朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -12ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

和田秀樹さんや小林弘幸さんほか名医17名による健康法です。

認知症、うつ病、糖尿病、熱中症、目の健康、胃の不調、肌の乾燥、聴力、口腔ケア等幅広いテーマを取り上げてそれぞれの健康法が語られていました。

 

健康になる秘訣のひとつに、規則正しい生活、バランスのよい食事、適度な運動、質の良い睡眠などがありますが、この長生きする人の特有の性格にも当てはまるのものがあると思いました。

77P 長生きする人特有の性格

元気に長生きするのはこんな人!

・好奇心旺盛、社交的、ポジティブシンキング、意志が強い

 

 

 <目次>

・「認知症」と「老人性うつ」 症状の違いを知って対策を 老年精神医学 和田秀樹

・幸福感をもたらす腸のケア 自律神経研究 小林弘幸

・「1日1万歩」にこだわるな 認知症予防や高血圧に効く「インターバル速歩」 スポーツ医科学 能勢博

・百寿者研究からわかったピンピン長生きの秘訣 老年医学 百寿者研究 新井康通

ならない、進ませない!認知症予防の最前線 認知症予防 浦上克哉

・五十肩、腰痛、ひざ痛を自分でケアする 整形外科 銅冶英雄

・自覚症状なく進行する糖尿病、早期発見のヒント 糖尿病内科 玉谷実智夫

・聴力は30代から老化。「聞こえにくさ」を放置しない 耳鼻咽喉科 小川郁

・朝までぐっすり眠れる室温、湿度、脳冷まし 睡眠研究 坪田聡

・免疫力アップの要、善玉菌を増やす腸活 消化器外科 川本徹

・「かくれ脱水」に要注意!いのちを守る水分補給 脱水症対策 谷口英喜

・一生使う目を長持ちさせるアイケア 眼科 平松類

・その胃の不調、「機能性ディスペプシア」かも? 消化器内科 三輪洋人

・かゆみと乾燥の救世主「泡を肌に置くだけ」の洗い方 皮膚科 宮田智子

・免疫力を高めるための粘膜のうるおいケア 耳鼻咽喉科 北西剛

・大人のアレルギーとどうつき合う? アレルギー科 福冨友馬

・誤嚥性肺炎も認知症も予防する「歯みがき+α」習慣 歯科 田沼敦子

 

庶民的なやさしいキャラで経済学を身近でわかりやすく、テレビやラジオや講演会を通じて解説されました。

寓話作家でありおまけコレクターであり落語家で、写真好き、歌手などを実践し自分の興味の赴くままに精力的に行動されました。

お金のことを知り尽くしている人なのに、幸福な人生を送るためのコツ、そんなにお金がなくとも楽しく幸せに暮らせることを伝えてくれました。

惜しまれながらこの世を去った森永卓郎さんががんと闘いながら書き遺した本でした。

ザイム真理教や日航機墜落事故のほか、ユーモアを交えながらもこの世の中に忖度せずに秘密を明かし教えていただきありがとうございました。
 

 

 <目次>

「はじめに」に代えて 誰だって幸福な人生を送ることができる

1 お金に関するモリタク流「常識」と「非常識」(お金は、自分の自由を守るための「武器」である、「投資は儲かる」というのは幻想にすぎない、「教養」のレベルが上がれば上がるほど、ムダな出費は自然と減る ほか)

2 仕事に関するモリタク流「常識」と「非常識」(ラクで、儲かって、やりがいがある完璧な仕事はないが、好きになれる仕事は必ずある、一生使える「本物の仕事力」は、“地獄の底”まで働く試練のなかでしか育たない、幸せな仕事人生を実現できるか否かは、報酬の多少ではなく、やりがいの有無がすべてである ほか)

3 人生に関するモリタク流「常識」と「非常識」(死んだらすべてなくなるのに、いま幸福を求めないでどうする?ハーフスイングでは、ホームランは絶対に打てない、一度

「おわりに」に代えて 人生で一番大事なのは、「一生のパートナー」を見つけること

 

森永卓郎さん

1957年東京都生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。80年、東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。専門は労働経済学と計量経済学。執筆、テレビ、ラジオ、講演などを通じて、経済学をわかりやすく解説。2003年の『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)で、“格差社会”の到来をいち早く予言し、「年収300万円」は流行語大賞のトップ10に選ばれる。23年12月にステージ4のガン公表後も精力的に執筆活動を展開。多くのベストセラーを遺す。2025年1月28日死去

 

 

【No1848】森永卓郎流「生き抜く技術」31のラストメッセージ 森永卓郎 祥伝社(2025/03)

1日にする決断は約3万5000回!?

