交番や駐在所が舞台でありすべての事件は警察にかかわるものであった。
警察を定年退職し非常勤の交番相談員として働いている初老の警察OG百目鬼 巴。
彼女には県警本部の刑事部長も頭があがらない。科学捜査の知識も豊富に有している。未解決事件の捜査にあたってほしいと熱烈なお呼びが掛かっている……。
彼女の鮮やかな手腕は気持ちいいものだった。
彼女の推理により明らかになる真実には、ゾワッとかなり背筋に寒気がした。
糾弾することはなく真相を明かすだけで、その先どうするのかは本人の判断に委ねるところが始末が悪く、警察官の闇と罪に関わる事件ばかりでなんとも後味が悪い感じがした。
こう読者に感じさせるところは読ませるためのうまい手法でないかと思う。
<目次>
裏庭のある交番
俊刻の魔
曲がった残効
冬の刻印
嚙みついた沼
土中の座標
