
仕事や生活しているうちでいろいろな悩みに振り回せられないよう、心を穏やかに保つ―平常心をいかに保てるか!
これはそんな簡単ではありませんが、「目の前のことに集中する」など禅の教えになぞを解くヒントがあるようです。
日頃からプチ的禅を行っていることに気づきました。
ほんの小さな行動の積み重ねが、いつか大きな安心感に繋がります。
「マインドフルネス」
今、この瞬間に意識を集中して自分の思考や感情、感覚を評価せずに、ありのままの心の状態を保つのです。ぼくにとっては、まさに毎週のヨガの時間がそうです。また、コーヒーを入れているときや読書もそれにあたります。
人の脳は、一度に一つのことしか深く考えられません。つまり、目の前にある今この瞬間に意識を集中させれば、自分ではどうにもならない悩みの負のループから抜け出すことができるのです。
悩みの多くは、「まだ起きていない未来」や「すでに終わった過去」からやってきます。
しかし、私たちが生きているのは「今、この瞬間」だけです。だからこそ、呼吸に意識を向ける。手の動きに集中する。目の前の誰かの声をしっかり聞く。目の前の出来事を見る。
そうしたシンプルな行動が、悩みに心を奪われる時間を減らし、落ち着きを取り戻す一歩になるのです。
19P 禅に学ぶ平常心
禅の目的は、心を静かにし、自分の気持ちや想いをよく理解することです。私たちは、何かをしているときに。つい頭の中で様々なことを考えてしまいます。禅ではそうした「雑念」を取り除き、目の前のことに集中するように練習します。
例えば、座ってゆっくり呼吸に意識を向けたり、歩きながら足の動きや地面の感触に集中したりします。このようにすることで、心が落ち着き、物事に対して冷静に対処できるようになります。簡単に言うと、禅とは「心を整えて、今この瞬間を大切にする生き方」なのです。
この本のなかで「今を大切にする」箇所を3つ取り上げてみました。
97P 一つひとつの時間を誠実に生きよう
今を生きるとは、自分の感情と丁寧に向き合うことでもあります。過去の痛みを無理に忘れるのではなく。今の自分にとって必要な物だけを選び取る。そうして選びとった経験は、やがて苦しみを成長の過程と変えてくれるのです。
101P 今やるべき一つのことに意識を向かわせる
不安や悩みが生じたときこそ。「今」に立ち返る。やるべき一つのことに集中する。その姿勢こそが、心の安心に繋がるのです。不安は、私たちを磨く機会とも言えるでしょう。感情に流されるのではなく、成長の糧として活かしていくことが、真の安心への道なのです。
171P 身の回りを整えれば、乱れない心がつくられる
今に意識を向けて、丁寧に積み重ねる。それが、心を整える最善の方法なのです。小さな行動の積み重ねが、やがて大きな安心感や自身へとつながっていきます。そうして心が安定すれば、不安に振り回される頻度が少なくなっていくでしょう。
床を磨き、ものを元の場所に戻す。
掃除や片付けなど、誰にでもできる当たり前の身近な行動こそが、心を整える手段です。
<目次>
はじめに 禅語に学ぶ、しなやかな心の育み方
第1章 いつも忙しい人のための、しなやかに生きる禅語 ストレスフリーを手に入れるための整え方
第2章 感情に流されず、揺るがない決断力を養う禅語 新しい自分のつくり方
第3章 限りある時間をどう生きるか考える禅語 「今」に集中する作法
第4章 成果を求める気持ちを整える禅語 失敗と焦りに支配されないマインドセット
第5章 新しい自分が動き出す禅語 成長を続けるシンプルな習慣と挑戦的な行動の力
第6章 自分を磨いて、育てる禅語 心を進化させる静かな戦略
第7章 人と生きる禅語 平常心でつながる人間関係
おわりに 禅語の実践で育む感謝と平常心
枡野俊明さん
1953年、神奈川県横浜市生まれ。禅僧、庭園デザイナー、教育者、文筆家。曹洞宗徳雄山建功寺住職。多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺にて修行。以降、禅の教えと日本の伝統文化を融合させた「禅の庭」の創作を続け、国内外で数多くの作品を手がけている。芸術選奨文部大臣賞(1998年度)を庭園デザイナーとして初受賞。カナダ総督褒章(2005年)、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章(2006年)なども受賞している。2006年、『ニューズウィーク(日本版)』にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。教育の現場では、長年にわたり多摩美術大学で後進の指導にあたり、2023年、名誉教授の称号を受ける。著書には多数ベストセラーがあり、現代人の不安や悩みによりそう禅の言葉は、世代を超えて多くの支持を集めている
【No1878】気にしないコツ 感情に振りまわされない-禅の教え42 枡野俊明 総合法令出版(2025/06)