朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -10ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

業界自体かっこよく見える世界だけれども、見えないその裏で大変真面目に努力をしているのだった。

プロデューサーの苦労話は、リアルによる生々しさがあった。

数多くの番組制作にかかわって、報道からバラエティーまで上司の命令一つで責任を取り番組を統括しなければならない葛藤と苦労話が描かれていた。

 

この日記シリーズは、ある分野での知らない話や分からない面を赤裸々に伝えてくれるので面白い。

5P テレビプロデューサーの裏の顔

芸能界と二人三脚で疾走してきたのがテレビ局だったのだ。

20余年にわたりテレビ局に勤務し、ある事情で退社したあとも業界の周辺で禄を食んできた。私が実際に目撃し、また体験したことである。

深刻ぶった話ばかりではない。間抜けな話やしょうもない話も数えきれないほどある。

テレビ局とはどんなところで、テレビプロデューサーの仕事とはいったいどんなものなのか?

 

 

 <目次>

まえがき テレビテレビプロデューサーの裏の顔

第1章 プロデューサーの知られざる日常(雲泥の差:テレビ上方に入ったワケ、初仕事:新人の困りごと ほか)

第2章 番組予算が足りません!(ほ~ら綺麗でしょ:センセイの魔法の言葉、「プール金」活用術:不審な技術費用 ほか)

第3章 役に立たず、尊い仕事(悪酔い:中国国宝の片隅で、ワイドショープロジェクト:そして報道デスクへ ほか)

第4章 視聴率という魔物(生放送ワイドショー:リアルな情報を集める、信じられないほど安い店:芳しくない視聴率 ほか)

あとがき 何も起こらない日々

 

 

北慎二さん

1959年、神戸生まれ神戸育ち。大学卒業後、関西の民放テレビ局に入社し、編成部、東京支社、制作部などに勤務。テレビプロデューサーとして数多くの番組制作に携わる

 

 

【No1867】テレビプロデューサーひそひそ日記 スポンサーは神さまで、視聴者は×××です 北 慎二 三五館シンシャ フォレスト出版(2025/04)

森永卓郎さんの主張は、他の人とは違ってあけすけでちょっと極端な傾向がありますが、大きな視野から見てみると的を射ていると思えます。

もうすでに少子高齢社会で人口が減少しており働き手が少なくなってきているので、高齢者でも働かないと世の中が循環していかないんですね。

130P 「死ぬまで働け」という国のメッセージ

官僚は敵視しているのは、専業主婦と悠々自適な高齢者です。

「老後には2000万円が必要」というメッセージに隠された政府の意図は「もう年金はあてにしないでください」ということです。そして「生涯にわたって働き続けてください」というのが政府の本音です。

 

最低限度の賃金しか支払われていないとすると、その利潤は、どこにあるのか。

働いている人にその利潤を分けて、資本家も労働者もみんなで幸せに暮らしていけるような考えにはならないものなのかと不思議に思います。

137P 日本に蔓延するブルシット・ジョブ

なぜ日本では少子化が止まらなくなるかというと、資本家というのは、労働者が仕事で提供した労働力に対して、帰宅してから翌日に労働力を回復し会社に出社できる程度の最低限の賃金しか支払わないことで、利潤を最大化するからです。子育て世代の場合では、子供を産み育てるまでの賃金は払いません。なぜなら資本家にとっては、育児費用を負担することは何のメリットもないからです。これが資本家の本音です。

 

 

 

 <目次>

プロローグ 「プラザ合意」背後に蠢いた日米の「黒い思惑」

第1章 高すぎたアメリカへのツケ

第2章 奴隷化計画を推進した小泉純一郎内閣

第3章 日本人を奈落の底に突き落とすザイム真理教

第4章 急所を握られた安倍政権の末路

第5章 奴隷化が加速する日本社会

第6章 新NISAは「地獄の入り口」

第7章 脱奴隷化のための「一人社会実験」

第8章 私の晩年

第9章 「グローバル資本主義」は崩壊する

エピローグ

 

 

