繁栄のための善き知恵とは？

自己の生命は神の゛霊的生命゛なのである。

ということは、自己が単に健康なのが当たり前だと

いうことだけではなく、

生活になくてはならないものは

既に実相に於いて裕に持っているのであって、

決して貧しいなどと云うことはあり得ないという意味である。

あなたの心の中に貧しいという観念が多少なりともあるならば、

今すぐに貧しいという考えを捨てなければならない。

あなたは神の子であり、神なる親様から無限に

繁栄のための善き知恵が流入しているのである。

その゛繁栄のための善き知恵゛の流入を今まで自分の創った

『貧しさ』の観念で邪魔していたに過ぎない。

今あなたは真理を自覚して、神の知恵の流入を

邪魔していたところの妨害物を、取り去ったのである。

それゆえに、滔々と神の繁栄の知恵が流れいるのである。

富の本質は善き知恵である。それを実現するならば多くの人々が

一層幸福になる知恵である。

あなたの富と幸福は神という根元から

生えてくるところのものである。

古来日本語では幸福のことを

幸い(さきはえ)と言うのである。

幸い(さきはえ)とは本から「先へ生え」て来ることを言うのである。

神は霊であるから、神は私達に物質の形をした富を与え給うのではない。

常にそれは善き知恵の形で・・・多くの人々に求められる

善き考えの形で与えられることになるのである。

善き考えは実行に移すことで

具体化して富となるのである。

善き考えを実行に移すにも資本が無いと言う人もあるが、

資本も物質ではなく「信用」と云う心の変形である。

常に愛他的に働いている人は信用があるのである。

善き考えは実行に移すことで具体化して富となるのである。

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有効な正しい祈りとは？

祈りというものが有効に効果を得るためには、

心がもっぱら、その「欲する事物、又は状態」に、

集中して動揺しないことが必要である。

自己の欲する事物のみに心を集中すべきである。

悩みを訴えるような祈りは、

悩みに心を集中することになり、

心を集中して想い浮かべるものが

具体化してあらわれるのが゛心の法則゛であるから、

かえって悩みが増大することになる。

悪しき事、不幸な事を列挙し、

それを訴えるような祈りをして、

その災いや不幸が去らないと云って、

祈りの効果を疑ってはならない。

心の中で度々列挙して念ずるものほど、

それが具象化して現象界に

あらわれるのが法則であるからである。

完全なる事、善き事、健康なる事、

豊かにして富める事、調和して平和なる事などを

常に念ずるのが正しい祈りである。

神は決して悪しき事、病める事、乏しき事、不調和なる事、

など造り給わないのであるから、

例えそのような不完全な状態や事物があらわれていても、

それはただの夢まぼろしに過ぎない。

本来無いのである。夢まぼろしに過ぎないものを「有る」と

思って、それに心を集中してはならない。

本当にあるものは完全な姿なのである。

人の悪しき事を語るなかれ、

病を語るなかれ、乏しき事を語る勿れ、不完全を語るなかれ、

語ることが予言となってあらわれる世界だからである。

善き事を語れば善きことがあらわれて来るのが心の法則である。

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人を許す

腹が立っていたりイライラしたりでは人は

幸福になれるものではないのである。

幸福になるには其の腹立ちや苛々から

解放されなければならない。

併しそれらの感情から解放され調和した

幸福な気持ちになるためには、

゛人の心は一時に全然反対の感情を入れることは出来ない゛

と云う原則を応用すればよいのである。

即ち腹立ちの感情、苛々の感情の反対の感情を強いて

思い浮かべるようにすればよいのである。

それには、今まで自分を悩ましていた対象から心を向き変えて、

既に今与えられている幸福を、無数の恵みを思い出して、

如何に神が自分を愛していたまうかを反省し、

神に感謝の念を起こすがよいのである。

つとめて、そのように心がけているうちに興奮していた

感情も鎮まって調和した心境になってくるものである。

更に自分自身も幾多の欠点があるにもかかわらず、

神がかくの如く恵み許し給うことを思って、

自分も他の人の欠点を許さねばならぬと、

よくよく反省して人を許すとよい。

人を許したとき自分自身も許されるのである。

人の心は一時に全然反対の感情を入れることは出来ない

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素直な信の心で念ずる

