おひとりさまの乳がん（再）あれこれ日記

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02Jun
- 新しい相棒、その名は『ウィッグ』さん
  お守りがわりよりも、お守ってくれてるにくいヤツ！抗がん剤治療が決定し、治療スケジュールが粛々と決まっていく。人間は偉いなぁというか、すごいなぁというか、これから自分の命がどうなるのかという不安の中でも頭はグルグル回るものでございますね。治療のことについては、私が考えても仕方ない。私よりもIQが高く、医療・医学の知識と経験をうん１０年重ねてきた先生たちに、にわか知識（しかもネット情報w）の中年頭が叶うわけもなく、より良い知識があったり、最先端の論文を読むに及ばずでございます。疑問はその都度聞いていく！卓球のラリーができる瞬発力を鍛えておくしかない。この点は実にあっさり諦めがつくというか、割り切れた。「難しいことは・・・・先生に任せよう・・・ポイっ」抗がん剤というと思い浮かぶのは、・無菌室・ひどい吐き気・脱毛そんな80’ドラマの古ーい知識しかない。ところがどっこい、近年は目覚ましいばかりにお薬が良くなり無菌室はおろか、ほぼ吐き気もないのだと？？おぉ〜、アップデート遅すぎた。ということは、一点集中！ウィッグのみ！とはいえ値段はピンキリでございます。高級品なら30万円あたり・・・・安いものだと1万円未満で購入できる。私はリモートワークが決まっていたので、オフィスにはいかない。しかも抗がん剤で毛が抜けることは公表済みだったの。「自然に見える」ことに重点を置かなくてよかったこと、そして長くて2年間のために30万円は払いたくない〜！それならドラム缶式の洗濯機買うわっ！！！ってなもんで。迷わずファッション的に楽しめるお安いタイプにしようと決めていた。がん治療を周りに公表していない人も多いので、自然に見えるタイプをチョイスするのも良きかなと思います。だって、人前に出る頻度も気持ちも人それぞれ、安心して、気持ちよく過ごせる大事な相棒「ウィッグ」は自分の価値観で選ぶ方が絶対にいいもの。友人からの事前情報もあり、コチラの３社のウィッグを購入してみた↓↓↓1リネアストリア2アクアドール3ブライト・ララとてもファッショナブルで流行にも敏感なこの3社。嬉しいことに価格は5000円未満から・・・・これなら普通に美容室通うより安いやん！って大興奮でした。さらに・人工毛・人工人毛のMIX・人毛と、バリエーションがあって、お財布と相談しつつ自分の日常生活に合わせてチョイスできるからありがたや！です。そんな私のお気に入りは「リネアストリア」の天使シリーズ。価格15000円〜とチープながらもちょっとお高め。お気に入りの理由は「自然に見えること」と！憧れの髪の細いエアリー感がっ！！剛毛の私がエアリーに！！お気に入り理由は・自然に見える・軽い！・伸縮性がある裏地・認定サロンで試着&購入・認定サロンで似合せカットそんなこんなで、喜びすぎて似合い過ぎたウィッグは剛毛の髪をフサフサ蓄えた状態で被って帰るという珍妙な行動を引き起こしました。んがぐぐ、まずお守りがわりの一点としてもオススメなお品物だったなぁ。絶対手に入れてほしいのは、マジックテープ付きのインナーキャップ！風で飛ぶことはほぼ無いだろうホールド感！優秀です！次は「ブライト・ララ」のパッツンボブのウィッグ（5000円くらい）やや金髪め。少し重量があって、裏地も伸縮性はあまりなかったのですが・・・・毛量すごーい！元々のボリュームある私にとって、一番しっくりくるフォルム。安いので、自分で前髪やサイドをチョキチョキとアレンジ。何故か大好評で、病院の看護師さんが何人かお揃いで購入してました笑つまり、自然に見える許容範囲でありつつ、ファッション的にいい感じ？？ってことなのかな？？売上に貢献しちゃいました〜♪私的には、分け目がツヤツヤしているのでウィッグ感はあるけど、「ファッションかな？」と思ってもらえるポップな感じがいいところ、です。アクアドールは気合を入れて、萬田久子さんを目指してちょっと暗めのカラーにガーリーなカールの超ロングを購入！ドキドキワクワク♪部屋でコッソリかぶって見えた、鏡の向こう・・・・そこにいたのは貞子やんホラーでした笑これは単なるミスチョイス笑　びっくりサプライズ！！個人的な感想ですが、超ロングは手入れが難しく、さらさらヘアを維持することがとても難しい。人工毛は人毛よりも絡まりやすいので日常遣いするなら・・・ショートからミディアムまでがオススメかな？？と思います。買う必要のないものを買うのは正直気が進まないけれど、どうせなら楽しんで買いたい。サロンで色々試着して、話して似合わせして下を向かずにいられるように。そのための大事な相棒が私のウィッグたち。現在3点で、元気に稼働中です♪チャン♪
21Apr
- 歩ける、まぎれる、ごまかせる、それが私の入院着
  すべては自由のためにそしてコンビニのために！！入院経験は少ない方ではない私。乳がんの手術、再建の手術、その他の入院・・・イロイロ。入院初日は、手術に備えて買い物をしたり、病棟の説明を受けたり、なんだかんだと一日動きがある。また、術後数日もしないうちに「動けるようなら動いてくださいねぇ〜」なんて言われて動き始めるのだけど・・・誰も見てないのですけどね、パジャマや寝巻きでウロウロと歩いたり、コンビニに行くことに抵抗があったのでございます。でも、暇だし歩きたいしコンビニ行きたいし、当時はコロナ前でカフェも利用できたしで・・・・どうしたら寝巻きっぽくならず、リラックスできる普段着に見えるのかなぁと試行錯誤して現在はこのスタイルに落ち着きました●オールインワン&Tシャツ（胸系の入院時はブラウスorガーディガン）マタニティショップでストレッチのきくオールインワンは見た目がおしゃれなのでウロウロと歩き回るのに最適✨胸の手術後は、バスト周りまで布で隠れているので、膨らみがなくても周りの目を気にせずに済みました。※心電図つける時は大変です（看護師さんが）●小さいめポシェット現金は持ち歩かないし、クレジットカードを病室に置いておくのは怖いし持ち歩きます。脱走時（コンビニ）以外でも、お風呂に行く時や診察室に呼ばれた時もスマホとカードが入る程度の軽めのポシェットに貴重品まとめておくと安心便利♪●1000円ちょっとのバレエシューズネットで買うより、スーパーに入ってる靴屋さんで物色。柔らかめで、頼りない感じのものがはきやすい。個人的に、ずっと寝巻きやパジャマでいると気が滅入ってしまうことが多くてちょっとでも「普通」、ちょっとでも「日常」、ちょっとでも「楽しく」入院生活を送りたいのです。自分が気に入った服装していると、誰かに見せたくなったり、歩き回りたくなったりするタイプなので体のリハビリ＋心のリハビリとして、自分の気分を上げて前向きにしてくれる大事な勝負服次の入院は夏頃・・・何か可愛いアイテム見つかるかな？？なんつって♪チャン
