10月18日(日曜日) 生石山へ行ってきました。
秋晴れのこの日、爽やかな風がながれていました。
生石山には、ヤギがいます。みんながそろうまで子どもたちは、ヤギと遊びました。
早い人は、9時過ぎから待ってくれていました。
まず初めは、秋の草花の観察から始めましょう。
さあ、出発です
この日、初めて自然観察のガイドをTYさんが担当してくれました。
(TYさんは、このNCEGの設立当初からスタッフとして活動してきた方で、とりわけ、植物への関心が高くフィールドでの野草観察などを熱心になさって来た方です)
ススキの広がる景色にびっくり
きもちいいですねえ~
参加した方々も、初めて野帳を手にし、熱心に書き込んでいらっしゃいます。
親が真剣だと、子どもも真剣になります。
ススキの中に秋に花をつける植物があちらこちらに
「あっ、リンドウ!」
青いリンドウの花は、青い空を見上げています!
山道の両側に広がるススキの原
その道沿いで見られる花をつけている野草
アキノキリンソウ
狭い山道で楽しい観察会
センブリの素敵な花
葉を味わって!「苦いっ」
五感を使って観察するのです。
子どもたちも草花を興味深く、観察しました。
次から次へと野草が見つかります。
ヒカゲノカズラ
ススキに寄生しているナンバンギセルもあります。
みんな、ばらばらにならずについていきます。
「こちらですよ~」
親も子も本当に興味深く観察していました。
みんな、野草の多様性に感心しています。
秋の草花は、この日、15種類ほどガイドしてくれました。
Sさん
家でも、取ってきた萩やススキを飾りお月見だんごも作って、月を見ながら食べました。
子どもたちも、『お月様きれい~』と心に残ったようです。
こおろぎやバッタなども本当にたくさんいて、おもしろいほど捕まえられるので、子どもたちは思いっきり虫取りを楽しんでいました。
私までつかまえるのに夢中になりました。
季節の自然を満喫した一日になりました。
KNさん
ススキ採りで、子供は自分の背丈より高い草の中を歩くのは、好奇心と恐怖心が混ざりあっていたみたいです。 家族だけで出掛けると、子どもが少しでも『怖い』と言うと、その時点で止めてしまうことが多いので、皆が一緒だよ~、と勢いで進めたのは良かったです。 私も、こんな機会がないと あの草原の中に入って行く事は まず しないので、楽しかったです。
去年のお月見は、子供が幼稚園に行っている間にススキを買っておいて、お団子を食べるだけだったので、あまり月に関心を示さなかったのですが、今年は夜に『そろそろ お月見しようか』と言うと、ススキとお団子を準備して、家の外で月を見るように段取りしていました。
何日も前から、ススキ採りを楽しみにしていたので、当日までに心の準備ができていたんですかね。 翌日のスーパームーンも ススキと共に楽しみました
NOさん
「お月見会!」子供は参加出来ませんでしたが、夜、外に出てきれいなお月さまを一緒にしばらく眺めました。
きれいに澄んだお月さまが見られたのは、久しぶりだったので、
気持ちがすうっとなり、それから毎晩、窓からお月さまを眺めるようになりました。
今回、ほんとにいい自然体験をさせてもらえて良かったです。
YSさん
お月見会のあと、帰ってからお供え団子作って、お皿に盛っていると、よほど楽しかったのか、大分せかされました。
「お月様は?」と夜になるまで待てない様子でしたが、暗くなり、外に出て、まんまるなお月さまをみて興奮していました。
NEさん
採取したススキと萩を生けて、捕まえたコオロギの鳴き声を聞きながら、お月様を家族で愛でながら、一緒に作ったお団子いただきました。
子どもたちはお月様にいっぱいお願い事してました。
ほんとに、ステキすぎるお月見でした。
コオロギが鳴くたびに、子どもたちと顔を見合わせると、目が輝いていました。
わたしも虫の鳴き声が大好きなので、次から捕まえてくるなら、コオロギにしてもらおうかと思います。
昨日は子守唄に「うさぎ」を唄って寝かしつけました。
すぐに寝てしまいました。
ほんとに、ずっと忘れられないお月見になりました。
子どもたちは、「今日もお月見してぇ、おねがあい」と言いながら幼稚園に行きました。
今日のスーパームーンも楽しみです。
NYさん
お月見会がNCEG への初参加で、みんなと上手く関われるのか心配していましたが、そんな心配をよそに初めから最後まで全力で楽しんでいました。
