【No1894】棺桶も花もいらない 朝倉かすみ U-NEXT(2025/04) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

派遣で今日をつないで生きているわたし、隣の部屋の物音から夢想する58歳生涯孤独のムーちゃん、コロナ禍時にまるでうつけのような状態になった男、父親の体の都合で働けなくなった後の自分、夫の浮気が原因で離婚したシングルマザー……。

主人公の年齢や立場は様々で生き様が淡々と紡がれていた。

例えば、コロナはみんなの生活に大きな影響を与えた。こんな日常もあった。

各々の人物たちにとっては、それぞれの人生のある日を演じているかもしれないが、ぼくにとってそれぞれが非日常の一コマを演じているように思えてその動向に興味が湧いた。

 

 <目次>

令和枯れすすき

ドトールにて

もう充分マジで

非常用持ちだし袋

みんな夢のなか

 

朝倉かすみさん

1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞。24年『よむよむかたる』が第172回直木賞の候補作になる