19Apr
- ホスピタルのホスピタリティ
  大事にされてるってうれしいこと他の病院のことは知らないけれど、通院中の大学病院がとても好きです。ガン患者が安心して、快適に時間が過ごせるように優しい空間を作ってくれているから。それは色んなところで感じている今日この頃。抗がん剤前、一人の先生が手提げ袋を下げてやってきた。こんにちは〜と言って、おもむろに出したもの。ベージュのグローブ1セットベージュの靴下2セット？？なんだろ？？？それはパクリタキセルなどの抗がん剤による、しびれ（末梢神経障害）予防のために用意されたもの。手や足を圧着することで予防もしくは緩和されるみたい。ネットで調べると、自己責任で用意している人が多いけれど私の通う大学病院は貸出してくれている。治療が終われば返却するシステムどんな感じかというと、厚さ1mmほどある分厚いストッキング状のグローブと靴下。グローブは指がボンレスハムみたいになっちゃうほどキツキツ、こちらもキツキツな靴下は2重で使用。何度も繰り返し使えて、無料で貸しお財布にも優しく安心。ガン患者支援の窓口では、ボランティアさん手作りのタオル帽子がもらえるのでこちらも財布に優しい。正直、すごく助かる！！抗がん剤の点滴部屋には電子レンジと冷蔵庫もあって保冷剤や水分補給用の水も冷やしておけるし、腫瘍内科の待合室は、他の患者待合室と違ってゆったりとして明るい空間看護師さん達は明るくて、会話上手で気遣いをいつも感じる。ガン患者なんて、本当はイヤ。でも、辛い闘病をしているガン患者を優しく応援をしてくれている人がいる。こんなやさしい気持ちで世の中を見ている人たちがいるんだなって思うと・・・嬉しい。毎日少し、優しい気持ちに気付く通院の日・・・だなって
16Apr
- はじめまして、抗がん剤くん！
  気持ちにゆとりをズボンのゴムはゆるめにはじめての抗がん剤は、昼前から始まった。60歳以下のトリプルネガティブ抗がん剤治療は、前半3ヶ月、後半3ヶ月の合計6ヶ月間の予定です。まず、前半の抗がん剤はこちら↓↓↓・キイトルーダ・パクリタキセル・カルボプラチン特にキイトルーダの使用は高再発率のトリネガ乳がん患者にとって、標準治療になっていることはありがたいなぁと思います。まずは、点滴を入れるための針を刺されます。プスリ・・・・キャッあ、ごめんなさいってことでもう一回プスリ・・・・ギャッどうやら、とても血管が見つけにくいらしく2回も刺されちゃった。ようやく刺さった針は手首のところ。針が・・・針が太いし長いんです。パクリタキセルを使用するときの針は太くて長いのでグリグリされると「ギャーーー」ってなるけど、大人だから我慢。はじめての抗がん剤投与、ベットに横たわり身体に心電図も装着していざ！3薬に加えて、食塩水や吐き気どめ、抗アレルギーも加わるので5時間ほどかかります。その間、お昼ご飯も食べながら看護師さんと世間話をしながら小一時間。うとうと眠くなり、少し寝てから・・・・ハッ！！！と・・・トイレ行きたいっそう、たくさんの水分が入るのでトイレに行きたくなる。猛烈に行きたくなる。しかし、アルコールがダメな私。パクリタキセルは薬を溶かすためにアルコールを用いるのです。そのせいか、へべれけ状態・・・・・しかしめげてる場合ではない！！大惨事が起こってしまう！！若い看護師さんの前で失態を犯すわけにはいかぬ！プルプルと起き上がり、点滴つけながら内股でトイレに向かう。鍵をかけて・・・いざ！と思ったらグローブきつくて指曲がらない！変なオシャレ風入院着で服が上がらない！最難関は手首の点滴ばりが痛くてズボン下ろせない！！！ぎゃーーーーー！！！もうダメだっ！！色んな意味で満身創痍。手首の痛みに耐えて、力を振り絞ってズボンとパンツを下ろし大惨事回避！抗がん剤・・・？そんなことよりトイレでの死闘を繰り広げた午後のひととき。多少ぐったりしたものの、初抗がん剤は無事に終了。疲れと、ふらふらとする感じは横になっていれば問題ない。思ったより体調はいいので拍子抜け。教訓は抗がん剤をするときは、トイレに行きやすい服装で。（トラウマにより、通院投薬の今もパット敷いて点滴してまーす）手首の点滴は大惨事を引き起こす恐れがある。胸に刻んだ1日になったよ
- 抗がん剤前の入院、一人じゃないよ。
  何が起こるかわからないはじめなければ何が起こるか私は知ってる気がする検査を終えて、あれれれというまに初めての抗がん剤を投与する日になった。私が通う大学病院では、初めて使う抗がん剤では入院をすることになっている。完全にココロはチキン、プルプル震える。怖い、得体がしれないから怖い、何が起こるかわからないから怖い。昔々に見たドラマではガン患者は無菌状態に保たれたベッドで「うぅ〜っ」って吐き気に苦しみ、息も絶え絶え・・・。こわぃ〜！！！怖いよぅ〜！！！って、事前に先生から「今はそんなことありませんよぉ〜ダイジョブダイジョウブ」と聞いていたので、ゲロゲロ吐くことはないかなと思っていたけどやっぱり怖い。入院中は暇だろうなと思っていたら、看護師さんと話したり、薬剤師さんから説明受けたり、口腔外科に行って帰ってきたら再び薬の説明に、、、合間に院内のコンビニ行って、しっかりお菓子も確保！！あー、忙しい！看護師さんには・今日までの闘病歴（2回目の乳がん）禁止事項・アレルギー・今後の治療で起こるかもしれない、メンタル不安に対する対策。特にメンタル不安に関しては、何人かの同病の友人からのアドバイスなどなど聞いてみたところ、・ガン専門看護師さんの存在と説明・カウンセラーとの面談セッティングを手配とても嬉しかった話を聞いて、対応してくれる看護師さんがいるって、不安いっぱいの気持ちが明るくなるし、安心する。治療については、先生達に話して答えをもらうことができると思う。でも、治療中の精神的な孤独感や不安に対してのフォローを知っておきたいと思ったからとても参考になった。特にメンタル不安に関しては、何人かの同病の友人からのアドバイス誰にどんなふうに相談できるのかを事前に知っておくこと、彼女達の経験に基づくアドバイス。だって、自分にとって未知の世界ですもの。気持ちが折れない自信なんてない。気持ちは折れるかもしれないって思ってた。気持ちが折れて困るのは自分と大事な人たち。折れそうになった時、折れなくて済むようにしておきたかったのそして、薬剤師さんには眠剤も追加でお願いすることができた。これも友人のアドバイス　不安で眠れない時、怖くて眠れない時、これからたくさんあるから、眠剤使って眠ることで少し元気になれることを友達は知っている。そんなこんなで、たくさんの医療スタッフさんに頼りまくり、構ってもらいまくりで入院初日は大忙しお風呂に入って、お菓子食べて、出されたご飯もきっちり食べて、不安もあるけど少し安心もできて半べそかきながら・・・・ぐっすりwようやく治療がスタートした2月のはじめでしたよ