神は人間に健康しか与えていない、

なのに人間の心の迷いが病気を創りだした。

あなたが今現に病気で悲観しているのなら、

その憂鬱なる心を捨てるのだ。

そして、瞑目して一心に下記の言葉を念じるといい。

「人間は神の最高の自己実現である。

神は完全である。調和である。霊そのものである。

何者も゛霊である自分゛を害することはできない。

今自分が病気にかかったように見えているのは迷いである

迷いは消えて、今、神の完全さが自分の肉体に自己実現しつつある。」

これは呪文でも何でもない、それは真理である。

人間は神の子であり霊的実在であるということは、

否定しがたい真理であるから、

必ずしもこの言葉の通り一字一句間違わず

念じなければならないということは無いのである。

これと同様の意味をあらわす言葉を念じて、

それを信じればよいのである。

素直な心で「実相」の完全さをただ念ずればよいのである。

素直な「信」の心で念ずれば、

念ずる言葉に多少の違いがあっても、

その祈りが叶うという実例は多数ある。

素直な心で信じて念ぜよ、信ずる者は救われん。

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そのままの心とは？

あまり物事をあせってはならない。

゛そのままの心゛の中に進歩がある。

゛そのまま゛とは無我である。

無我無想の中に神があらわれる。

無我であれば神の知恵が導く。

神の知恵の導くところに失敗することはあり得ない。

神は自らを自己表現したまうチャンネル(通路)として、

無我の人間を求め給うのである。

自己表現の通路に我の歪みがあったら

神そのままの表現ができないで其処に

不完全があらわれることになるのである。

無我の中には恐怖も取り越苦労も

憎しみも争いもあり得ない。

我の要求があらわれて、

無我のチヤンネルを閉塞してしまうから

何事も思うように行かぬことになるのである。

゛我゛を征服することが゛神の国゛を

今ここに実現する道である。

「まず神の国を求めよ、その余のものは汝らに加えられるべし」

とイエスは教えられた。

そのごとくに、゛神の国゛を求めるにはどうするかと言えば、

無我になり無想になって神の通路になることである。

小細工や小手先の技巧で物事を成就しようと思ってはならない。

゛そのままの心゛になって根本的に゛何が正しいのか゛を把握して、

その義しさに根をおろして仕事をするのでなければ大事業というものは

成し遂げられるものでは無いのである。

「先ず、神の国と神の義(ただしき)を求めよ」とイエスが教えられた

其の「神の義」とは、そうした「根本的な義さ」を指すのである。

無我になり無想になって神の通路になることが゛そのままの心゛である。

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今ある幸福に感謝

将来の幸福のみを追い求めるのに急であって、

現在受けている幸福に感謝することを忘れてはならない。

今ある幸福を感謝して有効に使わなければ、

次なる幸福が花咲き、実を結ぶことはできないのである。

今ある幸福がどんなに小さいものであるにしても、

それは次なる一層大なる幸福が発展する基礎となるものである。

種から一変に花咲くものはないのであり、

基礎を立派に築いておかなければ立派な建物は建たないのである。

使わないものはだんだん萎縮して用をなさなくなり、

尊ばないものは忘れられて消えてしまうのが宇宙の法則である。

現在ある幸福の種子がどんなに小さいものであるにしても、

それを尊び、それを種とし、基礎工事として生かして

使うようにしなければならない。

現在はどんなに不幸な境涯におかれている人も、

心の眼を開いて見れば、何らかの゛神の恵み゛をうけているのである。

幸福を得ようと思ったならば、

まず人を幸福にする愛の行いをし人に愛を与えること、

それが幸福の種子を植えつけることになるのである。

何らの種子も蒔かずにいたのでは゛幸福の花゛は咲かない。

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光明の精神波動

何よりも私達が把握していなければならない大切な人生観は、

一切の存在は神の創造であるから実相において完全円満であり、

一切の悪は実在ではなく、

盲想の具象化に過ぎないと云う人生観である。

このような人生観を常に把持するところの者は、

たとえ如何なる困難があらわれて来ようとも、

光明面のみを見て、常に希望をもって

困難を切り開いて行くことができるのである。

光明の想念はその人の行動を左右し、