コオロギ、カエル、初めはなかなか上手く捕まえる事ができませんでしたが、何度も失敗を繰り返すうちに上手に網で捕まえる事ができるようになっていました。
普段は、できないとイライラしてしまうところがあるのですが、なごみではそんな姿は見せることなく、何度も何度も挑戦していたので嬉しかったです。
家に帰ってからも、まっ先にススキと萩の花を瓶に飾り、お月様に見えるようにとベランダに飾っていました。
お団子も1人で作るとはりきってこねて、丸めてと真っ白になりながら作っていました。
お湯の中に入れて浮いてくる団子が面白かったみたいです。
夜になり、お月様を見ながらなごみで教えてもらった歌を歌い、団子を食べ大満足のお月見の夜になりました。
お友達に出した手紙にも
今日はお月様がきれいです。
と書いているのを見てびっくりしました。
朝からお月見のお話しをなごみで聞いて、お月見の支度をしてという中で子どもの期待がどんどん膨らみ、お月様を見た時には達成感でいっぱいだったと思います。
季節の行事、子どもにはいろいろ経験させてやりたいなと思いながら、できていなかったなと反省しました。
これからもなごみで、自然とたくさん触れ合う中で季節の変化を親子で楽しんでいきたいと思います。
NKさん
いつもはススキと萩、お団子を買って来てお月見をしていたのですが、今年は自分で採ってきたものを飾り、一緒に作ったお団子を食べてお月見したので子供たちもよりお月見を身近に感じた様です。
去年よりもお団子を美味しい、美味しいと喜んで沢山食べたし、月を見ながら何がいるかなー、うさぎは何してるかなーと何回も眺めていました。次の日がスーパームーンだと教えてもらったので翌日もお月様を眺めました。
野原での虫採りもとても楽しく、印象に残ったようで、特に本で見て憧れていたトノサマバッタを先生に捕まえてもらって本当に喜んでいました。
ママッ子の長男がママから離れてあまり知らないお友達や先生と一緒に虫採りをして、なごみに行く度に逞しくなっていきます。
次男はより自由に活発に知らないお友達と一緒に遊んでいました。
自立心を育む意味でもとても良い活動だったと思います。
AZさん
下見も参加して2日連続のNCEGでした。
▶下見の娘の様子
とにかく虫をとりたいばかり。下見はN先生と主に過ごしました。ネコジャラシのエレベーターを教えてもらったとの事。先日、近所の小さな男の子に 自分で実践して見せてあげていました。最初、やり方を間違えて、逆エレベーターに~再チャレンジして成功しました。私は様子をみていて、N先生にしてもらったように 自分も人に何かをやって見せる教える~その手順を自然と身につけてくださったN先生に感謝です。
▶私自身
先生に「生け花~好きだから見せて」と言っていただき、本当に久しぶりに お花を花器に生けました。
夫が「久しぶりやなぁ。良いわぁ」と言ってくれました。初めて生け花を見る娘も「ママ綺麗やなぁ~すごいっ」と言って喜んでくれました。意味深い生け花になりました。
NCEGに参加させていただいて、まだまだですが、私は とにかく、親にも、子供にも 色々な「機会」を与えていただける場だなぁと つくづく実感しております。それをいかに家庭で取り入れ実践できるか~これからも意識していきたいと思っています。
ありがとうございます。
お月見本番
先生、N先生のお話を真剣に聞いている娘の姿に驚きでした。帰ってから、夫に月の形の説明をしておりました。
笹の中を濡れながら歩くのも、ニヤニヤしながら顔や足元の感触を楽しんでいました。
お月見の歌では、私の母親の話では、 自分のママが歌詞作成の担当をしたのを 得意気な感じで、「わたし、ママが歌の紙を作ったから、大きな声で歌ったで~」と、話していたようです。これが、先生がいつもおっしゃる、子供が見ているって事のひとつでもあるんだなぁと思いました。
お団子も美味しく、家でも月の観賞 楽しく過ごせた2日間でした。
ありがとうございました。
IWさん
私は、子供の頃はあまり自然体験はできなかった方だと思います。笹舟の作り方も、ピーピー豆の鳴らし方も、もちろん彼岸花のネックレスの作り方も知りませんでした。でも、お月見は子供の頃から母とお団子を作って、ススキやハギを生けて、小芋と一緒にお月様にお供えをして、お月様を眺めてました!だから大好きなイベントです。
