【No1438】訂正する力 東 浩紀 朝日新聞出版(2023/10) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

これまでの経験や知識を得たことにより、訂正が意識的にできたのか、無意識にしたのかによる差異はあるが、

「じつは・・・だった」ととらえなおすことができれば、過ちの訂正によって毎日を前向きに過ごすことができる場面が少なくないことに気づかれた。

 

6P 老いるとは、若いころの過ちを「訂正」し続けることです。30歳、40歳になったら20歳のころと考えが違うのは当然だし、50歳、60歳になってもまた変わってくる。同じ自分を維持しながら、昔の過ちを少しずつ正していく。それが老いるということです。老いるとは変化することであり、訂正することなのです。

 

8P 訂正する力は、「リセットする」ことと「ぶれない」ことのあいだでバランスを取る力でもあります。

 

76P 訂正する力とは、過去との一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合わせて変化する力のことです。それは、持続する力であり、聞く力であり、老いる力であり、記憶する力であり、読み替える力でもあります。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 なぜ「訂正する力」は必要か(ヨーロッパのしたたかさ、「空気」は訂正できるか ほか)

第2章 「じつは…だった」のダイナミズム(訂正は日常的にやっている、試行錯誤の価値 ほか)

第3章 親密な公共圏をつくる(時事と理論と実存、訂正する力は経営の哲学だ ほか)

第4章 「喧騒のある国」を取り戻す(日本思想の批判的な継承、日本哲学のジレンマ ほか)

おわりに

 

東京大学大学院博士課程修了。批評家。株式会社ゲンロン創業者。「存在論的、郵便的」でサントリー学芸賞、「クォンタム・ファミリーズ」で三島由紀夫賞受賞。他の著書に「弱いつながり」など。