決断の疲労を軽減するための科学に基づいた習慣について諸々書かれてあります。

不安を紙に書きだす、失敗の捉え方を変える、自分に都合よく解釈する、背筋を伸ばすなどを活用していきます。

 

他人から言われて行動するのではなく、自分で決めてやればよいのです。

しかしながらなかなかうまくいかないこともあります。

やらない後悔よりやる後悔を望みます。

81P 自分で決めたで幸福度が上がる

心配事のほとんどは実際には起きません。ほとんどが杞憂であり、取り越し苦労に終わります。決断する前に、あれこれ深く考える必要なんてありません。

何か違うと思ったら、すぐに仕切り直しをするという新たな決断をすればいいのです。

すぐに切り替えて自己決定しましょう。これこそ、決断疲れを軽減させるマジックです。

自己決定で進路を決定した人は、成果に対する努力を惜しまないため、責任や誇りを持ちやすく、達成したことによる幸福感も高いのです。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 どうして“決めること”に疲れるのか(人は1日、約3万5000回の決断をしている、気づかぬうちに疲れが蓄積する原因、選択肢は多ければ良いわけではない、脳のワーキングメモリには限りがある、現代社会は情報が多すぎる、不安が決断疲れを加速させる、石器時代から人類は不安がり症 ほか)

第2章 「決断疲れ」から解放される方法(決断の仕方を変えてみよう、不安とのつきあい方、決断した後の向き合い方)

おわりに

参考文献

 

 

堀田秀吾さん

明治大学法学部教授。言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。研究者でありながら、学びとエンターテイメントの融合をライフワークにしており、「明治一受けたい授業」にも選出される。また、芸能事務所スカイアイ・プロデュースで顧問を務めるなど、学問と実業の世界をつなぐための活動も続けている

 

ユーモアのセンスがよい人と出会えると楽しい。

ユーモアは、生きていく上で人と人の潤滑油のようなものかと。

緊張した雰囲気を柔らかくすることができます。

ユーモアは、現代社会における必須能力。コミュニケーション能力や人間関係の円滑化、緊張緩和、発想力、逆境力など、現代社会を生き抜く上で不可欠な能力だと思います。

 

 

 <目次>

はじめに 「ユーモア力」を人生の武器にする

第1章 日本人のユーモア力

第2章 ユーモア力はコミュ力だ

第3章 ユーモアの効果を知ろう

第4章 ユーモア力を育てるための心構え

第5章 すぐにできるユーモア力の育て方

第6章 ビジネスに使えるユーモア力

第7章 晩年もユーモア力で楽しく生きる(老いてこそユーモア)

付録 ユーモアのヒント

【齋藤孝著・教養の引き出しを増やすブックリスト】」

 

【No1846】ユーモア力 現代社会に絶対必要な能力の鍛え方・磨き方  齋藤 孝 山と溪谷社(2025/05)

「まだまだ日本には触れられていない暗部がある。生きているうちに書き残しておかなければならない」

「これから連載で私が明かしていくのは、知らなければ良かったと思う真実ばかり、何も考えず、心穏やかに過ごしたい人は、読んではいけない」

 

死を覚悟した人の書き物は最強だった。

自民党政権と財務省の禁断の関係、株価暴落と令和恐慌の兆し、テレビ出演を通じて知ったメディアの暗部、がんで分かったお金と健康の真実まで、死ぬ間際まで気を緩めず忖度せずに日本の暗部を明らかにしてくれたものだと思う。

 