その頃 ススキやハギは、誰かにいただいたり買ったりしていたそうです。
自分が親になり、お団子は作ったことはありましたが、ススキ、ハギを準備したことはありませんでした。「おばあちゃんの家には飾ってある」という感じです。
今回は、娘も山の中に入り採った ススキで、お月見の行事を行うことができました。
今まで、なんとなくお月見の行事を私達なりに娘とやってきましたが、準備の段階から一緒に楽しめたことで、お月見の思い出もより深いものになりました。まだ5歳ですから、、毎年続けていきたいですね。
なごみで遊んでいる間にも、ご近所の方でしょうか、年配の女性の方々が、山の方へ行って、ススキなどを採って帰って行かれましたね!みなさんそういう風に昔からさせてるんですね。
日本には、昔からの伝統行事がたくさんありますが、今みたいに何でも買える時代ではない頃は、それぞれの家庭で親と子どもたちが時間をかけて手作りで準備して、行事を楽しむことで自然と豊かな心が育まれていったのでしょうね。
もちろん子育てで日頃の子どもへの関わりが大事だけど、行事毎に こういったことを行える心の余裕を持てるようにすれば、親も子も 豊かな気持ちになれますね。(普段 少々大きな声で怒ってしまったことも許されるでしょうか。。ダメでしょうか。)
ncegの活動、先生の仰る 自然や文化の継承!改めてこういう事だ!と思いました。
これから、秋~冬にかけての活動も すごく楽しみです!
こういった機会を与えて下さり 子ども達も素晴らしい体験ができました!親同士も色んなお話が聞けたり話せたりストレス発散の場になっていると思います。
親も子もみんなが大好きな、nagomi、nceg
大事にさせてもらいたいです。できる範囲でお手伝いさせてください。
MOさん
日曜日、楽しかったようで、帰宅後大変機嫌が良く、ススキやコオロギを得意気に祖父母に見せていました。
秋の虫のことが気になっていたので、初めてコオロギを見て、捕まえて、飼うことができ、大喜びで、毎日コオロギのお世話をしています。
エサやふんで、虫かごが汚れてきて、驚き、戸惑っていましたが、何とか自分で掃除もすることができました。
ススキやハギも私だけなら、近くて取りやすい所で済ませてしまうと思いますが、笹の中をお友達とくっついて歩いたり、滑りやすい道を気をつけて歩いたりする時が楽しそうで、子どもはこういうことが楽しいのだと改めて感じました。
貴重な体験をありがとうございました。
TNさん
昨夜、風の音が気になったのか、娘がなかなか寝れず、お布団の中で質問されました。
なぜ地球は日が暮れるの?
私は、色々驚きました!
地球という言葉、日が暮れるという言葉!
N先生が、お月見集会でお月さまの説明してくれて、世界が広がって、地球が出てきたのかな、と、思います。
南極、北極、夏、冬という言葉も、出ました。
どう説明しようとおもいながら、地球の自転、公転、お月さん、太陽系の話しと思い付きで話しました。
その話を聞いてあっという間にお休み。
お月見集合を27日にして貰い、参加出来、ありがとうございました。お団子が美味しかったです。今回は、スタッフとして何もお手伝いをしないでの参加でしたので、お団子はスタッフさんの苦労も含め味わいました。ススキ、萩を採り、その日にお月見。思い出に残る1日でした。
娘は、お団子、美味しかった。コオロギ、バッタ採り最高です。
お月見集会から、空に興味が出てきた娘。私の好きな分野ですので、今後、天体観察をする機会を増やそうと思ってます。金星が出ていたら、双眼鏡で見てみたいと、とりあえずおもってます。
満ち欠けをするのは、お月さまだけじゃないんだよ。
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みなさん、お月見会の感想ありがとうございました。
団子を食べた後は、コオロギ採りー。
げんきいっぱーい!
耕作放棄した田には、エノコログサやカヤツリグサなどが生えていますが、その草むらを住処にして、コオロギがいっぱいいます!
みんな、一生懸命に捕りました!
小さい子も大きい子もいっしょに~
これでもかこれでもか=というほどとります。
まだ慣れない子は、網を使ってとる方法を伝えます。
友達と一緒にいるのが嬉しいのです!
お母さんが優しく見守ってくれているのが嬉しいのです!
