朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -126ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

元判事、80歳を超えても法曹界で信望が高い高遠寺静おばあちゃんと中部経済界の重鎮、車椅子の暴走要介護老人探偵、香月玄太郎とが、常識外れの行動力をもってうまくかみ合い問題を解決に導く。

第四話「葬儀を終えて」から第五話「復讐の女神」への流れが見事で秀逸。さすが中山七里。

静のかつての同僚であった多嶋俊作や牧瀬寿々男判事が次々と不可解な謎の死を遂げる。

犯人の恐るべき策略が凄くて用意周到であり印象に残った。

至って冷静沈着で頭脳明晰な静の口調と歯に衣着せない玄太郎の毒舌セリフが合わさり、今回も痛快で爽快な5つのストーリーが楽しかった。

 

 <目次>

第一話 もの言えぬ承認

第二話 像は忘れない

第三話 鉄の柩

第四話 葬儀を終えて

第五話 復讐の女神

 

1961年、岐阜県生まれ。会社員生活を経て、2009年『さよならドビュッシー』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年デビュー。幅広いジャンルのミステリーを手がける.。著書に「毒島刑事最後の事件」「テロリストの家」など多数。

東京都区内の営業所に配属された新卒女性タクシードライバー「タクジョ」、高間夏子が主人公です。

彼女は、女性客が安心して乗れるタクシーがないのならば自分がタクシードライバーになろう!と考えてタクシー業界に踏み込んだ強い意志がありました。

駕籠抜け(無賃乗車)されたり、あわや強盗!?に遭ったりとトラブルがあり、乗せた客の家電量販店の社長との出遭いもあり。

母親の高山想子と離婚した父親の室山薫平、父の教え子でもある見合い相手の森口鈴央などの周りの人たちとのつながりの中で、自分の仕事と生き方を見つめ自分なりの答えを出していきます。

どう生きていくのか正解はありません。

彼女なりに悩みながらも考え抜いて、ひたむきに走る姿に、じわっと心が動かされました。

本屋大賞第2位に選ばれた感動作の「ひと」と同様に、小野寺史宜さんらしい内容のお話でした。人との触れ合いや家族との繋がりが温かく描かれています。

 

 <目次>

十月の羽田

十一月の神田

十二月の五反田

一月の早稲田

二月の町田

三月の江古田

 

1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。08年、ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作、『ROCKER』(ポプラ社)で単行本デビュー。『ひと』(祥伝社)が2019年本屋大賞第2位。

インフルエンザなどの人に感染していく病気は、人間の歴史とともにありました。

同じような流行が、将来また起こるはずです。

今回の新型コロナから学んでほしい。

スペイン風邪や天然痘のパンデミックのように、過去の歴史を紐解いてそこから学ぶ後世の人たちがきっといるはずだ。

未知のウイルスを「正しく恐れる」ために、失敗や成功した対応策等の記録を詳細に残すことです。

使命感を持ち十二分に検証をして後の時代に活かせるよう、人間の叡智を繋げていってほしいものです。

 

接触感性ではなく、空気感染が主だと考える意見があるのは一考すべきです。

専門家の中にも分化していて、感染専門家の中にも、細菌とウイルスとの別の専門家がいることを知りました。

情報は偏ってはいけない。

どちらか一方の意見だけではなく、色々な人の意見を踏まえて判断していきたいものです。

116P ウイルスを知らない専門家

テレビのワイドショーなどに出ている専門家を見ていくと臨床の先生とか公衆衛生の専門家もいますが、大半は細菌とくに抗菌薬関連の感染管理の人たちですね。ウイルスを研究している人はほとんど見かけません。細菌の専門家、いわゆる「ばい菌屋」さんが多いから手洗いばかり言うんです。細菌は主に接触感染ですから。しかし、新型コロナでは接触感染だけでは説明しきれないものが出てきています。空気感染を認めざるを得なくなって、「マイクロ飛沫」などという新語を作って、テレビで、さも自分たちが新しい感染様式を発見したようなことを言う。前々から空気感染を主張している「ウイルス屋」たちは頭に来ていますよ。

