毎年12月になると、ミラノ市からミラノ市民へのプレゼントとして芸術作品が市庁舎であるマリーノ宮で無料展示される。
その発表が10月の半ばくらいにあるのに、今年は待っても待っても発表されない...もしや、ついにミラノ市にお金がなくて今年から無し!となってしまったのでは...?!と一人心配していたら、やっと発表された。
作品はティツィアーノ・ヴェチェッリオ の「聖会話 1520」("Sacra Conversazione 1520")アンコーナの市立博物・美術館所蔵。
ティツィアーノは、聖期ルネッサンスのヴェネツィア派の最大の巨匠。明るい色彩を特徴とする。ヴェネチア共和国ベッルノーノ近郊のピエーヴェ•ディ•カドーレに生まれ、その生誕地から「ダ・カドーレ (da Cadore)」と呼ばれることもあった。
作品はかつてアンコーナのサン・フランチェスコ・アド・アルト教会にあったもので,寄進者はアルヴィーゼ・ゴッツィとある。
彼の作品には「聖会話」と名付けられたものが多いが、聖会話 はキリスト教の聖像様式あるいは主題のひとつで、特定のエピソードに依らず画面内に聖人を一堂に描いたものを言う。 聖母子を中心に、そのほかの聖人を配置する、聖母子と聖会話が一般的。
ちなみにこの作品の正式名は、「ゴッツィ祭壇画」(Pala Gozzi) 又は「栄光の聖母子と聖人」(聖人は聖フランチェスコと聖ブラシウス) La Pala Gozzi (Madonna in gloria coi santi Francesco e Biagio) とも呼ばれる。
上記、この絵の寄進者であるアルヴィーゼは現在のクロアチアであるラグーサ共和国出身の商人であり、聖ブラシウスはラグーザ共和国の守護聖人。聖フランシスコに捧げる教会だったので、この二人の聖人が描かれている。
ティツィアーノは長命な画家で、この作品は30代に描かれたものだが、聖母子と共にに聖ルカと聖カタリナが描かれた「聖会話」は2011年、サザビーズに16,900万ドルで落札された。これはティツィアーノの絵画についた価格としては史上最高額となっている。
毎年、マリーノ宮に入るのもだいぶシステマチックになってきたミラノ。今年はどれくらいの待ち時間で入れるだろうか?苦笑
マリーノ宮
12月5日から1月14日まで。
月~日曜日(木曜日をのぞく)9:30-20:00
木曜日 9:30-22:30
https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12099286559.html

