コスパやタイパを大きく唱える時代だからこそ、愚直に味わって読む「遅読」がおすすめ!
すぐ役立つものはすぐに忘れるし廃れますから、そうならないためにはどう読むべきか。
知識を得るための速く読むのではなく、あえて立ち止まってゆっくりと味わって読む機会があっても良いと思います。そう思える本に出合いたいものです。
読書とは?遅読するとは?こういうことなんだ。
例示しながらわかりやすく説明がなされています。
齋藤孝さんの本を重ねて読み続けていると、文章や言葉の使い方、段落の取り方、ゴシック文字の記載方法、目次の活用などからわかるようになりさらにもっと読みやすくなります。難しいことでも平易な言葉にしてくれ伝わりやすいように工夫して書かれてあるから。
行間を読んだり、自分の経験と書かれた内容との関連を探したりするため、例えば、実用書や新書については、速読と遅読の2つのやり方を使い分けながら読んでいく方法があると説明があってこれは参考にしたいと思いました。
読書とは、自分の人生を豊かにするものだ。
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大切なのは、どれだけ多く読んだかではなく。その本をどれだけ自分の中に取り入れることができたかです。
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人格に影響を与えるものは、自分の外を流れる情報ではなく、自ら向き合い、蓄積して身につけた知識や教養なのです。
268P
人類の知性の蓄積として書き残されてきた本を読むということは、自分の知性を耕すことです。読書は人生を豊かにし、思索を深め、世界の広がりを与えてくれます。
遅読とは、時間をかけて味わい、相手に寄り添い、共感するものだ。遅読は、知識を得る方法ではなく、人生の伴走者と出会うための旅なのです。
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あえて立ち止まり、ゆっくりと読むことをおすすめしたい。例えば、旅行に出かけたら、足早に観光名所を巡るのではなく、町の空気を吸い、風景を見つめ、記憶を自分の奥深くにまで探しに行くような方法があります。私は、読書にも同じような読み方があっていいと思うのです。
味読、一冊一冊の本を丁寧に読み。自分の心を豊かに育てることが必要です。
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終わってほしくない時間を大切にする読み方。もう二度とよみがえらせることができない時代、その作家が生きていた時間、その物語が生まれた空気。それらにじっくりとふれながら読むことが、醍醐味の一つなのです。
<目次>
はじめに
序章 なぜ「遅読」が必要なのか―コスパ・タイパ時代の落とし穴
第1章 遅読とは何か―速読の対極にある「深く読む技術」
第2章 遅読をすると何が変わるのか―遅読の効用
第3章 遅読の具体的な方法―「読む」を鍛える技術
第4章 遅読に向いている本とは―ジャンル別・おすすめ本
第5章 遅読力を鍛え、読書の質を高める―実践的読書習慣
おわりに
齋藤孝さん
1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導