26Mar
- トップを・・・狙うのね！！
  今回のビックリドッキリ告知発表〜！昨年11月初旬の告知から始まり、年末年始の検査を経てようやく治療開始が２月1日から。診断結果はトリプルネガティブ前回と全く違う種類の乳がん。再発というより、新規で出来たガンになると。ガーン。トリプルネガティブで２度目ということで・左胸全摘・薬物療法こちらが決定でございました。「トップは！？トップは残せませんか？？？」と、必死に訴えてみるも再発リスクが高いということでサクッと却下✨切れ味の良い主治医先生でございます。最初の診断では、ガンは約１.6cm でそこにおりましたが近々のMRIでなんとビックリ2.6cmでジワワワ〜と出口？？に向かって進行中。ジワワワ〜を合わせると3cmで最終的に"ステージII" とのこと。本体より精力的で元気いいんじゃないの？？こっちは最近、膝痛いっていうのに！としばしその生命力に感心してしまいました。しかし、この戦いには勝たねばならぬ！生かしてはおけぬのだ！とは言えど、自分じゃなんとも出来ないから大人しく待ってます。薬物療法、響きだけでお腹痛くなっちゃう。そんな私を凹ませる、お薬発表を主治医先生がちょっとドヤ顔でしてくれました。その① シスプラチン！その② 免疫チェックポイント阻害療法！その③ 『プラスαでの抗がん剤！３点セットですよ』by主治医３点セットと聞くとお得感満載、加えて最後がプラスα・・・えぇ〜。『今、頑張って徹底的にやっつけて手術する頃には”焼け野原”です』by主治医やはりこれは合戦なのだ、勝たねばならぬ！です。21日ごとに３日入院を4回繰り返し、その後は標準的な薬物療法・・・いつ働くんだろう？？お財布さん、私の相談に乗ってくれるかしら？？さらに遺伝子検査の結果を待ってさらに決断することもあるかもです。とほほ〜。初めての抗がん剤、予測不能でちょっぴり怖いなんて思ったてましたよチャン♪
06Mar
- ツンデレの優しさ・・・好きです！
  言葉にしなくても伝わる想いってあるんだなぁ治療前検査の最後はMRIでした。造影剤を入れて、大きな機械の中に入るあれ。結構なボリュームの音が鳴るのでくつろげない・・・あれ。前回のPET-CTでは、体のどの部分にガンがいるかを知る検査。MRIはそのガンがどのくらいの大きさか、どのような広がりかたをしているのか詳細を知るための検査なんだって。全身のMRIが終わって、さてさて帰るかー！ランチ何食べよっかなぁ♪って思ってる私の背後から・・・・「あと、今日は・・・胸のMRIですねぇ」って。ムネノエムアールアイ( ・∇・)？？？カエレナイノー？？看護師さんに招かれるまま、小さな小部屋に通される。そこにあるのは、卓球台みたいなベッド・・・と何やらベッドに開いたゴルフカップみたいな穴が・・・笑。これは・・・やはり！あのポーズですか？？技師さんが、どういう姿勢を取るかを説明してくれる最中いやいや、みなまで言わずともなんとなく察しついてますってばwとか思いながらベッドによじ登る。カップの中に自分の胸を入れて、カエルのような姿勢でベッドにへばりつく。ハイこれ正解！！平面のそれなりに硬めのベッドに体を押し付けるのは至難の業。何より、カップに自分の胸を入れ込んでいると思うと笑えてくる。これを両側行うこと30分程度で検査終了！それにしても・・・・クンカクンカ・・・この小さな小部屋からは「いい香り」がする。思わず技師さんに聞いた。「この部屋、すごくいい香りしますね？？」すると、メガネをかけたインテリジェンスでクールな印象の女性の技師さん伏せ目がちに答えてくれた。「アロマ・・・オイルを・・・少し・・・」・・・ｷｭ━.+ﾟ*(оﾟдﾟо)*ﾟ+.━ﾝ☆なんて！なんてさりげなく、なんて優しいお気遣い！！！そう、だってここは乳がんの人しか使わない部屋。不安いっぱいで、悲しい気持ちや、辛い思いで検査する部屋。それ、分かってくれてるんだね。優しい気持ちがすごく嬉しい検査だった。検査するって本当に怖い。でも、こういう優しさってホッとする。ありがとう！ありがとう！ありがとう！！って3回唱えた最終検査だったよチャン♪
05Mar
- あっち向いて、ホイッ♪
  『小さな不幸』ナナメ45°から見れば『厄落とし』上司が言う「小さな不幸」が続いていると。小さな不幸とはなんぞ？？予定のある日に雪が降った車に釘が刺さって、タイヤを交換した午前中、お腹が痛くなったそんな、少し気の毒な事が数日連続して起こったらしい。小さな不幸というから、どんなことが起こったのかと心配しながら聞いた話が、可愛らしくて少し笑ってしまったのだけど。不幸とはなんぞ？？しみじみ思う。幸、不幸の価値観は人それぞれの人生の経験や歩みで随分と変わる。どちらが良いか悪いか、そんな単純なものではないけれど。私の人生は、ついてないけれど不幸ではない。若い時から病気が多くて病院のお世話になりっぱなし。恋愛だってままならないし、貯金だって吹っ飛んでいく。だけど、もし、私の人生に彼が経験した「小さな不幸」が起こった時どんなふうに感じるだろう。ちょうど大雪の日に親友との久々の再会がオジャンになった。その時、残念だなと思ったけれど、不幸だとは思わない。会う楽しみが先延ばしになったなと感じた。タイヤに釘が刺さったとしても、それで事故が起こらなかったとしたら「日頃の行い」かしらと、事故が起こらなかったことを喜ぶかもしれない。お腹痛いのは嫌だけど、不幸とまではいかない。私の人生はついてないかもしれないけど、不幸ではない。不幸だと感じることもないし、今後もないだろうな。屋根のある、暖かい場所で過ごせて治療の方法があって、治療を受けられてお金の心配あるけれど贅沢しなければどうにかなりそうで。友人がいて、家族の応援がある。これといって、誰かに自慢できる特技はないけれどどうにか食べていけるだけの社会性はある。自分自身が何にフォーカスするかで、幸せか不幸か自分で決められる。病気になって、いいことなどはない。ないほうがいいに決まってる。でもね、今あることに対する感謝は人一倍に育った気がする。少なくとも、日々の中で不幸だと思うことはない。そういう人生を与えてくれたのは、自分の努力と周りの優しさと援助。これを感じる事ができるだけで、十分に幸せだなと思う。ちょっとだけ、心の中でマウントを取りながら「そいつは！！てーへんでございますね！親分！！」と同意したフリしてる闘病人でございましたーテヘヘ社会性的忖度も身に付いてるよ♪チャン♪
