ミラノ市からのプレゼント 2022 〜慈愛と美 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

毎年12月になると、ミラノ市からミラノ市民へのプレゼントとして芸術作品が市庁舎であるマリーノ宮で無料展示される。

 

昨年はパンデミックにより2年ぶりの開催されたが、今年も引き続き催され嬉しく思う。

 

会期は、2022年12月2日 〜 2023年1月15日までで、タイトルは、「慈愛と美」。”carità “慈愛は親が子供をいつくしみ、かわいがるような、深い愛情である。
 
「慈愛と美」と題された展覧会では、4つの絵画で構成されているが、サンドロ・ボッティチェリによって描かれ、現在フィレンツェのスティバート美術館所蔵の「聖母子」をはじめ、
 
 
サン・マルコ美術館所蔵の貴重な幕屋、ベアト・アンジェリコ作「東方の三賢士の礼拝」、
 
 
フィリッポ・リッピによって制作されたパラッツォ・メディチ・リッカルディ所蔵の「パラッツォ・メディチ・リッカルディの聖母」、
 
 
フィレンツェのバルディーニ美術館所蔵 ティノ・ディ・カマイノの彫刻「Carità (慈愛)」。
 
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この作品は、フィレンツェ大聖堂の洗礼堂の入り口に約 2 世紀に渡り残され、フィレンツェのアイデンティティの記念碑的シンボルであり、後にドゥオーモ美術館に収蔵されたという。
 
今回第14回目になるマリーノ宮におけるクリスマス展。ミラノ市とフィレンツェ市の様々な美術館とのコラボにてプロジェクトが実現されようとしている。
 
ちなみに、フラアンジェリコの作品は、現在、サン ジョヴァンニ ヴァルダルノで開催されている展覧会「マサッチョとアンジェリコ。絵画における真実についての対話」に貸し出されているため、マリーノ宮到着は12月20日 ということだ。(全作品を見たければ、それ以降がおすすめ!)
 
今から楽しみだ。

 

 

 

マリーノ宮

12月2日から1月15日まで。

月~日曜日 9:30-20:00 (最終入場は19:30迄)

 

休館

12月7日 12時まで(最終入場は11:30まで)

12月24日及び31日 (18時閉館)

12月8日25日及び26日、1月1日及び6日の最終入場は19時まで 。

 

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