【No1852】ブラック郵便局 宮崎拓朗 新潮社(2025/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

郵便の不祥事が終わらない。ネットなどで最近世間をにぎわしているトラック配達員の点呼問題から、不適切販売、顧客情報の流用等々、過去の不祥事からなにも学んでいないのだろうか。あまりに多ひどすぎる。

コレラハホントナノカ?

詐欺紛いの保険勧誘や無理なノルマ、年賀はがきなどの自爆営業、部下を精神的な病気になるまで追い詰める幹部、金銭を扱っているのにもずっと異動がない局長がいる一方、「局長会は日本郵政の組織内に巣食う宿痾」特定郵便局の既得権益を堅持する局長会という存在を知るに及んでは、問題の根の深さに背筋がぞっとした。選挙運動にも及ぶこのブラック企業の根の深さは想像以上だった。

「反省している」「再発防止に努める」「改革する」「リセットする」……。組織にはびこる深刻な問題に対処するにはどうしたらよいのだろうか。

こういう酷い組織だは知らなかった。

まじめに働いている職員たちがほんとうにかわいそうでならない。そう思えるくらいに辛辣な内部告発を集めた内容だった。

 

 

 <目次>

はじめに 

第一章 高齢者を喰い物に

第二章 “自爆”を強いられる局員たち

第三章 局長会という闇

第四章 内部通報者は脅された

第五章 選挙に溶けた8億円

第六章 沈黙だけが残った

おわりに

 

 

宮崎拓朗さん

1980年生まれ。福岡県福岡市出身。京都大学総合人間学部卒。西日本新聞社北九州本社編集部デスク。2005年、西日本新聞社入社。長崎総局、社会部、東京支社報道部を経て、2018年に社会部遊軍に配属され日本郵政グループを巡る取材、報道を始める。「かんぽ生命不正販売問題を巡るキャンペーン報道」で第20回早稲田ジャーナリズム大賞、「全国郵便局長会による会社経費政治流用のスクープと関連報道」で第3回ジャーナリズムXアワードのZ賞、第3回調査報道大賞の優秀賞を受賞