105P

「もうすぐ死ぬ」という最強のカードを手にしたのだから、他人にとやかく言われる筋合いはないはずだ。命が尽きるまで誰にも忖度せずフルスピードで走り続けて、運命が尽きた日には、前向きに倒れる。それが今の私が考える、がんとの向き合い方だ。

 

 

 

 <目次>

はじめに

第一章 誰も言わない「不通合な真実」

第二章 がんで分かった「お金と健康」の新常識

第三章 真実を見抜く目を養う名著25選

 

 

 

森永卓郎さん

1957年東京都生まれ。経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。80年、東京大学経済学部を卒業後、日本専売公社、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。専門は労働経済学と計量経済学。執筆、テレビ、ラジオ、講演などを通じて、経済学をわかりやすく解説。2003年の『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)で、“格差社会”の到来をいち早く予言し、「年収300万円」は流行語大賞のトップ10に選ばれる。23年12月にステージ4のガン公表後も精力的に執筆活動を展開。多くのベストセラーを遺す。2025年1月28日死去

 

 

【No1845】読んではいけない  ~日本経済への不都合な遺言~ 森永卓郎 小学館(2025/04)

これって本当?自衛隊って大丈夫なの!

作戦遂行の前に隊員たちは疲労困憊で行動できないように感じてしまう。

風呂場も床もボロボロ、ダニだらけのマットレス、増え続ける中途退職者、ベニヤ板の穴から昆虫類、トイレットペーパー寄付のお願い、洗濯機が足らず修理もできない、ご飯とパン両方食べて懲戒処分、自腹で買ったブーツ、災害派遣経費も自腹、トラック荷台で隊員輸送、海上自衛隊基地に弾薬がない、

弾薬がない、燃料や郵送力もない、備蓄量がない……。

作戦を遂行するための必要な物資(食料、弾薬、燃料等)の補給や輸送、管理などの活動である「兵站」が重要だ。

後方支援活動ができないとすると。もしもの時には……。

先の大戦時のインパールから、歴史から学ぶべきと思うのだが。

 

222P ローマ帝国の軍事学者ウェゲティウスの警句

「汝、平和を欲すなら、戦い(戦争)に備えよ。したがって、平和を願う者は、戦争(応戦)の準備をせねばならない」

 

 <目次>

まえがき

服務の宣誓

第一章 冷酷すぎるボロボロ官舎

第二章 衝撃すぎる廠舎

第三章 トイレにある異様な貼り紙

第四章 過酷すぎる居住環境

第五章 NHK受信料も「自腹」

第六章 米軍人の奥様からのメール

第七章 残念すぎる自衛隊“めし”

第八章 時代遅れの戦闘服

第九章 この給料で国が守れるか!

第十章 災害派遣経費も自腹

第十一章 地獄すぎるトラック荷台輸送

第十二章 海上自衛隊基地に弾薬がない

第十三章 潜水艦“無限労働地獄”

第十四章 川崎重工業「裏金問題」の真実

第十五章 お粗末すぎる後方支援

第十六章 応戦の準備を急げ!

 

小笠原理恵さん

国防ジャーナリスト。関西外国語大学卒業後、広告代理店勤務を経て、フリーライターとして活動を開始。2014年からは自衛隊の待遇問題を考える「自衛官守る会」を主宰。月刊『Hanada』、月刊『正論』、夕刊フジなどに寄稿。2022年10月、公益財団法人アパ日本再興財団主催・第15回「真の近現代史観」懸賞論文で最優秀藤誠志賞を受賞

森永親子での対談であり考えが合うところもあればそうでないところがある。考えが合わないのを批判するのではなくお互いを尊重しながら持論の考えを述べていく感じで、議論によってそれぞれの言い分が伝わってくる一冊だった。

 

146P「経営者にマクロ政策を議論させてはいけない」

合成の誤謬として、ミクロの観点からは正解の行動がマクロの観点からは不正解となる、こんな逆転現象について経営者のミクロの成功事例を取り上げた話があった。このような観点などから共感することが多かった。

 

一点だけ特出するとすれば、129P「令和の米騒動は政治のツケ」

世の中には自由化してはいけない職業がある。医療と農業は株式会社化して利益を追求してはダメな分野だ。どちらも人間の命に関わるものだから、起業化によって安全性より利益を優先されては困るのだ。