森永卓郎さん

1957年東京都生まれ。経済アナリスト。獨協大学経済学部教授。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て現職。テレビ・ラジオなどのコメンテーターとしても積極的に発信。常に庶民の目線で数々の経済書を執筆し、03年『年収300万円時代を生き抜く経済学』がベストセラーに。2023年11月、ステージ4のガン告知を受けたものの、以降も精力的に執筆。2025年1月28日逝去

 

【No1866】日本人「総奴隷化」計画1985-2029 アナタの財布を狙う「国家の野望」 森永卓郎 徳間書店(2025/02)

 

同じように生きていくならば、賢く上手に生きていきたいものです。

1級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得しているサバンナ八木さんから、財テクや節税等のお金にまつわる各種テクニックを伝授していました。

医療費控除、所得税控除、ふるさと納税制度などに関する知識は知っているだけでなく実際に使ったほうが得です。

知らなければ知らないように時間は流れていきますが、金融関係知識は、知らないと損をしかねることが多いことを実感しています。

 

3級ファイナンシャル・プランニング技能士取得に向けての勉強についてです。

この八木さんからも金融などの基礎知識をわかることができるのでよいと推奨されていました。ぼくもこれには同感です。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 賢く使う(封筒管理術で生活費のムダを決壊させない、価格がつくしくみを考える ほか)

第2章 お金を増やす(蕎麦が400円から700円になるのがインフレ、お金に興味を持ったきっかけは「ハワイ」 ほか)

第3章 賢く受け取る(初めて手にした1000万円はなくなる、所得金額調整控除を意識しよう ほか)

第4章 将来に備える(最低限補償される額を知っておこう、保険も旅行もピンポイントで ほか)

第5章 お金を守る(当てはまる経費が1つでもあったら会社員でも確定申告、ふるさと納税で季節を感じよう ほか)

おわりに 

 

 

サバンナ 八木真澄さん

1974年生まれ。京都府出身。立命館大学産業社会学部卒業。94年に学生時代の後輩・高橋茂雄とお笑いコンビ・サバンナを結成。「ブラジルの人聞こえますか~!」など1000個以上のギャグを持ち、柔道2段・極真カラテ初段の筋肉芸人としても活躍中。2024年に1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得した。

 

ほんださん(本多遼太朗)

1994年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業。株式会社スクエアワークス代表取締役。「本質を理解する楽しい学習」をモットーに、YouTubeチャンネル『ほんださん/東大式FPチャンネル』を開設し、チャンネル登録者数は業界トップの25万人超。また、自身が運営するオンライン学習スクール「FPキャンプ」では、1万人以上のFP受験生を合格に導く。1級ファイナンシャル・プランニング技能士

 

【No1865】お金のガチを教えます FP1級取得!サバンナ八木流 八木真澄 ほんださん  KADOKAWA(2025/03)

 

年齢を重ねて其れぞれの分野で芸を極めた先人たち。

彼らの言葉には物凄く重い含蓄があった。

体験に裏付けられた人生を楽しむヒントのようなものがあると感じた。

 

45P 加藤一二三(棋士九段) 直感の声に素直に従ってみる

ふと思った、ピンときた、そんな直感の声を単なる気のせいと見逃さず、素直な心で従ってみるのもいいのではないでしょうか。それもまた良いことを引き寄せる方法ではないかと思うのです。

 

95P 野村克也(野球評論家) 進歩とは変わることである

考え方が変われば行動が変わる。行動が変われば人生が変わるんです。スポーツでも仕事でも、あいつ良くなったなと人が評価するときは変わったなということ。進歩と変化のことなんですね。これまでのやり方を変えるのは怖いかもしれない。しかし、うまくいかない時こそ、自分を変えてみて欲しい。それが人生を楽しくする秘訣ではないかと思っています。

 

120P 伊東四朗(喜劇役者) 何が起きても損はない

何が起きても損はないと思って、流れに任せて生きる。でもやるべきことは誠心誠意、力を抜かずにやる。そして仕事のための努力は、義務ではなく楽しみに変える。それが毎日を不平不満なく、幸せに生きるコツではないでしょうか。

 

 