01Mar
- HBOC遺伝子検査とアンジー
  私とハリウッド女優いや、一緒じゃないし笑医師の診察後、お勧めされたのはタタタラッ♪遺伝子検査〜（ドラ○もん風に！）というわけで、遺伝子検査を受けるかどうかのヒアリングに向かった。まず、対象になるのは・若年性乳がん・異時性、多発性乳がん・両側乳がん・60歳未満でトリネガと診断されたなどなどなど他にもありますが、何度も乳がんになちゃう人、若くして乳がんになってしまう人両側に乳がんになっちゃう人など「遺伝性」が疑われる人にお勧めされます。医師が判断した場合、保険適用で遺伝子検査を受けることができます。私が受けたのはHBOC遺伝子検査（遺伝性乳がん・卵巣がん症候群）と言われるものでこちらが陽性だと卵巣がんも発生しやすいとのこと。ただ、乳がん患者の7-10％程度が遺伝性の乳がんだと言うことで割合としてそれほど多いものではないようです。遺伝子診療部のドアをコンコンとノックすると、カウンセラーの女性が顔を出した。まず、遺伝子検査とはどう言うものかの説明、家族親戚の病歴から推察される遺伝性、そして今後の流れなどを聞いて遺伝子検査をするかどうか必要性と本人の意思確認をするためにヒアリングするとのこと。なんといっても遺伝子検査、保険適用で6万円！！ガガガーー〜ん！！高っ！まず、遺伝子検査とは・・・から始まり、家族の病歴（だいたい、三親等あたりまでかな？？）身内に卵巣がんや乳がんの人はいないか？男性で前立腺がんの人はいないか？？と言うヒアリング、事前に調べておくことをお勧めします。私自身、この遺伝子検査でどんなメリットがあるんだろうという気持ちでいた。一つは、自分に子供がいた場合や親兄弟、兄弟の子供にこの遺伝的特徴があった場合事前により入念に検査をすることができる。二つ目は、このHBOC検査で陽性と判断された場合、このタイプに使えるお薬があるので医師がより効果的な薬を選択できるというメリットがある。ふむふむ、質問を交えながら過ぎる時間。カウンセラーの女性も、遺伝子検査の素晴らしさを存分に語ってくれた。そう、その時が来た。三つ目のメリット・・・・・「この乳がん、卵巣がん症候群が一躍有名になったのはアンジェリーナ・ジョリーさんです」なんでも、アンジーはこの検査で陽性となり、両側乳房と卵巣の摘出を行なったという。結構有名な話で私も知っていた。それが、この検査結果のせいとは知らなかったけど。「遺伝子検査のメリットとしては、自分がHBOCだと知って事前に予防することができる点です。予防的摘出と言うんですけどね。」ニコッ！！ニコッって・・・にこ？？つまり、三つ目のメリットとは乳がんや卵巣がんになる前に、取っちゃいましょう！と言うこと。そこから何も入ってこなくなった。とりあえず、両親と兄弟に知らせることができるメリット。薬の選択肢が広がるメリット。この二つで遺伝子検査を受けてもいいかと言う気持ちでお願いして帰路に着いた。しかし、胸に引っかかるこのモヤモヤ。昼に食べた鶏から&麻婆豆腐弁当かしら・・・いやいや・・・。アンジー！！！！！待て待て待て、何か、何か引っ掛かる。。。よし、グーグル先生に聞いてみよう！！んがぐぐ！！やはりアンジーは、乳がんでも卵巣がんでもない。予防的摘出なのだ。自分がHBOCだったから、事前に取り除いた。ハリウッド女優だ。アメリカは美容整形大国だ。ついでに言うとアメリカは医療と医療技術・開発のトップランナーだ。私のように、乳がんなわけでもない。取りたくないのに取らなければならないわけでもない。トップだって残せるだろう。骨は？胸筋は？きっと世界トップレベルの形成外科いが美しいバストを作り直したはずだ。一緒じゃないしっ！！状況違うし！！！あっちは大富豪だし！！こっちは天下無敵の庶民だし！！アゴ・・・割れてないし・・・・ごめん。この話を、同じく遺伝子検査を受けた友達にしたところやっぱり、アンジーの名前を出されたとのこと。その子も同じモヤモヤとした気持ちになったらしい。カウンセラーの方からすれば、わかりやすい例で話しやすいのだろうけど。。同じ女性でも理解できるとは限らない、乳がんとそれに付随する様々な気持ち。胸を取らなければならないこと。リスクがあっても、本当は手放したくないと思うこと。予防だからといって、無くすには惜しくて惜しくて悲しいこと。余談だけど、その後、医師の友人にこの話をしたところ遺伝子結果が陽性でもみんなが予防摘出するわけじゃないよぉ〜と教えてくれた。びっくりするから、早く教えといてよねっ！！って思ったりなんかしてねチャン♪
26Feb
- PET-CTの巻
  香る、優しさっていうもの乙でございます。2回目乳がん、最初の検査はPET-CT。前回こんなのやったかな？？と思いながら検査着に着替えた。PETとは、positron emission tomography （陽電子放出断層撮影）の略で・・・・はい！！割愛！！！！PET-CTとは国立国際医療研究センター病院www.hosp.ncgm.go.jpとにかく全身のどこに腫瘍があるかを調べることができるもの、という感じでございましょうか？なんでもがん細胞は、通常の細胞に比べてたくさんのブドウ糖を取り込んでいるそうです。PET検査はその特性を活かして、よりブドウ糖を含んだ細胞を映すそうです。科学ってすごい技術ってすごい考えた人・・・すごい！！！PETはガンがどこにいるのかを調べるものMRIはガンの広がりを具体的に調べるものどちらもガン治療に欠かせない検査なんですね。それにしても・・・お値段が高っ！！命を守るものだから〜ぐぬぬぅ薬剤を注射でプスっと入れられて、小一時間ほど休憩さらに小一時間ほどかけて、検査終了・・・・。2度目の乳がん、初検査。始まったばかりなのに、すでに疲れている40代の身体・・・30代の時とは違うわっ！いや・・・勘違い！勘違いにしておこう・・・一緒一緒・・・ハフハフしてるの勘違い。踏ん張れるかしらっ？？いや、踏ん張ろう！！一歩、一歩づつもちろん、朝ごはん抜いたその日のランチは、大盛りカツ丼と決めていましたよ♪チャン♪
24Feb
- ki-67って・・・新ブランドか何かですか？？
