用症状について2つ取り上げてみたいと思います。
1. 上唇が長くなる場合
springeye唇フィラーの副作用症状に関する情報
唇フィラーは、唇だけを美しくする施術ではありません。顔全体を美しくするための施術です。
唇が顔の調和を取るために最も重要なポイントの1つが人中です。唇が厚くなっても、人中が長くなりすぎると顔全体の美しさを損なうことになります。
人中は「中央の人中」と「外側の人中」に分けて見ることができます。写真を見ながら詳しく説明していきます。
上の写真を見てください。唇自体は問題ありませんが、施術前よりも上唇が長くなっており、修正のためにクリニックに訪れた方の写真です。
このデザインの問題は、中央の人中線を過度に強調し、口角の上げ輪郭を間違えて、外側の人中が長くなってしまったことです。
もともと人中が少し長めであった場合、このような施術戦略では、人中が長くなってしまうのは避けられません。
もし外側の人中が長い場合、過度な口角の上げは逆効果になりますし、中央の人中が長い場合は、中央のラインのデザインを最小限にするべきです。
上記の写真は人中が長いために口角や人中線にポイントを作れなかった場合、輪郭や立体感、ボリューム感などを通してデザインの方向を変えることで対応できます。
唇のラインがしっかりとし、口角が上がった唇は美しく見えることがありますが、人中が長くなってしまうと、顔全体のイメージが崩れてしまうため、最も注意すべきポイントです。
2. 進行した唇の非対称症状
唇の非対称を矯正するのは非常に難しい施術です。
高さ、形、縮んだ唇、長さ、ボリュームの5つの観点から非対称の種類を分けることができますが、これらはすべて関連しているため、1つを完璧に矯正すると、別の部分でさらにひどい非対称が発生することが避けられません。
上の写真を見ながら例を挙げて説明します。
もし、唇の長さの非対称を矯正するために片方の唇の長さを延ばすと、当然ボリュームの非対称が強くなることになります。なぜなら、片方にフィラーがより多く注入されるからです。
このように、1つの非対称を完璧に矯正しようとすると、必ず別の非対称が悪化することになります。
そのため、当院では70〜80%の適切な矯正を基本方針として非対称矯正を行っています。
適切な矯正でも、他の人から見ると非対称を感じないほどに矯正できます。
非対称矯正が難しいもう1つの理由は、矯正のためにあきらめなければならないデザインが多いということです。
逆に、ある程度非対称の矯正を諦め、唇デザインをとることもあります。
これは施術者と患者とのコミュニケーションを通じて決定されます。
他にご不明な点がございましたら、いつでもLINEでお問い合わせください。