三島由紀夫さんの一面しか見ていないのではないかな。
対応する人によって現れる面が違うのではないかな。
場合によっては、多重人格的な箇所があって、その現れた部分で判断しているじゃないかなと思って。
色鮮やかな青春時代を優雅に闊歩するかのような純粋な思いのするさわやかな恋愛小説。
さすが名作だ!
時を経て、時代を超えて読み継がれていくのには、ちゃんとした訳がありますね!
潮騒の「歌島」は、伊勢志摩と渥美半島にはさまれた小さな島「神島」が舞台だった。
『潮騒』とは、「潮のさすとき波がさわぐ響き」のこと。
例えば、平岡公威さんこと三島由紀夫さんの小さいころからの成績や近景、自宅、潮騒の舞台となった神島のことなどをふんだんにとりいれ丁寧にわかりやすく教えてくれます。
ぼくは、あえて生徒向きの本を読みました。
理解しやすい明文の解説とともに、その物語の背景などを知って、客観的に、多面的に、色彩的に、臨場感を持って物語を頭の中に描くことができます。
こんな楽しい読み方もありだなと。
「第十六章 214P」
自然も亦、かれらに恩寵を垂れていた。昇りきって伊勢海をふりかえる。
すると夜空は星に充たされ、雲といえば知多半島の方角に、ときどき音のきこえない稲妻を走らせている低い雲が横たわっているだけであった。
潮騒も烈しくはなかった。海も健康な寝息のように規則正しく、寧らかにきこえた。











