雨の日
眠い日。
団体客のため移動した部屋はシングルベッドで、寝転がるとシーツがツルツルとすべる。その正体はシーツの下に敷かれたビニールシート。おまけにロビーで夜中の3時まで酒盛りをしており、眠りに入ろうとしてもタッチ&ゴーのように目が覚める。そんなことを繰り返して明け方にようやく熟睡。
次に目が覚めたのはトタン屋根に叩きつける激しい雨粒の音。
「まじですかい…」
わたしのBue滞在は3泊4日を予定し、すでに2日使っているのでそろそろ南部のパタゴニア地方へのチケットを確保しなければならないけど、この降りっぷりだとまだやみそうにない。
うんざりしながらキッチンに行くと、いつもの小柄で小太りのセニョーラがいる。
こちらがスペイン語を理解するのかしないのか、お構いなしに話しかけてくる。空を見ながら話しているところを見ると、多分「あらー、雨だわね~」的な内容だと思うのでこちらも日本語で返事。
ジリジリしながら待つけど、こればっかりは仕方ない。
最南端、南極へのゲートウェイ「ウシュアイア」には27日までに着けばいいので焦ることはない、けどヒマ。
雨は時折やんでは、思い出したようにどっさり降り始める。これならいつ出ても同じこと、勢いが弱まったときを見計らい隣のキオスコに傘を買いに出た。
