いつもどこかへ -16ページ目

年賀状


封筒

あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします!


今日はポストを開けると年賀状と、南極から出した手紙が届いていました。ウクライナのベルナツキー基地からだした「願掛け」!!


目的を達成したので、もう持つ必要はないと日本に送り返したものです。2006年から持ち歩いていたこの紙。このために頑張るんだと思ったり、もうだめだと消沈したり。去年一年は完全燃焼できたかな。
消印

ベルナツキー基地の消印。南緯65度15分 西経64度16分

実は今回の南極行きは、南緯66度以南の南極圏には達しておらず、最大で南緯65度15分。
送り返した願掛け

キッタナイ字だなぁ…船に用意してあった便箋を使い、ベッドの上で書いたんだよなぁ。

南への切符

文野旅行社

地下鉄を降り、「文野旅行社 」を探す頃には雨はすっかり上がり、道端に水溜りが残る程度まで乾いていた。

キオスコで教えてもらった傘屋で買った折りたたみ傘はザックにしまい、ガイド本から破り取った地図と番地を片手にグルグルと探す。


グルグル

グルグル


見つからない。


住所は番地だけで、「○○ビル」などの名称はなく、突き出た看板に慣れている自分にとっては探すのに一苦労

それがアジア独特の景観を形作り、わかりやすい。が、美観としてはイマイチ。かといって、こう探しづらいのも考え物で、「どっちもどっちだ」と思いながら道を聞きようやくたどり着くことができた。


さて、航空券。

すでにシーズンとなっているパタゴニア地方へのチケットは混んでいるらしく「明日!」というと微妙な顔をされる。けど良心的な対応(日本でHPを見たときは「大丈夫か?この会社」と思ったんだけど)。

探せばあるもので、夕方到着のチケットを予約。ようやく球が転がりだした気分だった。



いちごタルト

この日のご馳走。店員が紙でくるくると巻き、袋に「縦」に入れたものを、さらにザックに押し込んだためイチゴがめり込んだタルト。味は私は好きです。コテコテの甘党向き。

白虎野の娘

白虎野の娘
平沢 進

遠くの空 回る花の 円陣の喧しさに
あの日や あの日に 超えてきた分岐が目を覚ます

かげろうに身を借りて 道を指す娘を追い
高台に現れた 名も知らぬ広野は懐かしく

あれが夢で見せた街と 影の声がささやいた
来る日も 来る日も 幾千の分岐を超えた時

暗がりの賢人が 捨てられた日々を集め
海沿いに 海沿いに 見も知らぬ炎を躍らせた

あぁマントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝うよ
あぁ静かな静かな娘の視野で
あぁ見知らぬ都に灯が灯りだす

高く空 朱に染め 火の燃えるごとくの雲模様
あの日や あの日や あの時に無くした道を見せ

繰り返し夢に吹く 風を追い時を下り
川沿いに 川沿いに 見も知らぬ至福の花を見た

あぁマントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝うよ
あぁ静かな静かな娘の視野で
あぁ見知らぬ都に灯が灯りだす

あぁマントルが饒舌に火を吹き上げて
捨てられた野に立つ人を祝うよ
あぁ静かな静かな娘の視野で
あぁ見知らぬ都に灯が灯りだす

雨の日

11月13日(月)お気に入りのソファで眠る「ジョリー」
ジョリ

眠い日。

団体客のため移動した部屋はシングルベッドで、寝転がるとシーツがツルツルとすべる。その正体はシーツの下に敷かれたビニールシート。おまけにロビーで夜中の3時まで酒盛りをしており、眠りに入ろうとしてもタッチ&ゴーのように目が覚める。そんなことを繰り返して明け方にようやく熟睡。


次に目が覚めたのはトタン屋根に叩きつける激しい雨粒の音。

「まじですかい…」

わたしのBue滞在は3泊4日を予定し、すでに2日使っているのでそろそろ南部のパタゴニア地方へのチケットを確保しなければならないけど、この降りっぷりだとまだやみそうにない。