  ヤツにとって私、いいオンナなのねっていらねーわっ！2022年12月上旬、告知から20日ほどたった頃、大学病院での初めての診察。忙しい大学病院の乳腺外科は、いつにも増してたくさんの患者で溢れていた。年末だもんね、師走はどこまかしこも大賑わい。そんなことすっかり忘れていた、とことんのんきなおひとりさま。待合室で待つこと・・・待つこと・・・うとうとうと・・・スピーっと気持ち良くなってきたそんな頃合い、お呼び出しされてお目目ゴシゴシと診察室をノックして入室した。あれまっ！可愛らしい女医さん登場。テキパキとした若い女医さん、質問に対しても「なんでもどうぞ！！」と気持ちよく答えてくれた。こういうの、安心するよね。どうやら、あまりの忙しさにこの日は主治医が対応できず担当医の先生が説明を担当してくれたとのことだった。・ホルモン感受性　陰性・HER2　陰性・トリプルネガティブクリニックから渡された手紙の内容をおさらいする。さらに、ここからクリニックから検体を取り寄せ、病理に出すこと。そして、前回8年前の乳がんの検体を取り寄せ、病理に出すとのことだった。超音波で、ガンの位置や大きさを改めて見てくれている時恐るおそる、でも聞かずにはおられない事を聞いてみた。「あの・・・抗がん剤とか使うんでしょうか・・・ね？」答えは明快だった。「そうですね、この結果が本当なら・・・使うことになります」ガガーン！！！！前回が、ルミナールAだった私は抗がん剤をしたことがない。・腫瘍サイズはおよそ1.7cmの　ステージI・乳房温存術による部分摘出・リュープリン注射・タモキシフェンの服用を約5年私はこれを乗り越えた！今回も乗り越えられる！！と勝手にルミA設定になっていたからアラ大変！一瞬にして東尋坊の崖っぷちに立たされた気分になりました。抗がん剤、手術、、、、つらい辛い治療だけど、それも出来ない場合もある。そんなこと、教えてもらうまで考えたことがなかった。ガンはやっぱり、とてつもなく怖い病気。さてさて、超音波で腫瘍のサイズはひとまず2cmをきっている様子、ステージ1-2。カタカタと私に必要な検査の手配を先生がしている傍でお行儀よく待つ私。クリニックからのお手紙が見えていたので、これを見せて欲しいと先生に頼んだ。「渡すことはできないけど、見てもいいですよ〜」と言われたので知ったかぶりで、ふむふむと検査結果を眺めていたら。そこにあった「ki-67」の文字。知ってる・・・これ、ガンサロンのみんなが話してたヤツ・・・ちょっとしたブランドの新作みたいな名前でカッコいい・・・とすら思っていた。「ki67・・・・80％」おぉ・・・なんか高いぞ。ど素人、意気揚々と先生に質問する。無知とは恐ろしいことでございます。「先生！ki-67ってなんですか？？私、高くないですかっ！？」「あぁ！それは・・・」と、丁寧に説明してくれた・Ki-67とは、Ki-67は，10番染色体長腕に存在する遺伝子により・・・・ハイっ！割愛！！つまり、ガンの細胞増殖のスピードの速さ・・・的なものです。簡単にいうと「元気で勢いのあるガン細胞٩( ᐛ )و」と、いうことで悪性度が高くタチが悪いってことの様です。調子こいて、元気に質問してる場合じゃなかったわよっ！私の左胸に出来た新しいガンは、前回のおとなしいヤツとはどうやら違う。男運は・・・確かに・・・あるとは言えない。性格も、天使のような要素はない・・・でもでも、友達はたくさんいるしちゃんと神社で世界平和を祈ったりするし、ちゃんとごめんなさいとありがとう言えるし。。。。こんなタチの悪いものに、好かれる言われないんだけど！！っていうか、モテたことないのにガンには3回もなってるんですけど！！！そんなに魅力的ですか？がん細胞さんにとって私・・・くそぉ〜！！！山盛りの検査予定が書かれた用紙を握りしめ、小さなカバンできたことをちょっと後悔した火曜の午後。これからが治療本番なんだよね、未知の世界に一歩、頑張るぞって思ったよチャン♪
23Feb
- 果報以外・・・寝て待ってちゃいけません
  ショートケーキの苺、最後に食べる派つくづく思う。好きなものは先に食べよう。嫌いなものは先に食べよう。夏休みの宿題は早めにやろう。風邪の引き始めに養生しよう。約束の場所には早めに行こう。そして、旅行のときは早めにトイレに行こう。。。大学病院への受診は、クリニックの告知から約１ヶ月後。最初の2週間はなんだかんだと用事が重なり忙しくすぎていった。でも、忙しい日は長く続かない・・・忙しくないと考える。考えると・・・ぉこぉわくなるぅ〜。ネットで検索するとさらに・・・こぉわくなるぅぅ〜〜〜。受診前1週間は、ふあん不安、妄想、不安。きっと大丈夫、もしかしたら、いや大丈夫、でも・・・。忘れちゃいけなかった。私はそこそこポンコツだったことを。事実を知ることは、とても怖かったけれど事実を知らなければ、自分の乳がんがどんなタイプなのかどんな治療をしていくのか、何を用意すればいいのか、どんな覚悟が必要なのかなんの手を打つこともできず、ただ悶々と時間が経つのを待つしかない。それがどれほど大変なことか、想像すらしていなかった！！声を大にして言いたい、病院は早めに行こう。自分が何とこれから戦うのか、どういう方法で戦っていくか。まず、それを知ることから全てがスタートするってこと。自分の気持ちを、治療に向けて覚悟を決めるために。人生って勉強の連続だなって、何年生きても学ぶことだらけですねチャン♪
22Feb
- ひとりじゃないって大事なこと
  コレが人生最大の危機じゃないなら人生どんだけハードモードよ私が選んだ病院は、大人気？？の大学病院 in Kyoto Cityでございます。大人気かどうかはさておいて、診療科も規模も患者数もとても多い。受診日は、20日後か27日後かそのあたりでどうか、と言う電話を受け取った。現実を受け止めたくない〜コワイ事実を知りたくない〜コワイガン患者であるというレッテルから逃れたい〜コワイ簡単に言うと完全に気持ちで負けてる状態。クイーン・オブ・ポンコツ！！怖いものは怖い、と言うわけで往生際悪くできるだけ遅い受診日を選択。後々、さらに恐怖が増すことを浅はかな自分は知る由もなし笑そんな私の、「ついてない」けど、「もっている」ところ。自分が乳がんになっていると全く知りもしない時に、その人に出会い「もしよかったら」・・と「女性特有ガン患者のサロン」へのお誘いをされていたのだ。８年前、私は「乳がんのお話会」なるものに参加しなかった。当時AYA世代だったこと、身近に同世代の乳がん患者がいなかったこと、サロンには少々年上のお姉様方しかいらっしゃらなかったことでどうしても参加する気になれなかった。そして、若くて「誰かに頼ったら負け！！」と思い込み孤軍奮闘していた気がする。いやはや、何と戦っていたのやら〜。告知から2週間ほど経過した、とある陽気のとある場所で行われた「サロン」中に入ると、少し緊張した面持ちで何人かの女性が座っている。初対面だもんね。みんな、一見すると普通のどこにでもいる健康な女性。おしゃれして、笑顔が素敵で明るくて・・・でも、みんな何らか女性の癌経験者。集まったところで、自己紹介と自分のガンや闘病、そして経過を話してバトンをつないでいく。