【No1865】80代から人生を楽しむ人、後悔する人 歳をかさねてなお、若くて元気に過ごす秘訣!養老孟司ほか PHP編集部 PHP研究所(2025/06)

趣味にお金を使う、行きたかった場所に旅行する、友達と楽しく過ごすなど、自分がやりたいことをしていき自分の人生を最後まで楽しみたいです。

 

「ゼロ活」のように、お金をゼロにしなくてもよいのではないかなと思います。相続税がかからない程度の金額の範囲内で、ある程度のお金を残すこともありなのではないかと。

また、50代以降では、次世代のために自分ができることをしていくような視点が大切ではないかと気づきました。

 

このゼロ活とは、人生設計を自分で描き、実践していくことのようです。

自分の持つお金を使い切り、資産セロの状態で天寿を全うする活動を指していました。自分が一生懸命働いて貯めた財産を人生の終わりまで好きなことに使いましょうと。

・人生後半をいかに生きるかの大方針を自分なりに決め実践する。

・自立を果たすこと、それは家族と一緒に暮らしていてもできる。

・人生の秋、つまり50歳から老いを迎えるまでに、やりたいことをやりつくし、悔いのない人生を満喫する。

・人生の冬、つまり75歳以上では年金収入内で生活し、お金に煩わされない。

・その結果、死亡時点において、お金はほとんど残らなくても気にしない。

・できれば、死にいたる老いの期間を心穏やかに豊かに暮らす、そのすべを身につける。

 

 

この健康寿命を見据えながら、自分がやりたいことをしていきたいな。

69P 平均寿命より健康寿命を考えよう

厚生労働省が発表した「令和5年簡易生命表」によれば、2023年に死亡した人の中で最も多い年齢である死亡年齢最頻値は、男性が88歳、女性が92歳だとされています・多くの男性は80代後半まで、多くの女性は90歳以上まで生きるのです。

(健康寿命は、男性が72.57歳、女性が75.45歳)

人が死ぬまでの寿命と、自分が元気で暮らせる寿命は違うということ。健康寿命と死亡最頻値の差だけを考えたならば、男性で約15.5年、女性は約16.6年もあります。この期間は、介護や医療のお世話にならないといけませんから、当然お金の負担も増えるでしょう。

 

 

 

キャリアアンカーだ。決して譲れない大切なものに気づく。自分の体の重石となっている価値観。これまでの過去を振り返りながらやっと気づけるものです。

84P 大事なのは自分の価値観を知ること

大切にしたいものは何か。やっていて楽しいことは何か。

自分は人生において、どんな価値観を持ち、どんなものを大切だと思っているのかをきちんと認識することです。

自分の心が喜ぶものは何か!その対象に向かって可能な限り、お金やエネルギー、時間を注ぎ込む、その意識こそが、ゼロ活を成功させる重要なポイントです。

 

 

 <目次>

はじめに ~悔いなき人生を謳歌するために~

序章 2つの事例

1章 お金を使い切る幸せとは?

2章 自分の好きを見つける旅

3章 “やりたいこと”を働く理由に

4章 「あといくら」「あとどれだけ」―人生の残高を見直そう

5章 暮らしを軽くして、“本当に大切なこと”だけにお金を注ぐ

おわりに~老樹の桜を夢みて~

 

 

井戸美枝さん

ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、経済エッセイスト。社会保障審議会 企業年金・個人年金部会委員歴任。国民年金基金連合会理事。講演や執筆、メディア出演を通じて、年金・税金・社会保険など身近なお金の問題について解説している

 

以前学んだ功利主義ベンサムの「最大多数の最大幸福」を思い出します。

人は幸せになるために生きている。幸福の最大化を目標にすることです。

流れていたこの精神に共感しました。

190P

「これからは、幸せに生きるために時間とお金を使い「幸福の最大化」を目指す人生にしていく」

 

152P 60代以降は働く方が幸福度が高い

仕事そのものが面白く感じたり、自分が貢献できているやりがいから仕事をするほうが幸せに感じる人が多い。

働きたい時間だけ好きな仕事をするスタイルがよい。

 

84P 富の最大化よりも幸福の最大化を目指す

お金を貯めることよりも使う方が大事!

