森永卓郎さんの主張は、他の人とは違ってあけすけでちょっと極端な傾向がありますが、大きな視野から見てみると的を射ていると思えます。
もうすでに少子高齢社会で人口が減少しており働き手が少なくなってきているので、高齢者でも働かないと世の中が循環していかないんですね。
130P 「死ぬまで働け」という国のメッセージ
官僚は敵視しているのは、専業主婦と悠々自適な高齢者です。
「老後には2000万円が必要」というメッセージに隠された政府の意図は「もう年金はあてにしないでください」ということです。そして「生涯にわたって働き続けてください」というのが政府の本音です。
最低限度の賃金しか支払われていないとすると、その利潤は、どこにあるのか。
働いている人にその利潤を分けて、資本家も労働者もみんなで幸せに暮らしていけるような考えにはならないものなのかと不思議に思います。
137P 日本に蔓延するブルシット・ジョブ
なぜ日本では少子化が止まらなくなるかというと、資本家というのは、労働者が仕事で提供した労働力に対して、帰宅してから翌日に労働力を回復し会社に出社できる程度の最低限の賃金しか支払わないことで、利潤を最大化するからです。子育て世代の場合では、子供を産み育てるまでの賃金は払いません。なぜなら資本家にとっては、育児費用を負担することは何のメリットもないからです。これが資本家の本音です。
<目次>
プロローグ 「プラザ合意」背後に蠢いた日米の「黒い思惑」
第1章 高すぎたアメリカへのツケ
第2章 奴隷化計画を推進した小泉純一郎内閣
第3章 日本人を奈落の底に突き落とすザイム真理教
第4章 急所を握られた安倍政権の末路
第5章 奴隷化が加速する日本社会
第6章 新NISAは「地獄の入り口」
第7章 脱奴隷化のための「一人社会実験」
第8章 私の晩年
第9章 「グローバル資本主義」は崩壊する
エピローグ
森永卓郎さん
1957年東京都生まれ。経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。テレビ・ラジオなどのコメンテーターとしても積極的に発信。常に庶民の目線で数々の経済書を執筆し、03年『年収300万円時代を生き抜く経済学』がベストセラーに。2023年11月、ステージ4のガン告知を受けたものの、以降も精力的に執筆。2025年1月28日逝去
【No1866】日本人「総奴隷化」計画1985-2029 アナタの財布を狙う「国家の野望」 森永卓郎 徳間書店(2025/02)