感染管理には長い歴史があり、主に病院の感染管理なんです。病院での感染管理はほとんどが細菌を想定したものです。手洗いを一生懸命やれというのもその発想です。その延長線上で考えるから、空気感染が主と考えられるインフルエンザやコロナでも「まず手洗い」ということになる。これは日本だけではなく、アメリカもWHOも同じです。感染管理の世界はほぼ「ばい菌屋」さんです。

 

密集、密接、密閉などの三密を避ける意味があります。

173P 

すべての飛沫の中にウイルスがいるわけがない。飛沫のごくわずかな部分に含まれているだけなので、ちょっとでも風が吹けば流れていきますよ。ウイルスを吸う確率はかなり低い、ただし、密閉された狭い空間の場合は空気がそこに滞留しますからリスクはあります。そういう説明をすればいいのです。

 

経済を回すため、観光地など全国に人が移動し人との接触が増える政策であるGOTOイベント。

これが開始されたころ、患者が減っていたがまったくゼロではなかった。

振り返ってみると、患者が増えても対応できるようにしておくべきであった。想定すべき準備がうまく機能していなかったのでは?ということが気がかりです。

市中感染している中において、さらに重症化させないこと、人を亡くならせないために、いまやれることをすべきです。

135P コロナがあらわにした社会観、人間観

ゼロリスクを追求していくと社会は窒息します。少々患者が出ても仕方がないという考え方に切り替えないと社会は持ちませんよ。それはしょうがないというふうな観点から、社会全体をいい方向に持っていこうとか。そういう感染なんか起きてもいいから、重症化したり、死んでしまったりするような人を少なくすればいいだけじゃないかとか。そのような考え方があるわけです。まだ主流になれませんけれど。

 

コロナウイルスは、オールオアナッシングにはならない。

この感染症には、一人ひとり正しく恐れて対処していくことしかないのではと思います。

182P 救いは重症化率がさほど高くないこと

過去の事例などを参照して考えると、コロナ禍と呼ばれる状態はおそらく2,3年は続くと考えられます。ワクチンや何らかの治療法が確立するまで、しかし、ワクチンや薬ができても、そこでこの病気をなくすことはできません。インフルエンザを考えればわかります。ここまで広がるような病気になってしまったからには。

 

 <目次>

まえがき 井上 亮

第1章 「空気感染」を直視せよ ウイルス学からの提言

第2章 「正しく恐れる」ために 「ゼロリスク」を見直す

第3章 専門家の役割とは メディアで、政策決定の場で

第4章 感染症の歴史に何を学ぶか

第5章 パンデミックと生きるために 医療を守り、生活を取り戻す

あとがき 西村秀一

<附>これは変だぞ、コロナ対策

 

西村秀一 1955年山形生まれ。山形大学医学部医学科卒業。医学博士。国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長

世界最大・最強の感染症研究機関である米CDC(疾病対策センター)での研究を経て、新型インフル(香港)、SARS(台湾)の現場を経験するとともに、クロスビー『史上最悪のインフルエンザ』訳者、内務省衛生局『流行性感冒』解説者として、感染症の歴史にも精通した、呼吸器系感染症のエキスパート。

山紫水明、白砂青松、風光明媚、深山幽谷、花鳥風月、精好雨奇、暮色騒然、長汀曲浦等々。

四方を海に囲まれ山や川によって形作られた地勢、気温、花の色、ほのかな香り。

日本には、世界に誇れる素晴らしい情景がある。

また、特に赤・青・黄・緑色に微妙な色差や特徴の違いがあり面白い。

例えば、

鴇色(トキが飛ぶときに見える風切り羽のような淡い紅色)

萌葱色(萌え出ずる草や木の葉のような強い黄緑色)

常盤色(マツやスギなど常緑樹の葉のような濃い緑色)

瑠璃(瑠璃を砕いた顔料の濃い紫みの青色)

琥珀色(琥珀のようなくすんだ黄褐色)

こんな風に繊細な色使いを感じ取ることができる日本人って賢い。

 

自然や四季の中で育まれた感性や情緒、大和魂など自然や暮らしから生まれた選りすぐりの心のこもった言葉を集めて美しい写真とともに心ゆくまで楽しめた。

 

