「話し上手は聞き上手」と聞いてからが久しい。
しっかりと聞く大切さを感じとることができる。
コミュニケーション力が高い人は「聞き上手」。
コミュニケーションや人間関係をさらに楽しくよいものにしてくれる心がけを。
「聞く力」から「聴ける力」へ。
聞くことと、聞けているは違う。
著者が。「産業カウンセラー」であり「認定心理士」なのはとても頷ける内容だった。
3P
話し手がどれだけ濃く話すかは、聞き手次第なのです。
聞き手のあり方が、話し手の話し方を変えると言えます。
話し手が気持ちよく楽しく話せるのは、話し手のスキルが高いからというより、相手がとてもよい聞き手であるからなのです。
印象に残ったフレーズを引用します。
共感と同感の違い
50P 共感はあくまで“理解すること”であり、“同感すること”ではない。
共感は、相手と同じ場所立つことではなく、相手の横に立つこと。
相手の横から相手が見ているものを一緒に見て、相手の気持ちを受け止めることだ。
アドバイスするのではなく、答えを相手から引き出す。一緒にそれを考える。
185P 大事なのは、相手が悩んだり困っていたときにすぐに解決策を提示するのではなく、「相手がどうしたいのか、どうなったらいいのか」に合わせて一緒に考えることだ。
「YES AND」を使って相手から教えてもらう。
222P 「聞くことは教えてもらうこと」
「あなたの考えをもっと聞かせて、それについてもっと知りたい、どうしてそんな風に思ったのか教えて、その辺をもう少し詳しく聞きたい」
人の話を聞く時は、「自分ならではの考え方や想い」を教えてもらうという気持ちでいる。
<目次>
はじめに
第1章 聞き方の基本
第2章 相手が心を開くリアクション
第3章 距離が縮まる聞き方
第4章 話の盛り上げ方
第5章 仕事・人間関係がうまくいく秘訣
第6章 もっと話を引き出す聞き方
第7章 聞き上手の考え方
おわりに
山本衣奈子さん
E‐ComWorks株式会社代表。産業カウンセラー、認定心理士、伝わる表現アドバイザー。高校時代から演劇に没頭し、大学在学中にロンドン大学に演劇留学。演劇を通して、人間心理や会話を通じたコミュニケーションのあり方に深い興味を抱くようになる。卒業後はサービス業から接客、受付、営業、秘書、クレーム応対等の業務にて30社以上に勤務。発信力を認められてプレゼンテーションの中心役を担ったり、傾聴力を買われてクレーム応対の前線を担当したりといった経験を重ね、様々な現場で身につけた伝える力と聞く力を駆使し、「もっと分かり合えるコミュニケーション」方法を確立。2010年に独立し、講師として全国に伝え続けている。講演や研修だけでなく、カウンセラーや相談役として人の話を聴き相手の心に寄り添う活動も数多く行っている。その傾聴力は各業界でも高く評価され、著名人やスポーツ選手との対談も多数担当、指名で依頼されるMC
【No1829】うまく「聞ける人」と「聞けていない人」の習慣 人間関係がラクになる原理原則 山本衣奈子 明日香出版社(2025/01)









