
海外に比べて日本は物価がとても安い!
日本は、中流ではなく下流に転落している!
日本はもはや先進国じゃない!?
それでは、他の国と比べてあるところを取り上げてみた。
日本の平均年収は韓国よりも少ない。東大卒よりも海外で働く介護士の年収のほうが高い。ビックマック指数があって、ビックマックの値段でみると、スイス939円、アメリカ721円、イギリス621円、中国498円、韓国490円、そして日本は396円。
iPhoneでは、トルコ23万8454円、日本以外の国々の平均は、14万8182円で日本は約12万円の世界37の国の中で最安値だ。
ものの販売価格はその国で市場調査やマーケティングを行ったうえで売れる値段で設定しています。日本では安くしないと売れないとみなされていました。
ものごとは客観的に俯瞰して見なくちゃいけないと思いました。
国内にいるだけでは、目が曇っていてよく見えないのかもしれません。
イギリスに住んでいる著者が「海外から見た日本の現状」について、医療サービスなどのデータや不動産などの事例とともに、海外との経済的な違いを赤裸々に語っています。
日本は、海外と比べて物価や給料が安いこと、海外の人が日本の安さに目をつけて激安なものやサービスをどんどん買いあさっているということがわかりました。
北海道のニセコの土地が海外にたくさん買われています。
ある町の上下水道の権利、競争入札によって外国の資本に委ねてもよいものなのかな。
彼らが、日本に魅力を失くして撤退したらそのあとはどうなるのでしょうか。
健康保険もコスパがよいため、海外から日本に来て受けている。
また、日本の橋や道路などのインフラがどんどん劣化しています。インフラの整備が今後も進まないことは想像に難くありません
色々な課題が見えてきて将来を憂います。
750万円は低所得だという印象に残った面白い箇所を引用しました。
95P アメリカでは年収1千万円でも低所得
私の夫は日本に滞在時に、街で配っていた不動産のチラシを見て、怪訝な顔をしていました。何が不思議なのか尋ねてみると、次のような答えが返ってきました。
「ここには、不動産購入者のモデルケースとして、夫の年収が750万円、妻は専業主婦、子どもは二人という家族構成が書かれている。子どもは二人いるのに、年収が750万円しかないと、生活はとても厳しいはずだ。これは生活困難な層の実例として挙げられているのか」
つまり、イギリス人の夫にとっては、世帯年収750万円で子どもが2人いる夫婦は貧困層という感覚なのです。
日本以外の先進国は物価も上昇し続けています。日本にいるだけではあまり気づかないかもしれませんが、物価も給料も30年以上低迷し続けている日本の現状は、他国から見ると、異常に映るのです。
終わりに、気になった3点を取り上げました。
142P 物価が他の先進国に比べて安いワケ
インフレーションが低いため、日本ではものやサービスの値段が30年間上がっていない。
151P 非正規雇用が経済を停滞させている
いまの40代ぐらいの氷河期世代の人たちを非正規雇用にしておくことで、日本では消費が落ち込み、デフレ一直線になってしまった。
153P 非正規雇用の文句を言えない人を利用している
会社で働く期間が短いので、同じ会社の中に繋がりのある人が少なく、ストライキを起こす仲間を集めるのが難しい。政府や大企業は、これからも非正規雇用の人をどんどん使い倒して儲けてくださいという姿勢でいる。
<目次>
はじめに
第1章 「ニッポンの安さ」を日本人は何も知らない(「世界最安値」のニッポン、欧米に逆輸出される「100円ショップ」 ほか)
第2章 転落しているのは「日本」だけ!(日本のイメージは「バブル時代」で止まっている、欧州からは「遠い国」 ほか)
第3章 日本が売られる5秒前(財布に優しい国「ジャパン」、発展途上国も日本の不動産を買っている ほか)
第4章 なぜ、「安い国」になってしまったのか?(物価が他の先進国に比べて安いワケ、なぜ、日本企業は儲からないのか? ほか)
第5章 「貧乏国」で幸せをつかむヒント(「英語力」がカギになる、「怪しい情報」がはびこる日本 ほか)
おわりに
著述家。元国連職員。1975年、神奈川県生まれ。シラキュース大学大学院にて国際関係論および情報管理学修士を取得。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関、外資系金融会社を経て、現在はロンドン在住。日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国での就労経験がある。ツイッター上では「May_Roma」(めいろま)として舌鋒鋭いツイートで好評を博する。