うんざりしながらキッチンに行くと、いつもの小柄で小太りのセニョーラがいる。

こちらがスペイン語を理解するのかしないのか、お構いなしに話しかけてくる。空を見ながら話しているところを見ると、多分「あらー、雨だわね~」的な内容だと思うのでこちらも日本語で返事。


ジリジリしながら待つけど、こればっかりは仕方ない。

最南端、南極へのゲートウェイ「ウシュアイア」には27日までに着けばいいので焦ることはない、けどヒマ。

雨は時折やんでは、思い出したようにどっさり降り始める。これならいつ出ても同じこと、勢いが弱まったときを見計らい隣のキオスコに傘を買いに出た。

食事

朝食パン

朝の一杯

少ない予算で行動する場合、どこを削るかと言えば食費から。これはHostelSolの朝食。塩気のある食事パンと、甘いグラハムパン。それと紅茶。食生活の基本はパン・水・ヨーグルト・果物(あとお菓子)、といっても重い荷物を背負って移動もするし、後半はトレッキングも入ってくるし寒い「南国」に行くのでスタミナは必要。たんぱく質やビタミンは様子を見ながら摂ってました。

11月のブエノスアイレスはまだ寒くて、朝の熱い紅茶が体を温めてくれました。後ろに写っているヤカンは形が気に入ったので、ほしかったけど荷物になるので写真だけ。
ラビオリ

たとえばラビオリを茹でたり。ユースの冷蔵庫に入れておくため食べられないように名前入り。
エンパナーダ

街角でエンパナーダをパクついたり。形によって中身が違い、肉・りんご・チーズなど様々。

subte

興味がないと言いつつも、歩き出せば楽しいもので地下鉄編。

最寄がC線SanJuan駅。中心街やレティーロ駅まで一本で行けるし、料金も70センターボ(100センターボ=$1)と格安。3Kだけど便利なので頻繁に使ってました。
ステップ

木製のエスカレータ。気のせいか乗り心地がソフト。
subte装飾

駅ごとにタイルなどで装飾。C線は古びてて所帯じみた感じがた。
subte

この後来たのが話に聞いた「旧丸の内線車両」。運転席には「客室乗員室」の文字、車内には「禁煙」のプレート。


写真を撮りたかったけど、かなり揺れる上に車内でカメラを引っ張り出すのはやばい気がして断念。でも、掴まるところがなくてフラフラしてたら席を譲ってくれました。ありがとう。

サン・テルモの古い街並み

11月11日(日)


日曜のサン・テルモ

高校の地理の時間、南米といえば興味がないので聞き流していた自分

まさか15年後にここにくるとは思いもよらず。

さてここで、


私の持っていた南米のイメージ

・アマゾンのジャングル

・インカ、ナスカ

・麻薬

・暑い

・危険

・ラテン


さらにアルゼンチンのイメージ

・サッカー

・タンゴ

・パタゴニア

・エビータ


と、貧相な知識だったので

来て見てびっくり。


ブエノス・アイレスきれい。

もっとジャングルチックで、

熱帯の情熱バリバリラテン国かと思ったら

エレガントではないですか。


南米のパリとはよく言ったもので

どこか郷愁のある街並み。

街行く人も90パーセントがヨーロッパ系

やっぱりここは植民地から出来上がった国なんだなぁと思ったのでした。

ドゥルセ・ド・レチェ



これを見てどう思いますか?