その人の精神波動を光明化し、

類似の明るい精神波動の人々を身辺に引き寄せ、

繁栄を共にする事が出来る。

そんな精神波動と云うような目に見えないものは別としても、

光明の想念はその人の言葉や表情や態度を明るい気持ちのよいものにし、

その信念の強い態度が人々から信頼されることにになり、

益々他の人々からの協力を得て、繁栄は必ず来るのである。

一切の存在は神の創造であるから実相において完全円満である。

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高きひとつの目標に努力を集中する

生活のための職業のほかに、

高きひとつの目標を掲げよ。

その目標に向かって、自分のエネルギーを

絞って努力をそれに集中するのだ。

あらゆるものに移り気になってはならない、

いろいろな精神波動が四方八方から放送されてきている。

その放送を何の防御もなく受け取ってしまっていては、

自分の目標とする理想に他の印象が混雑して、

旧態依然たる精神に引き摺られて｢新しいもの｣を、

自分の生活に加えることができなくなる。

読書するならば、｢この人のもの｣と思ったら、

その人の書きあらわしたものを広く探し求め

深く研究したくさん読むことだ。

其の人の物事の本質をなす最も重要な部分を

完全に吸収するようにするのがよいのである。

植物の研究でも深く一種類を、発芽から生長、開花結実

に至るまで研究していると一切の生物に宿る神秘が

わかって来るようになってくると同じで、

或るときは唯物論の書籍を読み、

或るときは唯心論の書籍をと転々としているようなことでは、

その目標とする印象が混乱し、互いに相殺して、

確実な人生観も打ち立てないで、思想が混乱してくる。

厭世思想(世の中を嫌い人生を価値のないものと思う こと)の

持ち主は始終病気をしたりしている。

世界最大の厭世思想を打ち立てたショーペンハウエルは

始終慢性胃病で苦しんでいたという。

思想はその人の肉体となり境遇となり環境となり、

その人の住む世界となって現われてくるのだ。

幸福な人生を送りたければ、人生本来幸福の哲学を

その人の思想の奥にもたねばならない。

その人の住む世界はその人の思想が現われている。

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常に新しいものを生活に加える

生命が地上に権限した目的は、

実相にある無限に完全なる内容を次から次へと

無限連続に表現することにあるのである。

だから人体に於いても常に

新陳代謝が行なわれていると同様に

私達の生活面に於いても、

常に間断なく新陳代謝が行なわれつつあるのである。

生活が健全であるためには、

古いことに執着する心を捨て、

常に何ものかを自分の生活に新しく

加えるようにしなければならないのである。

常に何ものかを新しく生活に

加えないものはすみやかに老いる。

｢常に新しいものを生活に加える｣と言っても

無闇に、あれを志し、これを試み、転々として為すことが

定まらなかったならば、結局収拾がつかなくなり、

やりかけた事も途中で消えてしまうから、

為さないのと同じことになる。

それでは自分の生活に｢新しいもの｣を

加えたことにはならないから、

何か一つ理想をもち希望の焦点を絞って

それに邁進するのがよいのである。

常に何ものかを新しく生活に

加えないものはすみやかに老いる。

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立っている今ここが天国浄土

今、あなたの立つている其処が実相世界である。

其処が極楽浄土であり、其処が地上天国である。

この実相に目覚めよ、

到るところにただ善のみが満ちているのである。

あなたにもし苦痛や欠乏や悩みがあるならば、

それは決して実在の世界から生じたのではないのである。

それは実在に眼を閉じて妄想を起こしたために

起こった一種の幻想である。

あなたがもし苦痛や欠乏や病気を｢ある｣と想って、

それと闘う感じをもっているならば、

その｢ある｣と云う思いに支えられて、それらの悪しき現象が

消えることが遅れることになるのである。

ただ端的に、｢神の造り給うたこの世界には悪｣はないのだ。

自分は神の子だから常に護られている｣と信じることなのである。

｢衆生劫尽きて 大火に焼かるると見る時も

我が此の土は安穏にして 天人常に 充満せり ...｣

法華経の教えにも説かれている。

到るところにただ善のみが満ち立っている其処がそのまま天国浄土

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