必要以上に貯め込まず、お金と時間を使って最期を迎えたほうが、人生の幸福度は高い。

お金よりも、人間関係・健康・経験・思い出が大切!!

 

 

 

 

 <目次>

巻頭マンガ お金を使うのが不安?

はじめに 頼藤太希

プロローグ

第1章 取り崩す前に押さえておきたいお金の話

第2章 お金がたくさんあれば幸せになれる?

第3章 資産ゼロを目指す投資戦略とお金の減らし方

第4章 自分に合った商品が見つかる おすすめ金融資産

第5章 知っておきたい定年後のお金と働き方

第6章 幸せになるための老後のお金

巻末マンガ お金を使って幸せな人生をおくろう

おわりに 高山一恵

 

 

頼藤太希さん

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。早稲田大学オープンカレッジ講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年より現職。メディア出演多数。ニュースメディア「Mocha」、YouTube「Money&YouTV」など運営。著書累計発行部数は180万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)

 

高山一恵さん

(株)Money&You取締役。中央大学商学部客員講師。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。ファイナンシャルプランナー歴20年。慶應義塾大学文学部卒業。メディア出演多数。Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」など運営。著書累計発行部数は180万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP)。1級FP技能士。住宅ローンアドバイザー

 

 

【No1863】50代から考えるお金の減らし方 幸福の最大化を目指す 頼藤太希 高山一恵 成美堂出版(2025/04)

 

「2回目の人生」にどう向き合っていくか!その心構えができているか?

かつての余生とは言えない定年後の長い生活の間、いわゆる2回目の人生期間は、年金だけでは暮らしていけないと。現時点で想定しうる50歳からの働き方を考えていく内容があった。

 

「終身現役 一生勉強」

幸せになるためにここで生きているのではないかと思えるようになってきた。楽しみながらできることをしていきたいとか、先が見える年齢になってきたならば、拡大や上昇を目指さなくともよいのではないか。もっとミニマムに自分の興味や衝動や本能を優先してもよいのではないかなどと迷いながら生きている。

37P「50代以降はやりたい仕事ではなく、やれる仕事を探すしかない」

 

現在の平均寿命が、男性82歳、女性87歳と言われており、40年後には、女性が90歳を超えると予想されている。「働けるなら何歳だろうと働いてもらいたい」という社会の声が聞こえてくるように思う。

高年齢者雇用安定法によると、65歳まで雇用確保が義務化となり、継続雇用制度の努力義務の上限が70歳となっている。老齢年金の支給は、60歳から65歳へとこれまでの変更された経緯から、いつか70歳にまで上げられる可能性を秘めている。

社会や経済がうまく循環していかない。機械・AI・ロボットなどに頼らざるを得ない。外国の人にも……。3人に1人が65歳以上の高齢者であり少子化の日本においては、65歳以上の老齢であっても働かざるを得ない人が増えてくる。現在、健康寿命(健康上の問題で日常の生活が制限されることなく生活できる期間)が男性で72歳、女性が75歳ぐらいだ。人口が減少しているから、好むと好まざるにかかわらず、健康であれば働くことを覚悟しておいた方が良いように感じていた。

 

 

 <目次>

はじめに 

1 50歳からの仕事 大人年齢で働くということ(「人生100年」が現実に 喜ぶべきか、憂うべきか、なが~い年金生活。足りない分はどうする?「70歳まで働け」と言われても…はてさてどうする?この先の仕事選びに必要なのは考え方の転換、お仕事は鼻歌まじりで探したい。でも現実は…)

2 大人の仕事図鑑 36業種から「働く」をイメージする(視点1 特別なスキルはなくても、視点2 新地平を目指す、視点3 国境を越えよう、視点4 新しい自分に出会う、視点5 この先の人生を自分色に染める)

おわりに 

 

門賀美央子さん

1971年、大阪府生まれ。フリーランス・ライター、文筆家

 