しかしながら、近年こうした分野の自由化がどんどん進められてきた。農業はできるだけ企業化して効率的に利益を上げよう、という方向が強かったのだ。

それを要するに農業の軽視であり、翻って命を軽視につながる。

2020年夏に日本全国でこの不足が発生したのはまさにそうした政治のツケだったと言える。

人は生きていくためには、食べなければならない。当たり前の基礎的な行為だ。

先の戦争時に、都会に住んでいる人たちが地方に汽車で出向いてきて、野菜など食料を衣類などで置き換えて畑で交換していたと祖母たちから聞いている。

例えば、国際情勢の変動で海外から日本へ食料が流通できない状況になったらどうなるのか。

真っ先に飢えるのは、……。

 

 

 <目次>

まえがき 森永康平

第一章 来たるべき大恐慌からいかに逃れるか 森永卓郎

第二章 分断が引き起こす内戦・世界大戦の危機 森永康平

第三章 「令和恐慌」をもたらすのは誰か 森永卓郎

第四章 「投資アレルギー」につける薬 森永康平

第五章 なぜ金融業界は詐欺師ばかりなのか 森永卓郎 

第六章 マクロとミクロの混同が日本をダメにした 森永康平

第七章 「身分社会」に潰されないための生き方 森永卓郎

第八章 「自己責任おじさん」にどう対抗するか 森永康平

あとがき 森永康平

 

森永卓郎さん

経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。1957年、東京都生まれ。2025年1月没。1980年、東京大学経済学部卒。日本専売公社(現在のJT)に入社し「管理調整本部主計画」に配属

 

森永康平さん

闘う経済アナリスト。1985年、埼玉県所沢市生まれ。証券会社や運用会社にて株式市場や経済のリサーチ業務に従事。その後、インドネシア、台湾などアジア各国にて新規事業の立ち上げや法人設立を経験し、事業責任者やCEOを歴任。現在、株式会社マネネCEO。日本証券アナリスト協会検定会員。経済産業省「物価高における流通業のあり方検討会」委員。YouTubeチャンネル『森永康平のリアル経済学』『森永康平のビズアップチャンネル』を運営する。EXECUTIVE FIGHT初代55kg級王者

好きなことを突き詰めていくとこうなるのか!

世紀の大発見と確信して言える。

「シジュウカラのことが好きでもっと知りたい」、自律的にこれをやりたいと決めて、誰も歩いたことのない道を主体的に歩いて物凄い発見をしたことがよくわかる。

「動物は言葉を持たない」人間の思い込みや常識をひっくり返した、動物は人間のようにしゃべらないアリストテレスの二千年以上にわたる史上最大の誤解を解く。

 

シジュウカラという鳥が言葉を発していることを確認し、国内外に研究成果が広く認められた動物言語学分野の先駆者本。

 

「僕は信じている。動物たちの会話を理解し、彼らの世界を知った時、僕たちは毎日はもっと豊かで素晴らしいものに変わるはずだ。そして、その未来に向かって、僕の挑戦はまだまだ続くのである。鳥たちとともに」

 

二次元コードを読み取ってから聞くと、それぞれ違う音だとなんとか確認することができた。読後に鳥の鳴き声が聞けるなんて。なんともラッキーだ。

259P 特別付録「シジュウカラの鳴き声を聞いてみよう」

ピーツピ・ヂヂヂヂ「警戒して・集まれ」、ヂヂヂヂ「集まれ」、ジャージャー「ヘビという意味」、ヒヒヒ「空にタカを見つけた時の声」、ツツピーツツピ―「縄張り宣言」等。

 

日本人が外国語を理解することができるようにして、鳥語もわかるようになれば、さぞかし毎日が楽しかろうかな。

230P

単語に文、そしてジェスチャー。鳥と人の祖先はおよそ3億年前に別々の進化の道を歩みだしたと考えられているが、それでも多様なコミュニケーションが進化していることが分かってきた。人間だけの言葉を持つというのがどれだけかたよった解釈なのかを、シジュウカラたちは教えてくれる。僕たちが動物の研究から学べることは本当にたくさんあると思う。

 

 

子どもに読み聞かせたいほどに啓発される、これは良書!

