サブプライムが世界に与えた衝撃が、いよいよ日本にも現われ始めた。


野村グループ、みずほ証券、あいおい、農林中金・・・。


報道では、新医療制度(長寿医療制度、後期高齢者医療制度)によって健康保険組合の出費が・・・と言っているけど実際はサブプライムによる損失が原因だろう。


なんで国がこの苦しい時に(何の根拠もなく)7~8割の人が負担が軽くなる(なんていい加減なことを言っている)保険料徴収をするシステムに健康保険組合の負担が異常に増えるにも関わらず導入するのか。


つじつまが合わない。


新医療制度導入の為に数千億円という支出は異常だ。それに負担が軽くなるどころか増えると考えるのが自然だ。


現に負担が激増した人も多い。


アメリカでは日々住宅差し押さえが後を絶たず、年収700万円を超える中流階級ですら家がなくなり、配給を受け、ホームレスになっているほど事態は深刻。


メディアでも低所得者層向け住宅ローンと呼ぶので低所得者だけが被害を受けていると思われがちだけど、実際には、どの層も無理なローンを組んでいる実態がある。


だから中流層でもこの影響は深刻で、政府はじめ国民も借金で借金をするのがスタンダードな経済スタイルであるアメリカ国民の多くに当てはまってしまう。


アメリカはクレジットカード大国でもある。


日本人はクレジットカードはステータスだという一側面だけを見ている場合が多い。


それまで数枚持っていて1回払いで小銭代わりにしても食事などにしてもスマートな決済ができるのでよく使っていた事があったけど、10年ほど前にクレジットカードを卒業した。


持っていないと確かに不便なシーンもある。



でも、アメリカのこうした借金体質という背景があるからクレジットカードが一般に普及しているのであって、本来なら極端にいえば一生食うに困らない資産を今現在持っていない限り、スマートにクレジットカードを最大限活用することはできないと言ってもいい。


そうでない場合には、金利・手数料・年会費は少額といえど資産をマイナスに導き、利用方法も結果的に価値を生み出す以上に借金をする術になるだろう。


この借金体質は何もアメリカだけにあるものではない。


日本(政府)もそうだ。


『経済』の仕組みはよくできているけど、この『経済という仕組み』の中では、金融・通貨を使って資産を増やすという過程で借金や証拠金のような担保やリスクなどはどうしても避けて通れないもの。


ただ、この借金や証拠金などの担保やリスクは、誰でも負えるものではない。


リスクを負う前の時点で本来、リスクを負った時の回避できる力を既に持っていることが必要とされる。


ところが、サブプライムにしても今の日本も含め、リスクを負う前の時点で、実際にリスクを負った時には回避できないと考えられる場合でも取引してしまう。


不良債権や借金返済が滞ることなどは代表的だし、FX(外国為替証拠金取引)なども同様。


つまり、無理を生じている現代経済では、この仕組みを維持し続けること自体が、人々の生活に矛盾やマイナスをきたしてしまうということ。


結果的に不良債権など借金返済が滞る企業、個人の存在が珍しくない社会というのは、要するにその借金をさせられた時から借金をした時から既に経済は下降線を辿っているということだ。


借金も財産のうちなどと言えるのは、借金の額以上の資産を持っている人であってそうでない人には当てはまらない。


サブプライムやクレジットカードで借金体質になってしまうのは、計画性がないからだ、自分はそんなことになった事ないなどと思う人は、前述の一生食うに困らない人かもしれないけど、突き詰めていくと一般的にマイナスになる可能性が高い事に気づくはずだ。


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政治、経済不安が不安を呼ぶのはなぜなのか。


それは、無理(歪み)が生じているから。


これは、地殻変動による地震と似ている。


地球環境に生きる人々は、地球の営みに沿って生きる事を許された一(いち)生命体。


地球環境を生態系を食物連鎖を多様な生命体をコントロールしたり、破壊したりすることが不自然なんだよね。


不自然は不自然を呼び、そこに自然は存在しない。


だから自然のメカニズムが壊れてしまう。


奄美大島にアマミノクロウサギという触る事さえも許されない長いこと進化していない生きた化石、天然記念物、絶滅危惧種がいるという。


以前、マムシ退治の為に30匹ほどのマングースを輸入し、駆除に役立てたというが、繁殖力の強いマングースは瞬く間に増殖し、このアマミノクロウサギの天敵になっていて、8年前から国の助成とNPOによりマングース駆除に乗り出し、今ではだいぶ減ったといわれている。


マムシであっても自然の生命体。それを駆除することも自然界への冒涜でしかない。

◎人里に下りて来る動物は迷惑!?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10085507105.html

小動物や昆虫、花粉なども貿易が盛んになるにつれ、海を渡りやってくる。


今では、在来種が絶滅または激減し、海を渡っても生きられる生命力の強い外来種が増殖しているという。


スリランカ原産の緑のインコが日本のある街に大増殖しているという。


元は輸入されペットとして飼われていたインコだ。


それぞれの気候や生態に合わせて棲み分けがあった生物や植物の生態系も人間の貿易やペットとして飼いたいという欲望によって壊され続けている。


また、◎クローン畜産物日本で解禁!?/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10089498770.html や◎長寿レタスの賛否/http://ameblo.jp/soboku-question/entry-10092243658.html で見るように人間のエゴで生態系をまだ性懲りもなく崩そうとしている。


人間という狭い視野で発展、前進と見える事も地球規模で見れば著しい後退でしかない。


ちっぽけな人類が暴挙に走っているのと同じだ。


現代経済も政治も軍事も。


そこに気づかないと方向転換しないと人類は地球に住ませて頂くことができなくなる。


人間が自分で自分の首を絞めているのだから。