子どもたちは、精一杯活動します。
この活動を通して発達していく力は、計り知れないものがあるのをわたしは感じていました。
もっと、もっと
そうです!もっと、もっと伸びたいのです!成長したいのです!
心もからだも、脳も、ぜーんぶ!
コオロギの鳴き声聴きながら、お月見ができそうですね~
初めてコオロギをつかんだ子もいました。
その他にも、ヒガンバナのネックレスの草遊びは大好評でした。
エノコログサでもできないかとためす子もいました!
精一杯遊ぶっていう経験ほど大事なものはありません。そのとき子どものすべての力が発揮されています。それでも足りない部分を何とか補おうとして自分の力をさらに伸ばそうとします。
そうして、みるみる力をつけていくのです。
頭をフルに使って、全身を使えるだけ使って、かしこく、器用に、しなやかに~。
★精一杯の中にこそ、成長のほとばしりがみられるのではないでしょうか!
自分の力で採れるのが嬉しいのです!今年、初めて、「お月見をしよう」をしました!
朝から、雨が降っていたのですが、始まる頃にはちゃんと上がっていました。
子どもたちは、nagomigarden が大好きなので到着するなり、カエルや虫を追いかけていましたが、40人余り、集まったところで始まり始まり~!
テーブルには、一升瓶にススキとハギが生けてあります。
三宝には、15個のお団子がピラミッドに~。
それを前に、みんな、ブルーシートに段ボールを敷いた上に腰を下ろして、NOさんの話を聞きました。
みんなのお話を聞く目は、輝いていました。
「おつきみー」
「お月見に飾るものは?」
「すすき」「はぎ」
今日は、お家でお月見ができるように、ススキやハギを採りに行きましょう!
さあ、里山のススキとハギを採りにしゅっぱーつ!
ハギの花も、すでに咲いています~
笹の覆われた中を歩きました。子どもたちは、笹のトンネルにすっぽりと入ってしまいながらのススキ採りになりましたが、もう、ずいぶん逞しくなっていてがんばれましたよ!
濡れているので下り道は、気をつけていても滑りました!
「これなあに?」
採ってきた後、「月の話」を聞きました。凄い集中!
それから、みんなで歌を歌いました。
歌は、「うさぎうさぎ」
伴奏は、NEさんが弾いてくれました。
みんなが歌っている間、
次のお団子の準備をしてくれていました!!
さあ、待ちに待った お団子タイム!
「いただきまーす」
みんな、いっぱい食べましたよ。
このお団子を作って下さったお母さん方にお礼の拍手をしました。
NAさん、YAさん、IWさんたくさんのお団子づくり、ありがとうございました。
NAさんは、いろいろな団子のレシピを調べ、あらかじめ作ってみた上で、一番いいのを選んでくれたそうです。このレシピは、プリントにして皆さんに配りました。
--000000-------------00000000-----------000000000--
お家に帰って、団子を作り、コオロギの住処を用意して、夕方の月の出を待ちました。
ススキとハギを飾って、お団子をお供えして、美しいお月さまをながめました。家族で一緒に眺めました。願い事もしました。ほんとにいいお月見になりました。
(この後、コオロギ採りなどをして大いに盛り上がりました。それは、次回のブログ)
NCEGの秋から冬の活動計画をお知らせします。
~よかったら手帳に書きいれておいてくださいね~
9月
26 翌日の下見をします。
27 9:00~12:00 お月見をしよう
お月見って?お月見の歌♬ お月見の準備
※「秋から冬の活動予定」プリント配布
10月
18 10:00~14:00 おむすびつくって生石山へ
ススキ高原 秋の草花 リースの材料探し(アカガシの実)
25 13:00~16:00 稲わら取りに行こう!
門松やしめ縄を作る材料の稲わらをもらいにいきます。
nagomiにもどったら、サツマイモを掘ります。
11月~リース作り~
8 護摩壇山
和歌山で一番高い山の紅葉を見ながら、自然・生物を楽しみましょう。
リースの材料になるものを見つけ、集めましょう。
15 里山
いつも活動している里山でリースの材料を見つけましょう。
ついでにこれから行う焼き芋用の柴とりをしてきましょう!
22 公園や緑道
秋の樹木、落ち葉などを観察し、楽しみましょう。
リース作りの材料も集めましょう。
29 リース作り(焼き芋も)
自分の好きなようにリース作りをしましょう。材料は、この日までに集めてきた木の実などや自分が使いたい素材で、originalなリースをつくりましょう!