そこで、素晴らしいと感じたことは、一人一人の話をうなずき、共感し、応援し、励まし、優しさと労りを持って興味を持ち質問する。決して、興味本位での質問ではないのです。どのガンもつらい、それは大前提としているので誤解しないで下さいませね。しかし女性特有のガンというのは、女性たらしむものに直結している。私自身が感じているのは「女性としての自尊心」を大きく揺さぶるものなのです。だから話すこともつらい、苦しい、理解されないことはもっとずっと孤独。だけど、本当は吐き出したかった。安心して吐き出せるのは、同じ痛みを知っているからなんだって強く感じているから。ここはとても貴重な場所なんだって、暖かい雰囲気に包まれながらしみじみ思う。いざ、自分の番になった時、うまく話すことができるかどうか自信がなかったけれど話しているうちに色々なことが思い出され、少し涙ぐむこと数回。ずっと心に押さえ込んでたものがあったんだなぁと思う。そして「無理だ、一人ではもう頑張れない。今度は頼れる仲間がいてほしい！だってだってポンコツだもん！！」と意外なところで、意外な自分を認める瞬間wだから、一人で踏ん張ろう、一人で頑張ろうとはしないで欲しい。心が疲れてしまわないように、明日も治療に向かえるように。弱いから仲間が必要なんじゃない。治療を乗り切るために、治療を元気に終えるために仲間に助けてもらおう。そしていつか、自分が誰かを支えれあげられるように。女性特有のがんの有名なSNS #peerringたくさんの仲間が、病気に関する情報発信をしてくれています。不安な時、つぶやきに対して暖かい気持ちで応援してくれています。半べそかいて、いただいたメッセージを読むと不思議と頑張れるんですよね。ただ！駄菓子菓子じゃなくてだがしかし、たくさんの情報や貴重な意見もあり、専門的な知識をお持ちの方もたくさんいます。んがっ！！！主治医の意見をほっぽり出したり、疑っては本末転倒！SNSの意見はあくまで参考に、もしくは質問の材料にするくらいの気持ちでおいで下さいまし。あくまで自分のガンと戦うのは自分ですもの。他人の意見に振り回されないように、自分を信じて大事にしてください。なぜなら、がん治療はオーダーメイドの時代ですもの。私には私のための治療があり、他の誰かの治療とは同じに見えて違うのです。人それぞれに個性があるように、身体にもガンにも個性があるようですよ。主治医と治療を信じて、ススム！！ススム！！人生最大の危機を胸に抱えて、仲間に助けられて、ありがとーってヘラヘラ笑えてそんな自分をこんなところで大発見するなんて思わなかったですよチャン♪
20Feb
- 初受診日、握りしめるは諭吉とアイツ
  サイフと相談・・・してもナイもんはない！告知後、大学病院の予約の確定を待つ間しばしクリニックの待合室で待機。しかし待てど暮らせど大学病院に連絡がつかない。30分ほど待ったけれど、連絡がまだつかない。予約が取れた段階で、連絡してもらえるようにとお願いし紹介状を手にクリニックを後にする。ちょっと疲れたなぁ〜と思い、一人カフェタイム。人が多い、人が多い・・・・って今日、土曜日？？つまり、大学病院はお休みで連絡がつくはずがないやーん！朝からちょっとしたミニコント状態。はいはいどーどー、落ち着いて落ち着いてと神様が言っている。これから何をするのか、私は知っている。どんなガンなのかを調べに調べて治療方針が決定する。・組織検査・PET-CT・MRI・エコー・マンモいろんな検査が待っている。そして検査は高額、全部合わせたら息止まっちゃうくらいお高い。お財布に聞いてみる。「君に余裕やゆとり、あるかい？」・・・聞くまでもない、ないに決まってる。だがしかし、私たちの保険証には事前に申請しておくだけでアラ素敵！窓口負担がある一定額までで済むようにできるスペシャルアイテムをゲットできる。ありがとう！国民皆保険！！その名を「限度額適用認定証」でございます。前回の乳がん治療で本当にお世話になったスペシャルアイテム。これがないと、窓口での支払が高額になって際限がない。しかも、それを後日申請し、還付を受けようものなら、時間がかかって仕方ない。待てない！私、待てない女なので！！・・・恐ろしいことに乳がん治療は何をしても高額です。震える手で、自分の所属する健保のホームページで限度額適用認定証の申請書をダウンロード！プリンタがないからコンビニで出力できるアプリをダウンロード！小走りでコンビニに駆け込み、出力！！がっ難しい！！くぅ〜！後ろで待つ、若者を見ないふり。でも知ってるよ、ごめんよごめんよって思ってはいるが顔は能面。冷静に知ったかぶりして操作する。時々、老眼のフリしてみたりとかね。ようやく出力に成功し、コンビニの優しいお姉さんから82円切手を購入した。自宅で速攻で記入した後、赤いポストを探して彷徨うこと10分。無事投函！！成功！！とりあえず、まず最初に準備したいのは限度額適用認定証。あとは自分がどんなガンであるか、それがわかるまで何を準備すればいいかわからない。不安だけど、想像がつかない。結論が出る前のこの時間は、まだ少し余裕がある。この日、普通の健康な中年女子が「乳がん患者」って名前になった。またかよぉ〜って、「とほほ」って人生で初めて言ってみたよチャン♪
19Feb
- また！お前かッ！！
  やっぱりですか笑細胞診の約1週間後、青あざ状態になった胸を抱えて検査結果を聞きにクリニックへ。可愛い顔した女性医師から、慎重に検査結果が告げられる。「やっぱり、癌でした」いやだ、本当に40年以上生きてきて何がいやかっていうと、自分のキモの座り方が本当にもう、イヤ。。。「またですか！やっぱりですか！」って笑っちゃう。笑える自分の可愛げのなさったらもう。人生一度でいいから、こんな場面でハラハラ泣いて恋人か何かの肩でしっぽり泣いてみたいもんだわよってなもんですわ。しかし、ちゃっかり「良性ならラッキー、癌なら準備しなければ」と思ってた。クリニックに行く前に準備していたことはコチラ↓☆紹介先の病院選び-乳がんだった場合☆・乳腺外科医の層があつい、研究が盛んである・再建するかしないか→乳房再建するつもり・再建に必要な技術がある→形成外科(以前の担当医)がいる・自宅から近く通いやすい場所にある病院→緊急時はもちろん、交通費も！・放射線科・ガンの支援、相談所がある私は以前に、放射線を受けているので今回は放射線科を考えなくてもいい。だけど、タイプの異なるガンを経験していること、子宮内膜症をしていることなどから大学病院など大きめの施設がいいなと思っていた。さて乳がんはタイプによって治療方法が異なる。