刻々と変化する夜明けの時間の表現が嬉々として麗しい。

80P かわたれ時 「彼は誰」なのか、はっきりわからないころの時間

刻々と変化する夜明けの時間

「かわたれ時」は、もとは明け方や夕方の言葉だったが、現在は、主に明け方の言葉とされている。夕方の薄暗い時間は「黄昏時」(誰そ彼時 つまり誰だ彼はという時)という。

夜明け前から夜明けごろの表現にはさまざまあり、「暁」は「明時(明るくなる時)」の意、「東雲」は、家の「篠」竹「の」編み「目」から光が射すころの意。「曙」は、ほの「ぼの」「明け」る意で、「朝ぼらけ」「ほのぼの明け」ともいう。刻々と変化する空は美しい。

 

春夏秋冬の山の表現に感嘆!こういう変化を感じられるようになりたい。

142-143P

山笑う 春の山が、草木が芽吹き笑うように明るいさま 艶めいて微笑む山

山滴る 夏の山が、滴るような緑におおわれているさま 緑滴る山

山粧う 秋の山が、紅葉を粧ったように美しいさま 黄や紅を粧う山

山眠る 冬の山が、眠るように静まり返っているさま 静かに深く眠る山

 

 <目次>

はじめに 

第1章 花と草木

第2章 鳥と獣

第3章 時と季節

第4章 空と夜空

第5章 大地と水辺

第6章 暮らし

第7章 色

さくいん

おもな参考資料

 

歌人。1970年、青森県八戸市生まれ。同志社大学文学部文化学科卒業。1988年、短歌結社「かりん」入会、馬場あき子に師事。学生時代は「京大短歌会」に参加。1991年、作品「横断歩道(ゼブラ・ゾーン)」で第37回角川短歌賞、2001年、歌集『若月祭』で第1回現代短歌新人賞、2012年、歌集『エクウス』で芸術選奨新人賞および第8回葛原妙子賞、作品「あぢさゐの夜」で第48回短歌研究賞を受賞。2013年、青森県褒賞。2016年、青森県文化賞。朝日カルチャーセンター新宿教室「短歌実作・はじめの一歩」講師、読売新聞よみうり文芸選者、「かりん」編集委員

健康になるためにどうすべきかと思い、多くの方が主張されている考えやたくさんの健康になる説を実践してみました。

まず、規則正しい生活をすることです。

毎日の就寝や起床時間を決める、食事は腹八分目までにする、食事は12時間以上空けるファスティングをするなど。

次に、体温を高く保つこと。風邪を引いているのではなく37度が平熱の方もいます。足首や手首、首などを冷やさない。体温が低いと免疫力が下がり病気になりやすくなります。ガン遺伝子が活性化しやすくなります。

さらに、ポジティブな言葉を意識的に意図的に使うことです。思考を前向きにして行動をするのです。ネガティブな悪い言葉を極力使わないことです。悪口を言うと一番真近くで自分自身の脳で直接聞いています。だんだんそれらが溜まってくると気持ちが落ち込んでしまいます。悪口は聞きたくもないし運気も下がってくる気がします。

 

筋トレすることが、単に筋肉をつけるだけではなく、病気にならない体をつくるためにつながります。

例えば、風邪を引かないようにするため、筋トレを行うと血管の収縮を防ぎ血流状態がよくなると血液中の免疫物質が増加します。免疫細胞が生成されやすくなるために結果として体の免疫力が向上するのです。

健康な体になるには、筋トレが切っても切り離せない関係にあるということを示しています。

 

ジムで痩せたいと相談したときに、筋肉をつけなさいと言われたことがすっと腹に落ちました。また、筋肉をつけながらカロリーを消費して脂肪が減ることは、実践してみて腑に落ちました。

99P 筋トレをしたのか、ダイエットをしたいのか

そもそもダイエットとは、単純に体重を落とせばよいわけではありません。健康のため、または美容のために、脂肪を減らして筋肉を増やしながら適正体重を目指すのが本来のダイエットです。

また、体重を減らすのは、実はとても簡単なことで、極論を言えば消費カロリーより摂取カロリーが少ないと自然と体重が減っていきます。だから、食事制限などで摂取カロリーを減らしつつ、筋トレを行ってカロリーを多く消費すれば、脂肪を落としながら筋肉をつけることができ、理想のダイエットが行えるのです。

