【No1858】さがしもの 角田光代 新潮社(2008/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

あんたね、価値があるかどうかなんてのは、人に聞くことじゃないよ。自分で決めることだろう」の「旅をする本」は、自分が売りに出した本に外国で何回も遭遇してしまう。

「ミツザワ書店」は、「だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう」、本は、世界への扉だった。

 

角田光代さんとぼくも同じ感覚を持つ。こんな感覚の人と出会ってうれしかった。

227P

そう、人は本を呼ぶのだ。

本屋の通路を歩くと、私だけに呼びかけるささやかな声をいくつか聞くことができる。私はそれに忠実に本を抜き取る。そして出会った作家が幾人もいる。

 

こんな本に出合えてよかった。出会ってうれしいと久しぶりに僕も思った。

236P 書評家 岡崎武志

角田さんは本書で、小説を読む喜びを読者に与えるとともに、本そのものが持つ魅力を、人混みで恋人がささやくように静かに伝えている。

読んだ後、きっとあなたはこれまで以上に本のことが好きになっている。生きていると同じくらい、本と出会ってよかったと思うはずなのだ。

 

 

 <目次>

旅する本

だれか

手紙

彼と私の本棚

不幸の種

引き出しの奥

ミツザワ書店

さがしもの

初バレンタイン

あとがきエッセイ 交際略歴

解説 人間は本を読むために生まれてきた動物 岡崎武志

 

 

角田光代さん

1967(昭和42)年神奈川生れ。魚座。早稲田大学第一文学部卒業。’90(平成2)年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。’96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、’05年『対岸の彼女』で直木賞、’06年「ロック母」で川端康成文学賞を受賞