・ルミAなら→　乳腺外科で手術・投薬＋α（乳房温存した場合は放射線科）・HER2陽性なら→　乳腺外科で手術＋化学療法(腫瘍内科)＋α（乳房温存した場合は放射線科）・トリプルネガティブ→　乳腺外科で手術＋化学療法＋α（乳房温存した場合は放射線科）※一例ですのでご参考程度に・・・それにプラスして、再建する、しないに関わらず「形成外科」があれば頼もしい。なぜなら、前回の術後は傷が塞がらず、バストトップは無惨に変形。しかしそこから美しいバストに再建してくれたのは形成外科の先生だった。だから、傷の状態や今後の選択を踏まえて優秀な形成外科の先生がいるところは欠かせない。先生が言うより早く「この病院のこの先生宛に紹介状お願いします」と申し出る。その場で悩むより、事前に準備しておくほうが何かとスムーズ。病院だけ指定するより、乳腺外科の先生の経歴や実績、研究を調べて指定しておけば、より前向きに自信を持って治療に向かうことができるから。そして、合わなければそれはそれで後からでも変更できますからね。病院も、治療も、先生も、ちゃんと自分で選択する。3度目のガン告知を受け、これまでの経験でそれが最も自分らしい患者スタイルだと思ってます。そんなこんなで、紹介状のお願いをして先生の手元にある検査結果に目を配る。たった1週間足らずで出る検査結果には詳しい情報はまだ足りない。しかし、予想外の結果がそこにあった。・ホルモン感受性-陰性・ki67-80%「ん？ホルモン感受性・・・陰性？？」前回がルミAの私、今回もルミAだろうな〜って考えてた。しかも、ちょっとお気楽に考えてた。んがぐぐ！！じゃなくて、だがしかし違った。ちょっと血の気が引く思い。「先生、これって前回と違うってことですか？？」そう聞くと「まだ、確定じゃないですし、大学病院でさらに詳しく調べてみないといけませんが・・・今のところルミAじゃない可能性が高いです」とのこと。ガガーンっ！！！二度目の乳がん告知、それは初めましての人生未経験の扉を開いた瞬間でもありましたよチャン♪
18Feb
- ひょっとして、またですか（笑）
  まだ、そうだって決まったわけじゃないんだけど2022年11月中旬仕事終わりに駅近くの乳腺クリニックで受診。まだまだ半信半疑、そしてきっと良性のものだろうとか、そんなふうに思ってた。待合室に入ると、婦人科も併設しているからか割と賑わっている。待つこと３０分ほどで、検査着に着替えて待つことさらに10分。いよいよ検査だってことで、入った部屋にあるもの。それはマンモグラフィーの機械がドーン！！再建してるから、やりたくないなぁ〜と思いつつさりげなく再建してるから怖いんですけど〜と伝えてみるけど軽く却下。とほほと思いながら、ぎゅ〜っとサンドイッチ。めっちゃくちゃ痛いし、涙出るわっ！！しかも、8年前の乳がんもマンモでは見つかっていない。乳腺が多くてマンモで撮った画像は、乳腺ばかり捉えて癌を見つけられなかった。だからマンモではなく、超音波でしか見つけることができなかった。なんて、長々説明するのもなんだからとりあず言われた通りにマンモする。どうせ撮った後には超音波するからね。マンモに写るもの超音波で見えるもの触診でわかるもの人それぞれだから、マンモしか撮りませんと言われたら「超音波も！」ということは忘れず言うようにしている。マンモを取り終えてしばらくすると診察室に呼ばれる。マンモの映像では、やはり白いモヤの中、うっすら形が見えるだけで全貌がわからない。超音波に切り替えて先生がしこりのある場所をうつす。そこには以前にもよく見た、コロリとした塊のようなものが見える。「うわわわわ〜っ！先生、これ・・・アレですよね」って思わず声が出ちゃう。先生は「まだまだ、今はまだ決まったわけじゃないです・・・でも」でも、、、、先生の顔は険しかったな。先生曰く、良性のしこりは輪郭のはっきりした丸い形をしていることが多いらしい。私のしこりは、輪郭のはっきりしないぼやけた部分が多かった。その場で細胞診、麻酔して、ばちんって音がしてシコリの細胞をとる。それを検査に出してその細胞が「ヤツ」かどうかを調べるのだ。検査が出るまで約1週間ほど。でもでもだって、人生に2度もこんなことが起こるわけないって思いたかったよソワソワしながら、でもまだ大丈夫なはずと思いながら生活してた。
17Feb
- あなたのこと、忘れたかったのにね。
  もしかしては、やっぱりだった2022年も秋を迎えて、念願だった京都での一人暮らしをスタートさせて１ヶ月半。遅いスタートの”おひとりさま”は、いろいろと理由があったから勇気を持ってはじめたこと。京都は日本が世界に誇る観光地ってこともあり、家賃は少々高めです。15年近くここで働いて、この街の面白さは知っているから郊外に住むことは最初から考えず。小さくても、狭くても、でも見晴らしの良さと明るい中心部の部屋を選んで移り住んだのは青い街路樹が、秋の色に変わろうかという頃でした。少し、生活のリズムができていつものようにストレッチをしてからのバスタイム。8年前の乳がん手術の後、当時から少し（？）下垂した胸をサワサワと触ってみた。ちょうど、側屈した状態で左側面の下側に触れた時。今思う、よくぞ掴んだ私！！生理前に現れるソレとは全く違うコロコロとした「しこり」8年前に出会ったそれとよく似てる。痛いでもない、コロコロとまあるい角が指に触る、ソレ。嫌な予感がする・・・もしかして、いやいやちょうどその頃、知り合いの相談を受けて「乳がんのお話会」なるものに知り合いの付き添いして生まれて初めて参加して、お友達ができたところだった。冗談半分で、まさかまさかそんなことないよねって安心感を得たくて連絡した。「フアンノコスナ、スグジュシンシロ」ですよね、そうですよね！！普段、亀のように、ナマケモノのようにのろまな私。でも、背中を押されるように週末前に乳腺クリニックに駆け込むことができた。今思う、友達運だけはすこぶるいいことに感謝とそして思う、よくぞ素直に駆け込んだ！この時は、まだ勘違いだって、そんなに大変なことになるもんかって信じてた。人生って本当に一瞬で変わっちゃうんだって思ってもいなかったよ
15Sep
- なんとなく、『住めば都』になればよし
