最近の唇デザインのトレンドは自然さです。
自然な唇をデザインするためには、凹型よりも凸型、ボリューム感よりも立体感、など唇自体にポイントを置くのではなく、上唇と下唇のバランスを調整することで、顔全体の調和を取るデザインが重要になっています。

しかし、自然な唇であれ、華やかな唇、セクシーな唇であれ、変わらず重要なデザインポイントがいくつかあります。その中でも一つが口角です。
口角フィラーは目立つと思われがちですが、それは間違った情報です。施術が適切でないために目立つのです。
美しい唇を作るためには、下がった口角は必ず上げるべきです

今日は、正しく口角を上げる方法(施術戦略)と、口角ボトックスに関する真実について詳しくお話しします。

 

 

口角を正しく上げる施術戦略

springeye口角フィラー施術情報


フィラー施術は、足りない部分にボリュームを作り、しわをなくすことはできますが、皮膚を上に持ち上げることはできません。
口角も同様で、フィラーを使って物理的に口角を上げる方法はありません。
口角フィラーは、口角が上がったように見せる施術です。本当に口角を上げる施術ではないのです。
そのため、口角が上がったように見せる「口角上げ輪郭」をしっかり作ることが重要です。

 



口角フィラーを使って口角を上げる際、最も重要な施術ポイントは正しい位置にフィラーを注入することです。
正しい位置にフィラーを注入することで、自然に口角を上げることができるだけでなく、上唇の長さを1〜2mm程度長くすることができ、明るいイメージ爽やかなイメージを同時に作り出すことができます。

 

口角を上げるのが難しい唇のタイプとフィラー施術の限界点

 


口角フィラー施術後、むしろ口角が下がったり、上唇の長さが長くなったと言う方々をよく見かけます。
こうした場合、多くは口角上げ輪郭を正しく作れていないためです。適切な位置にフィラーを注入しなかったために、こうした症状が現れるのです。

しかし、上記のように施術が間違っていない場合でも、口角を上げるのが難しい唇のタイプがあります。
その代表的なものが「外側の上唇が長いタイプ」「ㅅ」字唇です。上唇に関しては詳しく解説した記事もありますので、今回は「ㅅ」字唇について、実例を挙げてお話しします。

 



「ㅅ」字唇は、通常、唇の中央部分にボリュームが強調され、口角が下がって見える唇です。
お客様の写真を見ると、ひどいケースではありませんが、「ㅅ」字唇であることが確認できます。

このような場合、口角フィラーだけで口角を上げようとすると、ほとんどの場合、外側の上唇が長くなる副作用を経験することになります。
「ㅅ」字唇は、まず唇を直線的な形に整えるためにフィラーを注入する必要があります。

 



上記の写真を見てみると、口角が上がった感じではなく、唇全体が直線的に広がったような印象を受けるかもしれません。しかし、無表情の時に口角が上がっている形ではなくても、下がった形ではないことがわかります。

「ㅅ」字唇は、このように直線的に整えた後、リタッチで口角を少しずつ上げていく方向で施術を進める必要があります。

しかし、「ㅅ」字唇の方の中には、上唇にボリュームが大きい方や、突出した口腔構造を持っている方もいます。
こうした場合、ある程度デザインを妥協する必要があります。

フィラーが注入されると、どうしても唇のボリューム感が増すため、元々ボリュームが大きいS字型唇では、違和感を感じるかもしれません。
また、突出した口腔構造の場合も、唇がさらに突き出して見えることがあります。

すべての状況で満足できる結果を得ることができないという点も、フィラー施術の限界点です。

 

口角ボトックスの真実

 


口角を上げる、または口角の非対称を改善するために、口角ボトックスが必要だと考えている方が多いですが、実際には口角ボトックスは必須の施術ではありません。
口角ボトックスなしでも、フィラー施術だけで口角は十分に矯正することができます。

ボトックスは、筋肉を麻痺させて筋肉の大きさを縮小したり、筋肉が動かないようにする施術です。
エラボトックスのように、大きな筋肉の動きを防いだり、シワができにくくするために顔の筋肉を麻痺させることは非常に効果的です。

しかし、口角は微細な唇の筋肉の力によって上がります。
この微細な力の調整はボトックスでは不可能です。例えば、「右は47%、左は53%」というような微妙な調整をボトックスでは行うことができません。
そのため、口角ボトックスだけで口角を上げたり、口角の非対称を治すことは非常に難しく、むしろ大きな問題を引き起こす可能性もあります。

そのため、口角や唇は必ずフィラー施術がメインであるべきです。
口角ボトックスは、フィラー施術の補助的な役割を果たす程度です。
口角フィラーだけを施術したいと考えている方々も、ほとんどの場合、唇全体のフィラー施術を行うことで、さらに大きな満足感を得ることができます。

 

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