 

 <目次>

はじめに

鳥たちの世界へ

小鳥が餌場で鳴く理由

救いと拷問のキャベツ

ヒロシ先生の思い出

巣箱をかけた話

都会の住宅事情

繁殖の観察

修士課程の秋と冬

巣箱荒らしの犯人

大発見!ヒナの力

パースの思い出

動物の博士

実家の巣箱

ヒナ救出大作戦

井の中の蛙

シジュウカラに言葉はあるのか?

「ジャージャー」はヘビ!

シジュウカラは文を作る

ルー語による文法の証明

「ぼく・ドラえもん」実験

翼のジェスチャー

カエル人間救出作戦

おわりに 

シジュウカラの鳴き声を聞いてみよう

参考文献

 

 

鈴木俊貴さん

東京大学准教授。動物言語学者。1983年東京都生まれ。日本学術振興会特別研究員SPD、京都大学白眉センター特定助教などを経て現職。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本生態学会宮地賞、日本動物行動学会賞、World OMOSIROI Awardなど受賞多数。シジュウカラに言語能力を発見し、動物たちの言葉を解き明かす新しい学問、「動物言語学」を創設。愛犬の名前はくーちゃん。本書が初の単著

 

驚くことに、齋藤孝さんは、30歳過ぎまでに定職に就けなかった。失敗もしているし挫折もしてきたという。

悩み続けた齋藤先生からの山あり谷ありの自己体験に基づくアドバイス集だ。新社会人向けだが、数十年たった社会人にも役に立つ内容だった。

成長、成功、幸福に必ず繋がると僕は信じてやまない、そうした言葉の数数がきっと君にも届くはずだと確信しています。

 

世のため人のために動けることは、とても幸せなことだ。

80P 利他について

人のために動くというのは、誰にもできることではない。

だからこそ、お金や自己満足ではなく社会への貢献を目標に働くと、自分自身の能力は飛躍的に高まる。

何の職業にしても、社会的に意味のある仕事をして、その結果、お金が入ってくるということの方が、お金儲けそれ自体を目的とするよりも、やりがいもまして、自分自身の能力をグンと高まると強く考えます。

 

「足るを知る」など、論語からのことばが日常の生活に深く浸透している。

102P 修正について 「過ちて改めざる、これを過ちという」「過ちて改むるにはばかることなかれ」

ミスは誰にでもする。ただし古くは論語でも問われたようにミスをすること問題なのではなく、指摘されたミスをすぐに修正できないことこそが問題なのだ。

 

日頃から準備をしているからこそ、それがチャンスだとわかる。そうでないとただ単に目の前を過ぎていくだけになる。

172P 幸運について 「幸運の女神には前髪しかない。だからチャンスを捕まえるには前髪をつかむしかない。通り過ぎた後を追いかけても、後ろ髪がないので捕まえられない」機会をすばやく捉えないとチャンスを失ってしまうということです。

運は天から降ってくるものではなく、すべて人間関係から生まれてくる。ただし、一歩でも早く動かなければ、幸運を捕まえることは決してできない。チャンスは一瞬かもしれないということを自分の経験からも痛感している。

 

人生において、どれだけ自律して考えてどれだけ主体的に行動することができたか!それらの積み重ねだと思う。

196P 人生について やることや考えることがたくさんあって、毎日が長く感じられると、この感覚こそ日々充実して過ごしている何よりの証拠です。

幸せな人生か否かを決めるのは、貯金の額でもなければ、出世でもない。どれだけ本気で充実した日々を送ったか、その積み重ねしかないのだ。さて君は今日何にチャレンジするのだろうか。

 

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「仕事」という“荒野”を恐る恐る歩き始めた君へ(「不安」について、「適性」について、「努力」について、「時間」について、「責任」について、「態度」について)

第2章 「挫折」という“難敵”との戦いで心が折れかかっている君へ(「挫折」について、「鬱屈」について、「不満」について、「妥協」について、「利他」について)