  つい先日あったかくなったなー暑くなったなーと思ったら、朝晩涼しいこと。９月中旬ってどういうことだろうねー。好きなら好きなのだ『平家物語』をアニメで見てみた。すごくよかった、よすぎてワナワナした。『コタローは一人暮らし』をアニメで見てみた。すごくよかった、可愛さに散りばめられた切なさったら。日本のアニメ・・・・クリエーターの皆さま、本当にありがとうございます。次は何を観ようかなぁーとワクワクです。子供の頃、将来は漫画家になりたいと思っていた。アニメキャラに恋をした。小学生なのに、コミケに行ったりしていた。でも、中学生になると『オタク』が恥ずかしくなった。周りの目が怖くなった。好きなものをやり通す勇気がなかった。『オタク』の友人を恥ずかしく思った。アニメも見なくなって、『オタク』を封印した。それから『経験』という旅をした。人生の紆余曲折をへて、色々な世界を知った。自分の好きなものも随分とわかってきた。アニメも漫画も私の好きなものの一つになった。たくさんある好きなものの、一つのジャンルになった。好きなものを突き通す強さを持つ人も尊敬できるようになった。経験は私に色々なものをもたらした。相変わらず、人間関係を築くのは上手いといえないかも。でも、人間関係で四苦八苦したからだろうか『能面パラダイス』と思っていた職場にも、少しずつ花が咲く。おはよう、おはよう、おはようと笑顔ありがとう、ありがとう、ありがとうと笑顔お疲れ様と笑顔自分で巻いた種は、ちゃんと自分にかえってくる。私は日常に笑顔がないと、とてもつまらない。笑顔が不要な人にとっては本当に迷惑だろうなと思うけど私は私の心地いい日常を作りたいから、自分のペースでタネを撒く。周りの人が『能面パラダイス』に疑問がなくても、私は疑問だ。周りの人に『笑顔』がなくても、私はいやなのだ。少しづつ、みんなが少しづつ笑うようになってきた。目を合わせては、目を細めて笑ってくれるようになってきた。ふむふむ、なんとなく居心地よくなってきたぞ。経験の長旅でお金持ちになったわけじゃないけど、自分の心地よい空間を作る為に、めげないメンタルの強さを作ってくれたかも。ふむふむ、悪くないかも。
10Sep
- そういえば、アイツは何処へ？
  洋食の定番ビーフシチュー時々無性に食べたくなる！いざと言うときの”美味しい”ストックお腹の中の”ハラグロ”がいなくなるどこに行ったんだろう？お腹にパンパンに詰まった不満や疑問をこのブログに吐き出してみようと思って始めたけど、案外そんなものは溜まってなかったみたい。世の中に疑問はあるけど、不満がほとんどない。誰かに無性に腹を立てることもない。困った、毒舌日記を目指したはずがそうならないぞ。スマホを持ち出してから、テレビを見ることが少なくなっていた。テレビを見なくなったら、他人の怒りに乗っかることがなくなった。気づけば、腹を立てる時間がグーンと少なくなった。お腹の中から”ハラグロ”がいなくなったからと言って、幸せで満ち足りているわけじゃない。ハラグロがいなくなった場所は、今はポッカリと空間が空いている。ここに何が詰まっていくかはまだ見えてこないけど、眉間にシワを寄せて生きることだけはしたくない。人を羨ましく思う気持ちはまだ存在する。何かをやり遂げている人を見上げて、拗ねたくなる気持ちもある。10年後を考えられるほど、賢くないし、何かをやり遂げられる気もしない。でも、学びたい気持ちはとても大きい。学びたいことで、気持ちがいっぱいになる。ゆるゆると、自分の勉強したいことをボチボチやってみよう。ゆるゆると、続けてみよっと。
06Sep
- コトバが住むところはどこだろう
  景色がいいとなんでも美味しいでも、おしゃで静かなカフェはあんまりリラックスできないんだよねぇーゴキュン！って喉なったら恥ずかしいとか思ったりまあ、誰も気にしちゃいないけどねーコトバは知ってるコトバを理解できないだけである今日は反省会をする予定でございましたよ。しかしながら、とあるメールを見て思い出したことがある。ホリエモンさんがどこかか何かで『日本語を知っていいても理解できない奴がいる』と言っていたことを思い出した。コトバとして読むことができても、『意味』の理解度が低いまたは出来ないと。だから、単語を捉えて全体を捉えて相手がなんと言わんとしているか、を理解できないということなのでしょう。なるほど、時々噛み合わないなー、どうしたのかなー、と思うことがあるのはそういうことかとポンと納得したことを思い出した。ここ数日、なんだかんだと引き合いに出していた、私に持ち込まれた相談事。相談相手は昔馴染みの同級生とその友人・・・と言う名のその同級生の家族である。つまりは私にとっては赤の他人なんだよね。相談事を持ち込まれ、それが私が以前経験した病気だったこともあり、自分のつながりのある場所や人に相談もし、足を運んでアドバイスを受け、力になってくれそうな場所への繋ぎを行なっていた。その間、落ち込む本人に電話やメールで話をし、相談に乗った。家族である同級生にも連絡し、状況を聞いた。重ねて言おう、だから赤の他人だよ。はたっと気づく。おい、同級生・・・・キミ・・・何か行動した？この間、同級生がしたことは『私に相談すること』のみだった。それが彼の『家族のために役立つことをする』のようだった。確かに私は言った『家族を支えるために出来ることをしてあげて欲しい』と。それは、自分なりの情報収集とその提供、実際に足を運んで参考になりそうな人からの話を集めたり、本人の話を聞くことや気晴らしを手伝うことだよ。極め付けは『〇〇ちゃん、何か言っていた？』ともはや当てにされてないことにすら気付いていないのか。おやおや、サボりすぎじゃーないのかい？っと少々厳しめのメールも送ってみた。簡単に言うと『あたしゃあたしの人生があるんだよってんだ、時間にも限りがあるんだよ。あんたもう少しがんばんなー』と言う感じ。恐ろしいほど通じなかった。とりあえず、ご本人様にも『お手伝いは一旦これまで、相談先も確保した、信頼できる機関にも連絡をとった、だから今度は自分で関係を築いて動きなはれ、もう大丈夫やろー、お嬢はん』と。またまた言うが、赤の他人だ。さらに言うが、相手はだいぶ年上だ。そして私は、ただの派遣社員だ。ケチを承知で言うなら、その日のランチは割り勘だ。うちの家族はあんぐりだっ！ヤー！そして慣れない人とのお出かけで、その日はずっとケポッとグロッキー。まあ、これは私の体質として仕方ない。お役目果たしてもうご勘弁とその時、同級生からカジュアルなお礼メールが届いた。その返事に『今後は家族で支えてくれ』と返した。翌日、チローン♪再びメールが着信す。『ありがとー！近所に相談場所ないかなー？またいろいろ教えてね！！』あぁ、そうか、日本語が読めても理解できぬのか・・・これを短縮すると『あぁ、バカなのか』である。ホリエモンさんはこうも言っていた『バカとは付き合うな』彼にもいいところはある。しかしだよ、ママンに言われて思い出した。『あの子さ、あんたにどっかの保険すすめてなかった？』あ、あったね。バカだけど、ちゃっかりはしてたね。はぁ、とため息とともに今日もまた私の電話帳から一人消えた。人生で初めて『無既読スルー』を決め込む秋の夜長である。バカ＝想像力の欠如ただそれだけのこと。一日５分の読書で、想像力は鍛えられるのになぁ。

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