【No1862】この先の、稼ぎ方がわからない。50歳から考えるお仕事図鑑 門賀美央子 清流出版(2025/06)

「刑事は奇怪な事件を抱えて天才物理学者の扉を叩く」

ガリレオ・湯川学が次々と事件を解決に導く短編ストーリー。

冷静沈着でシニカルな横顔を魅せる俳優の福山雅治さんの容姿が頭から離れない。

「絞殺る」、工場経営者がホテルで絞殺死体で発見された。保険金目当ての妻に疑いがかかる。火の玉の目撃情報に湯川氏は興味を持った。

「予知る」、不倫していた女がマンションで縊死した。ところがその二日前にそこで首吊りを見た目撃者がいた。湯川氏は予知を否定しない。

オカルト的な超常現象もいとも優しく科学的に解き明かしてくれた。もうほんとうに!

「素晴らしい」

 

 <目次>

第一章 夢想る ゆめみる

第二章 霊視る みえる

第三章 騒霊ぐ さわぐ

第四章 絞殺る しめる

第五章 予知る しる

解説 三橋 暁

 

東野圭吾さん

1958年、大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら、1985年、「放課後」で第31回江戸川乱歩賞受賞。1999年、「秘密」で第52回日本推理作家協会賞受賞

 

タイプは違っている咲子、満理子、由香子、薫子の女子校で同級生だった4人はそれぞれ別の道を進んでいる。結婚している人、仕事にまい進する人、独身組に彼氏ができたりして、4人の物語には話題が尽きない。

お互いに助け合い、知恵を出し合ってそれぞれの難局を一緒に乗り切っていく様子を見ていると、こんな友達がいたら人生は楽しくてよかったなあとうらやましく感じるのです。

この物語を締める「おせちでカルテット」。

大みそかから新年へ女子4人のそれぞれの動向からは、読んでいるこちらもハラハラドキドキさせられて、話がトントン拍子に行き過ぎてもそれが面白かったと印象に残りました。

 

270P 解説 酒井順子

四人にも、まもなく共にカルテットを奏でることが不可能になる時が来るでしょう。しかしカルテットというのは、ひとりひとりがソロとしての活躍できるほどの個性を持つ人の集まりだからこそ、成立するもの。たとえ友情の中断期間があっても、四人はその間にまた、一人ずつ異なる成長をとげることでしょう。そして再び結集した時は、ますます芳醇なハーモニーを響かせるに違いないのです。

 

 

 

 <目次>

恋する稲荷寿司

はにかむ甘食

胸さわぎのハイボール

てんてこ舞いにラー油

おせちでカルテット

解説 酒井順子

 

 

柚木麻子さん

1981年、東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。2008年、女子校でのいじめを描いた「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。受賞作を含めた単行本『終点のあの子』でデビューし、繊細な心理描写で注目される

 

民意とは?

その一つに、耳障りの少ない短くメリハリの利いた言葉。

選挙期間中、言ったもん勝ち!

実現可能性があるん?

ポピュリズム・大衆迎合主義。

SNSによる虚実ありの膨大な情報から、これまでの選挙のあり方が変わってきていると感じていた。

自民党が派閥を解消した影響によって、立憲民主党との与野党トップが中道路線という状況下、政権交代ではなく多党化に向かっていく、こんな一説に興味深く感じていた。

 

 

 <目次>

序章 民意とは何か―現在に続く中曽根康弘の嘆き

第1章 SNSと動画サイト―2024年の選挙を振り返る

第2章 世論調査と情勢調査―マスコミと政党はどのように選挙分析しているか

第3章 中間団体の衰退とポピュリズム―SNS民主主義の危険性を考える

第4章 岩盤支持層と分断的手法―55年体制以降の「人気取り」の変遷

第5章 派閥を解消した自民党―一気に力を失う「大物」たち

第6章 「砂の民意」のもとで進む多党化―参政党の「オーガニック信仰」と神社崇拝etc.

あとがき

参考文献

 

 

【No1859】「言った者勝ち」社会 ポピュリズムとSNS民意に政治はどう向き合うか 朝日新聞取材班 朝日新聞出版(2025/06)