 

筋トレが病気になりにくい体作りに役立つことです。

がんや糖尿病、うつ病などの病気の抑制に効くと言われているのは知りませんでした。

無理なく継続して毎週筋トレをしていきたいものです。

202P 筋トレが病気になりにくい体に変える

筋トレは、単に筋肉を増やすためだけでなく、健康な体を手に入れるために必要な手段です。そして、健康な体とは、言い換えれば「病気になりにくい体」とも言う事もできるでしょう。

健康を維持するために大切なのは、まず、さまざまな病気から体を守ってくれる免疫力を高めることが挙げられます。

筋肉には血液の循環を良くする働きがあるため、筋肉を増やすことで血流がさらによくなり、免疫力を高める効果につながります。だからこそ、筋肉をつけることで風邪をひきにくくなったり、がんにかかりにくくなったり、インフルエンザや食中毒といったウイルスが原因とされる病気に強い体になることができるのです。

さらに、筋肉には多くの水分が含まれているため、筋トレをすることで熱い夏でも熱中症になりにくい体になると言えるでしょう。

筋トレによって筋肉が増えると、筋肉が上下から骨を圧迫し、その力によって骨自体が強化され、骨折などの怪我を防いでくれます。

間接に関しても、関節を動かすのは筋肉による力ですので、関節痛を和らげたり、怪我をしにくい状態をキープしたりするために、筋トレで鍛えることが有効なのです。

そのほか、筋肉には運動することでマイオカインという物質を分泌させる働きがあるのですが、そのマイオカインには、がんや糖尿病、うつ病など、多くの病気を抑制する効果があると言われています。

つまり、筋トレを行って筋肉を動かすこと自体が、病気の抑制につながるのです。

 

ダイエットには、脂肪を燃焼させるための筋肉を鍛える筋トレが必要だということを更に協調していました。

208P 科学的に正しい太りにくい体のつくり方

ダイエットでは、いかに体脂肪を減らせるかが重要になってきます。

具体的には、まず体を動かすことによって交感神経が刺激され、ノルアドレナリンやアドレナリンなど「脂肪動員ホルモン(アデポキネチックホルモン)」が分泌されます。すると、脂肪を分解する「リパーゼ」という酵素が活性化し、中性脂肪が遊離脂肪酸とグリセロールに分解されます。そして、その中の遊離脂肪酸が全身の筋肉に運ばれ、エネルギーとして消費されるのです。

この一連の動きを「脂肪を燃焼させる」と言いますが、脂肪を燃焼させるには、「脂肪動員ホルモン」を分泌させるための運動と、遊離脂肪酸をエネルギーに変える筋肉の動きが重要であることに気づくでしょう。だからこそ、ダイエットに筋トレが欠かせないのです。

さらに、筋トレによって脂肪燃焼を行う筋肉が増えれば、たくさん食べても「太りにくい体」にすることも可能です。それは、筋トレによって主に増えるのは速筋だからです。

 

よいと思ったことは実際にやってみることです。

世間で流行しているものが自分に合うとは限りません、

トレーナーなどの意見も聞きながら自分に合った健康法を継続して実践していくことが大切です。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 年齢の限界は筋トレで超えられる

第2章 筋トレは「弱点を補うこと」から始めなさい

第3章 科学的なメソッドで理想的な体型を手に入れる

第4章 相乗効果が高まる「サプリメントの正しい摂り方」

第5章 自分に必要な栄養は自分の体が一番知っている

第6章 筋トレが健康維持に欠かせない医学的な理由

おわりに 

 

1969年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。ボディビル・パワーリフティング界のレジェンドで国内、海外の大会では優勝も多数あり、知らぬ者はいない。トレーナーとしては格闘家から一般人まで幅広いクライアントを指導する。1998年、NPCアイアンマン・アイアンメイデン(ライトヘビー級)優勝。2005年、NPCトーナメント・オブ・チャンピオンズ(ヘビー級)優勝

 

【No.668】最高の健康 科学的に衰えない体をつくる 山本義徳 KADOKAWA(2020/11)