イメージとは面白いもので

ころんと丸くて茶色いものに、ココナッツがまぶしてあれば

「ココナツドーナツ」!!と考える。

なぜにクッキーに挟む?と思いつつも




「うまそ~」

とガップリ口に入れたところ




ムニョっとした感触と




甘~い濃厚なお味。




そう、アルゼンチンのいたるところで目にする

ママの味





キャラメル+ピーナツバターのような

ドゥルセ・ド・レチェ







ケーキにもドゥルセ・ド・レチェ

フランにもドゥルセ・ド・レチェ

思い出のドゥルセ・ド・レチェ。



Hostel Sol



足元

日本を出てから12時間

ヒューストンの入国審査の指紋採取で散々てこずり、そこで7時間待ちのブエノスアイレスまでさらに5時間。

はっきりいって、ブエノスアイレスの街にさしたる興味はなく、私の目的地は南極とパタゴニア。時差とスペイン語に頭と体を慣らすための予備日として4日間の滞在を取っていたので、まだ見ぬ街への期待よりガチガチの体を伸ばし、休むことで頭は一杯(年取ったなぁ…)


睡眠不足で呆けた頭は淡々と移動を行い

ようやくついた空港で音楽ノリノリの兄ちゃんに両替をしてもらい

これまたラジオでノリノリの運転手のバスに乗り

20数時間かけて宿に着いたのです。


''Hostel Sol ''

ちょっとさびれて昔の面影を残すサン・テルモ地区にある宿

19世紀の建物をそのまま使った趣のある建物で

シングル・朝食付で$29.49(US$9.33)という安さ。ドミあり。オーナーは英語可。

呼び鈴

一階玄関にある格子戸から手を伸ばし、

チャイムをジージー鳴らすとセニョールが扉を開けに来てくれる。ロビー

階段を上がって2階のロビーはこんな感じ。散らかってますな。

ロビー

宿の名誉のためにもう一枚。上の写真とは反対の入り口側から見たところ。ここで深夜まで酒盛り&日によってはドデカイ音量でタンゴ教室。寝てるどころじゃありません。

シングルルームはうなぎの寝床のように細長く、天上がやたら高い造りで、19世紀の頃は何に使われていたのか、気になるところ。私にとって最重要事項の机と椅子は揃っていたのでOKなのだけど、窓は観音開きのドアにあるだけで、夜にひとりでいると独房にいる気分になってくるのです。


部屋に案内されるなり重いザックを放り出し、ベッドに横になれることの嬉しさ。

思い切り体を伸ばしてたらそのまま眠ってしまいそうなので、町に繰り出してみたのでした。

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ごろ寝

寝心地は、「この部屋」はセミダブルなので快適。

扉

ドアノブ。鍵をかけても押せば開いてしまいそうなので

夜はボールペンを閂にして寝た。
鍵
部屋の鍵、ARでよく見たこの形。鍵穴から部屋の中がのぞけるのです。
フランスに留学していた友達の部屋も、このタイプ。
部屋から
向かい側の黒いカーテンの部屋が3日目に移動した部屋。
壁は黄緑で青よりはくつろげるけど、カーテンが黒は凹む。
色彩心理学とか考えてないんだろうな。

団体さんが来たため部屋を移動したのだけど、その部屋のベッドが狭い上、シーツの下がビニールシートで蒸れる蒸れる。寝れればいいので寝てたけど。快適ではない…よね。

でもここの宿好きだったなぁ。

空港にて

11月10日(土)
行ってきます☆

前日は風邪気味で、出発の朝バタバタと荷造り。

春の北部から、風の吹き荒れる南部&日当たりの悪い凍りついた大陸まで

バラエティに富んだ気候のため着替えが防寒着が重いのなんの。


途中まで旦那のお母さんが見送りに来てくれて

こんな嫁なのに心から心配してくださり

ほんとにありがとうございました。


空港では

忙しい毎日の中、寝坊しながらも駆けつけてくれた小学校以来の友達

北海道からの出張ついでに仕事片付けて来てくれた昔の職場仲間Wさん、

ありがとう~。


こんとき笑っているけど

心はうれし泣き

そして実は武者震いするほど怖かったのです。

(だって2人ともお通夜のような神妙な顔してるし

ゲートを出たときのガラス越しの表情が忘れられん)



みなさま、もらったお守りは全部大切にとってありますからね~!




というのが、旅の始まり。

ここからヒューストンまで12時間

うんざりするほど長いフライトだったのでした。