12月
忘年会~この一年をふり返り返り来年、したい事を出し合う~
夜の部 4日 18:30~21:00
昼の部 8日 9:00~12:00
13 しめ縄づくり(焼き芋も)
稲わらを使ってしめ縄を教えてもらいましょう!しめ縄の謂れなどを知り、これからもみんなが心安らかに暮らしていけることを願いましょう。
27 門松作り
家族で、あるいは、自分の門松を作りましょう。
竹を切るのも、使う材料も自分で準備して素敵な門松作りをしよう!
以上ですが、事情により変更等もあります。
正式には、このブログのメッセージ欄でその都度、詳細のお知らせしますので注意しておいてください。
若い青年教師 NKさんにレポートをお願いしました。
教師になった動機、NCEGとのかかわり、これまでの実践をふり返ってお話していただきました。
NKさんの「教師としての生き方」は、いいなっと思ったことはどんどん取り入れながら、年々、自分の実践を豊かにしていくというものです。
特に今年は、作文の指導に力を入れていらっしゃるそうです。実際に子どもたちが書いた作文を紹介してくださいながらレポートしてくださいました。
原稿用紙一枚書けなかった子どもたちが、どんどんその字数を増やしていくことになっていくのですが、どんな実践を背景にしていたかを語ってくれました。
それ以外にも自主的主体的な力を育てる係り活動や、ホンモノの生物を使っての教育実践なども紹介してくれました。
この例会には、教員が5名、それ以外は5名でしたが、レポートの後、お母さん方から自分の子どもの頃をふり返りながら学校や担任の先生の働きかけの大きさについて、いくつかお話をして下さいました。
教師と親が話し合える場、本音で意見を交わせる場があることの大切さを今回も、再認識できました。また、
NKさん、レポートありがとうございました。
学校は楽しい所であってほしいということ。そして、その楽しさの中核には人格形成がなくてはならないことを強く感じた例会でした。
全国各地で、こうした自然や文化が次世代に受け継がれていくための努力や取り組みが広がることを願っています。
=2015 NCEG 流しそうめん 総括=
経過と結果
~8/7
連日、nagomigardenや畑のメインストリートの草引き、清掃などをスタッフが取り組んだ。
◎日覆い
8/7
器づくり
8/8
流しそうめんの設営
竹きり・運びだし・曲がった部分の切り落とし・竹割り・節抜き・連結(脚立&3本竹)
33名参加
8/9
流しそうめん大会
51名参加
総延長 30m
約百束のそうめん
水量 スチールタンク282l ポリタンク122l
氷 2貫
NCEGの旗
新会員 2名
新スタッフ 1名
◎私たちが目標としている「流しそうめんを行うために必要な全行程を子どもから大人まで全員で体験し、この文化を継承するために必要な力をつける」という内容で取り組めた。
◎誠実に何事にも臨めるスタッフの優れた人柄がこのイベントの質を高め、成功させた。
・両日で33+51名の参加があったが、これ以上の規模になると体験が難しくなるのではないだろうか。この地に昔から住む方々の参加はなかった。
・スタッフは女性が多いがその夫君が協力的でイベント当日はスタッフとして大きな貢献をしてもらえた。
・様々な物品がスタッフから提供され、本イベントは実施できた。
・子どもたち、若いお母さん方が未体験の竹切り、竹割り、節抜きなどの活動を意欲的に行い、ノコギリ、鉈(なた)、ハンマー、ノミなどの道具を使いこなす第一歩を踏み出せた。
・昨年度の門松作りから竹にふれる活動を経験してきた子どもは、今回の一連の活動に対し、自信を持って臨めていた(N君&Hさん)
・「流しそうめんをしてもらった」というのではなく、「流しそうめんを自分自身、みんなと一緒に設営し、そして楽しめた」という思いを刻んだ人がたくさん生まれた。
・子どもがノミを使うなど「危なくないの?」という意見があるが、何でも危ないからと経験させないのではなくて、使い方を大人が説明して、大人がそばで見守りながら、子どもたちに経験させることこそが、とても大切なことである。
・目を輝かせ、生き生きと活動する姿を見て、子どもは何をこそ求めているかに気づかされた気がする。
・道具の使い方ひとつで全く出来ていくモノに違いが現れるという手作業の本質や素晴らしさを体験的に理解できた。