今までの常識が通用しなくなりその常識が覆されると驚きをもってびっくり仰天です。

これまでわからなかったものが発見されるとついつい好奇心から知りたくなります。

それらをわかりやすく紹介してある本があったら、読んでみたくなり読んでいます。

 

いつでも新しい変化を取り入れる素地を養いながら、客観的な目を持ち他人からの意見を聞ける耳を持つ姿勢のままで、実際に生で話を聞きたいと思っています。

そうでないとこれまでの常識のままであり人間的に成長しないと思うからです。

 

最新テクノロジーから人体・医学、生物学、脳科学・心理学、人工知能(AI)、物理学・化学、地球科学、宇宙科学までの8つの分野に分けて、それぞれ押さえておきたい重要な常識を紹介しています。

科学の面白さがぎっしりと詰まっており、科学に興味を抱いてより深く科学を楽しめるきっかけとなればと思います。

 

一部抜粋しました。

134P 固体、液体、気体以外の物質の状態がある―プラズマとボース=アインシュタイン凝縮

 

私たちは学校で、「物質には、固体、液体、気体の3つの状態(相)がある」と教わります。これを物質の三相(三態)といいます。

たとえばH2Oという物質で三つの相を見ると、固体は氷、液体は水、気体は水蒸気です。じつはこの三つの相以外には、物質の状態があるのです。その一つがプラズマです。

ここでのプラズマとは、気体を構成していた個々の原子から電子が離れ、自由に運動しているような状態だと思ってください。

じつは、火も、雷も、オーロラも、プラズマの例です。また、太陽もプラズマの状態です。プラズマは、宇宙では最も一般的な状態だということがわかっています。

 

さらに、もうひとつ、物質の別の状態があります。ボース=アインシュタイン凝縮です。物質を構成する分子や原子は、絶えず運動していますが、物質の温度を下げていくと、ある時点で、その運動がすべて止まってしまいます。この温度より低い温度は、原理的に存在しません。これを絶対零度といい、セ氏マイナス273.15度に相当します。

絶対零度に近い超低温では、物質を構成する粒子たちが、ひとつにまとまってふるまうようになります。これがボース=アインシュタイン凝縮です。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 最新テクノロジーの常識

第2章 人体・医学の常識

第3章 生物学の常識

第4章 脳科学・心理学の常識

第5章 人工知能(AI)の常識

第6章 物理学・化学の常識

第7章 地球科学の常識

第8章 宇宙科学の常識

 

【No.667】最新科学の常識がわかる本 科学雑学研究倶楽部編 ワン・パブリッシング(2020/11)

例えば、幕府、親藩、譜代、外様とは?

学生時代には歴史の用語は記憶ものと言われていましたが、実際、原理を分かり知ってくると自然に理解ができるのです。

 

城を好きになること、歴史を楽しむことが、ものの上手なれです。

城郭考古学者の千田嘉博さんが語ってくれるお城の様子や歴史家の磯田道史さんが訪問して説明してくれる古文書など、テレビで見ているとほんとうに楽しそうなのです。

どうしてそんなに愉しいのか!

こんな風な歴史関係に興味を抱くのは、ぼくは当たり前です。

 

212P ⑥城を知れば歴史が見える 歴史の原理を理解する

歴史の勉強というと、学校の授業で習ったように、用語や人名、年号などを覚えてゆくイメージがありますよね。でも、歴史を知るために本当に必要なのは、知識や用語ではなく、原理を理解して楽しみ方を身につけること、ではないでしょうか。

なぜなら、原理を理解して楽しみ方を身につければ、知識は後からついてくるからです。

幕藩体制。幕府とは、要するに徳川家。譜代大名とは、徳川家の家臣、家臣中のトップ、つまり徳川家の番頭さんが老中です。一方、親藩とは、徳川家の分家です。

ですから、本家の番頭さんが徳川家=幕府を切り盛りするのは、当たり前のことなのです。

(中略)

こんなふうに、城から歴史に興味をもったら、全体の流れや時代の雰囲気みたいなものをつかむようにすればよいでしょう。何より、好きになること、楽しむことがいちばんです。好きになれば、知識は後からいくらでもついてきますから。

 

石垣や堀ってどこが面白いの? 