第3章 「組織」という“迷宮”で自分を見失いかけている君へ(「組織」について、「役割」について、「修正」について、「確認」について)

第4章 「人間関係」という“城壁”の前で足がすくんでいる君へ(「関係」について、「評価」について、「執着」について、「仲間」について、「友情」について、「結婚」について、「選択」について)

第5章 「成功」と「幸福」という“未来”を描き切れない君へ(「家庭」について、「お金」について、「幸運」について、「統率」について、「成功」について、「幸福」について、「人生」について)

おわりに

 

 

齋藤孝さん

1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくる。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導、フジテレビ「全力!脱力タイムズ」「newsイット!」など、TVコメンテーターとしても活躍中

 

【No1841】悩み続けてきた「僕」から君たちへ 社会人1年生に伝えたい成長と成功の本質 齋藤 孝 祥伝社(2025/04)

 

さんきゅう倉田さんは、芸人であり大学生であり、考えながら生活をしながら賢く楽しく世の中を渡っているという印象を持ちました。

お金に困らないためにひとり暮らしのなかで気づいたことがいっぱいあります。

ぼくのこころに響いたセンテンスをいくつか取り上げてみました。

 

8P 投資は、早く始めて長く続けたか!が問われる

39P 金持ちに共通することは、「金持ちはケチやな」と「しなくていい支払いは徹底的に拒否するけど、必要なことであれば投資と考えて支払いを惜しまない」

80P 何かを買う時はWantsだけではなく、Needsを考えましょう。

81P 一度上がった生活水準は下げることはできない。そのために「買う頻度を下げる」

121P 「生活防衛資金」は、何かあった時のために月収の3から6か月分は貯金しておく

122P 自動的に貯金ができるシステムは、引き落としなどの普段使いと貯金用の銀行の口座を2つつくること。

141P 転職はしないほうが人生設計は立てやすい。転職するつもりがないのであれば、10年後、20年後の年収がどうなっているか予想しやくなります。いつ頃結婚してマンションを買うのか、子どもは何人で私立と公立どちらの学校に入れるのかといった人生設計がしやすくなります。

 

 

 <目次>

まえがき

第1章 お金に困らない原則編(気になる現実 ひとり暮らしの家計簿、知らないと損する ひとり暮らしの貯金と節約、お金を増やす ひとり暮らしの投資術)

第2章 大学生から始めれば大きく差がつく(気になる現実 大学生の家計簿、知らないと損する 大学生にも社会人にも効く節約術、お金を増やす 大学生の貯金と投資)

第3章 新社会人で投資は前提にする(気になる現実 新社会人の家計簿、知らないと損する 新社会人の貯金と節約、知らないと損する 新社会人の常識、お金を増やす 新社会人の投資術)

第4章 アラサー世代が将来必要なお金(気になる現実 アラサー世代の家計簿、知らないと損する アラサー世代の将来設計、お金を増やす アラサー世代の投資と選択)

第5章 「悩み」は自分の幸せを見直すチャンス(大学生からの質問、社会人からの質問、生活と節約についての質問、貯金や投資についての質問)

あとがき

 

 

 

さんきゅう倉田さん

芸人。ファイナンシャルプランナー。1985年神奈川県生まれ。大学卒業後、国税専門官採用試験を受けて東京国税局に入局。中小法人を対象に法人税や消費税、源泉所得税、印紙税の調査を行ったのち、同局退職。吉本興業の養成所NSCに入学し、芸人となる。SNSなどで発信した税やお金の情報が話題となり、執筆や講演等の仕事を増やす。以来フリーランスのような働き方をしながら芸人として活動し、現在は税理士会、法人会、商工会、医師会、保険会社、労働組合、各種学校、中小企業などでの講演に加え、『週刊東洋経済』『東洋経済オンライン』『ダイヤモンド・オンライン』『プレジデントオンライン』『マイナビニュース』『税と経営』などでも税や経済についての記事を執筆

 

 

【No1840】ひとり暮らしのお金大全 元国税局職員で現役東大生芸人が頭のいい人たちから学んだ さんきゅう倉田 KADOKAWA(2025/01)