・軽トラ、ポンプ、スチールタンクがあるので飲料水のないnagomigardenにおいても、流しそうめんなども実施できることが分かった。
▸▸親子、家族などの人間関係
・『追いかけてもすくえないそうめん→箸でそうめんを堰き止める→箸に引っかかった麺を竹の縁に掛け、流れて過ぎていかないようにして落ち着いて食べる』そのことを誰に教えてもらうのでなく子どもたちは工夫して見出していった。子どもが自分でそうした工夫をする機会を保障し、そうした力を身につけていける、あるべき親子の関係・距離感がそこに見られた。
・他人の先頭に立って、重くて長い竹を運び出した父親を見た子どもは「お父さんカッコいい」と、これまでとは違った眼差しを向けるようになった。また、自分の子どもの活動する姿に普段は見られない面を見出せた親は、我が子の可能性に感動していた。
・流しそうめんを終えて帰ってから、そうめんを食べた時の話、道具を使った話など、世代を越えての会話が弾んだ。
・初めて会った人どうしなのに自然と会話が交わされ、大人自身も普段、見られない面が引き出されていた。
・原体験~竹を流れる水とそうめんがなんとも涼やかで印象に残った。
~ラインを使うことでスタッフどうしのコミュニケーションが深まり、また、活動の状況を絶えず伝え合うことができ、個々の力が生き生きと引き出されたのではないだろうか。全員が揃うことの困難なスタッフ会議の内容を即座に伝えられ、また、会議以後、見つかるこまごまとした課題にも随時、ラインを通して解決を図りながら、進めて来れた。スタッフ全員が一堂に会議に臨めないNCEGには、まことにありがたい通信手段である~
〇発展
・竹を使って~靴べら、弓、風鈴
・今回使った道具でのモノづくり
・自分の家族などで流しそうめんをやってみようという機運がすでに盛り上がっている。
〇来年への提言
・参加者は今回の約60名が限度ではないか
・文化を掘り起こし、それらを継承する知識や技術を親子で獲得するという目的をより鮮明にして来年も取り組みたい。
・開催日時~お盆前にするのはどうなのだろうか?
・器も、参加者自身が作れるプランにする。
・nagomi通路上の日覆いは、5×5シートを2枚つなぐといい。
・流し担当の頭上にも日覆いを
・氷の増量~温くもなく冷たくもなしだった
・スチールタンクの水漏れ修理
・ポンプの出水量調整
・支えは、脚立、3本竹の併用でいいか?
・水の補充は、ポリタンク&運搬用の車で対応
・薬味の栽培;ネギ、ミョウガ、シソなど
・そうめん以外にも流れやすいものを加えよう
・活動に参加した方々の感想や絵などをもらえるようにしておきたい。
・今後もこうした伝統的な行事・文化の掘り起こしに取り組み続けたい。
・自然と人間のつながり、先人の築いてくれら文化と今を生きる私たちのあるべき生き方について、考えていきたい。
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【流しそうめんの教育学】
・五感~流れて来るものを追視する
・目と手の協応
・手指の巧緻性
・竹藪に入るという体験
・竹を選ぶ~手で太さを確かめ、真っ直ぐかどうか見上げて
・竹を切る~音、ノコギリから伝わる振動、匂い、傾き、挟まって動かなくなる、反対側からの切り口をつながらない
・竹を運ぶ~持ち上げる・引っ張る・引き出す・引きずる・曲がり角を曲がる
・竹の曲がりを吟味する~ゆっくり回しながら
・竹割り~鉈を真ん中に打ち込む・鉄棒をさす・引きながら割っていく・端を石に打ちつけながら
・節抜き~金槌で叩いて砕く・竹肌を傷つけないようにして。ノミで局面に沿って削り取っていく+指で削れ具合を見ながら
・連結~レベルを調べながら
・集中力~道具を使っている時、節を抜く時、そうめんをとるとき、トマトなどをつかむとき
・工夫~そうめんを取るために縁に引っ掛けて
・脳の新しい発達~順手と逆手を学び取った
流れて来るものを待つ→箸で追いかける→後追いするもいってしまう
~そこで~
流れて来るものを待つ←箸で止めるor逆に迎えてすくいとる
・語彙
「流しそうめん」「ノコギリ」「金槌」「鉈」「ノミ」「節」「節を抜く」「竹を運ぶ」「竹を運び出す」などなどを実体験しながら獲得していった
以上です。