建物のない城跡を楽しむには? 

お城に興味を持った人に向けて、城の面白さや城歩きの楽しさを伝える本でした。

 

 <目次>

まえがき 城歩きは知的パズルだ

第1章 城の盛り上がりポイントはココだ!(城とは何か、石垣で知る城の原理 ほか)

第2章 戦いの中で進化した日本の城(城のはじまり、古代国家と城 ほか)

第3章 城を楽しむために知っておきたいこと(石垣の仕組み、曲輪と建物 ほか)

第4章 城のいろいろな楽しみ方(これでいいのか日本の城歩き、復興でも模擬でも天守 ほか)

あとがき 城は待っててくれるから

 

西股総生[ニシマタフサオ]

城郭・戦国史研究家。1961年北海道生まれ。発掘調査員をへてフリーライター。日本考古学協会・城館史料学会・戦国史研究会会員。大河ドラマ『真田丸』で戦国軍事考証を担当。著書・学術論文・雑誌記事なども多数。軍事的視点からの鋭い分析が持ち味だが、ビギナー向けの軽妙なトークも好評。著書に「東国武将たちの戦国史」など。

私たちはなぜ歴史を学ぶのか?

その中でも、なぜこの戦国時代が面白いのか。

大河ドラマによく取り上げられるように、戦国は、良く知られた人物たちを排出し歴史に興味が持ちやすい時代。

戦国は、終わりの見えない戦乱の世であり、まさに先の見えない時代。

数々の成功と失敗とが繰り広げられた結果から教科書になるような、「勝者」の歴史よりも「敗者」から負けた理由を興味を持って積極的に前向きに学べる時代です。

 

343P

登場人物はどんな人なのか。

その人たちの間に何があったのか。

そのあとどんな行動をとったのか。

そういうストーリーを知って初めて、歴史を学ぶ意味が出てきます。

 

書かれている文体は友達と話しているかのようにあくまで軽いのですが、内容はそれなりにしっかりとしています。

戦国時代の三英傑や関ケ原や桶狭間の戦いなどの概略だけでなく、例えば、明智光秀が織田信長を裏切った理由として、光秀を通じて約束された長宗我部元親との四国安堵の約束を信長が反古にしたという「四国説」など最新の研究成果を取り入れられています。

戦国時代の戦をわかりやすく説明した本でした。

これをきっかけとして歴史に興味が沸いて学んでいければしめたものだ。

 

344P 

意味もわからず覚えた100個の歴史用語より、意味を深く理解した1個の歴史ストーリーのほうが大切です。

 

 <目次>

はじめに 

戦国時代…って?

桶狭間の戦い

三方ヶ原の戦い

長篠の戦い

本能寺の変

織田信長と明智光秀

中国大返し

関ヶ原の戦い

おわりに 

参考文献

 

1980年岡山県生まれ。名古屋学院大学卒業。お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。無類の戦国武将好きで、歴史好き芸人ユニット「ロクモンジャー」を結成し、歴史活動にも意欲的。子供たちに歴史の面白さを教える授業も好評。著書に「超現代語訳戦国時代」など。

ハリセンボンの表紙の写真がかわいい。

ぼくは詳細に知りませんでした。

「ハリセンボンの針の数は、約350~400本」

「横断歩道の白い部分は、45cm」

「徒歩1分は約80m、車1分は400m」※不動産広告による

「『金鳥』という商標名は『鶏口となるも牛後となるなかれ』に由来」

「一般男子の砲丸及びハンマーの重さは、同じ7.26kg」

「水に浮かべると。カボチャ、スイカ、キュウリ、タマネギ、ピーマンなど地上で育つ野菜は浮き、ジャガイモ、レンコン、ニンジンなど地中で育つ野菜は沈む」

「花粉とコロナウイルスのサイズ比は、300:1」花粉を防ぐために作られたマスクは、コロナウイルスを防ぐことはできない。

「手をいっぱいに広げた長さと身長はほぼ1:1.上腕と足の裏の長さも大体おなじ」

「四葉のクローバーの見つける確率は10万分の1」

「1尺は約30cm、1寸は約3.03cm 1尺玉や1寸法師は?」

「東京スカイツリーは、634m、『むさし』と語呂合わせで覚えやすく」

「電柱と電柱の間隔は約30m、路線バスの長さは約10m」

「直径いずれもcmで。5円玉の穴は0.5、1円玉は2、ペットボトルのキャップ3、卓球公式球4、けん玉の玉6、円型コースター9」

「1500冊の重さは450kg」

「千手観音の手の数は千本」京田辺市にある開運山・壽寶寺

「もっとも細い注射針の直径は、0.18mm(糖尿病患者用)。一般的なインフルエンザ予防接種用は、0.45mm」

「みたらし団子、東京は4個(江戸期に4銭で五つの団子を買うと数が合わないため)、京都は5個」

 

どれくらいのことやものを知っていたかは、その都度疑問を解消しておけばよかったと思うばかりです。

知らないことを知るって楽しい。

知っていることをさらに深めると人生を豊かに暮らせます。

小学生のころに例えてみると、国語、算数、理科、社会などあらゆる分野に及びます。

それらに関する逸話や云われ等の解説が聞けると納得がしやすくなります。

物や風景、長さや高さ、時間や物質の変化、比率などの数字に関する疑問や不思議を目で見て説明があるから理解ができて記憶にずっと残るサイエンス写真集でした。

 

 <目次>

はじめに 

1 かぞえる数字(350本―ハリセンボン、千本―千手観音像、1500冊―本 ほか)

2 はかる数字(0.18mm/0.45mm―注射針、0.5cm/2cm/3cm/4cm/6cm/9cm―身近なジャストサイズ、10m/30m―バスの全長/電柱の間隔のほか)

3 しらべる数字(1/100000―四つ葉のクローバー、6等分―ピザ、1:1―手をいっぱいに広げた長さ/身長 ほか)

おわりに 

撮影協力&主要参考文献

 

岡部敬史

1972年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務後、ライター・著述家・編集者として活動

山出高士

1970年三重県生まれ。梅田雅揚氏に師事後、1995年よりフリーランスカメラマン。2007年より小さなスタジオ「ガマスタ」を構え活動中

 

【No.664】目でみる数字 岡部敬史/文 山出高士/写真 東京書籍(2020/08)

ざああああっ、ざああああっ、ざああああっ。

ぐし、ぐし、ぐし、ぐし。

ぎりっ、ぎりっ、ぎりっ。

どんっ。

ごとん。

 

蒲田のメッキ加工工場に勤める神足友哉が住んでいる寮は、安普請で壁は薄く防音効果がほとんどない。

例えば、ドアの開け閉めで隣の部屋に帰宅したことや外出することがわかるくらいに。

隣室から聞こえてくる物体を水で流しているような音。

切断しているような不気味な音。

返り血を浴びながら死体を解体しているのか!

真偽はわからないが神足は気になって仕方がない。

いつも丑三つ時に聞こえてくる。

彼はまんじりともせず朝を迎える。

これは近所迷惑を通り越して、殺人的な睡眠妨害だった。

 

時を同じくして近隣で女性と思われる死体の一部が発見された。

この事件を知った神足は、隣人の技能実習生、徐に強い疑惑を持ち始める。この徐は不気味で怖くて気持ちが悪いキャラだった。

自らの危険を感じながらも警察に頼ることができない神足の状況に、ぼくはハラハラドキドキさせられ、読む手はもちろん止まらなくなってしまった。

隣はシリアルキラー!?

まさにホラーミステリーだ。

終わりには、中山七里さんおきまりのどんでん返しがあった。

 

 <目次>

一 寺の隣に鬼が棲む

二 隣の疝気を頭痛に痛む

三 隣の餅も食ってみよ

四 隣の貧乏鴨の味

五 汝の隣人を愛せよ

 

1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』にて宝島社『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し2010年に同作で作家デビュー。音楽を題材にした岬洋介シリーズのほか、時事問題をテーマとした社会派小説まで幅広くてがける。『連続殺人鬼カエル男』『アポロンの嘲笑』『TAS 特別師弟捜査員』『護られなかった者たちへ』『カインの傲慢』『ヒポクラテスの試練』『毒島刑事最後の事件』『テロリストの家』など著書多数。