「なぜDXやリスキリングが必要なのか」「どのようにしてデジタル分野の知識やスキルを学べばよいか」「効果的な勉強法のコツは何か」などを知りたいと思い発端として手に取った。
例えば、ITに関する基礎的な知識を身につけることができる「ITサポート技能試験」受験への態勢を取ることが一つの起点になるかもしれない。
年功序列型や終身雇用制度がなくなりつつあるところであり、特にIT分野ではスキル格差が生じ始めているといわれていた。
その格差に乗り遅れないために、ビジネスパーソンは会社に所属しながら再教育を受ける―学び直しをしていく。積極的にリスキリングをしていくべきだと思った。
180P スキル格差社会が到来 リスキリングは不可避に
私は、日本では近い将来、スキル格差社会になってくるのではないかと予想しています。文字通り、知識やスキルの習得の程度により、社会的な格差が生まれる現象です。必要なスキルや知識をしっかり習得・管理して、継続的にアップデートして行く人々は、社会的にも成功していくでしょう。逆に、何も行動せず待ちの姿勢を取る人々は、脱落して行くことになるかもしれません。これはある意味で公平な社会と言いますが、厳しい競争社会でもあります。既に一部の業界ではそうなりつつありますが、今後は全てのビジネスパートパーソンがこうした社会に直面するでしょう。現時点でも年代や地域では特にIT分野でスキル格差が生じ始めていると思います。
<目次>
はじめに
1 “リスキリング”とは何なのか?(なぜ日本でもDX―リスキリング?)
2 “デジタルの壁”を越えるための資格とスキル(「Di‐Lite」、DXの第一歩となる三大資格)
3 リスキリングは、何からどう始めるか(リスキリングの準備運動―キャリア開発への挑み方、国も促すDX人材育成、AIリテラシーの身につけ方、DXに必須のデータ活用術 ほか)
4 今後のキャリアはリスキリングで変えられる(地方の自治体でもデジタル人材育成(愛媛編)、地方の自治体でもデジタル人材育成(鳥取編)、【企業事例】イオンのデジタル人材育成、産官学連携で外国人のデジタル人材育成(宮崎編) ほか
謝辞
早津昌夫さん
トレノケート株式会社代表取締役社長。大学卒業後、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社へ営業として入社し、数多くの企業のIT導入に携わる。外資系ITベンダーを経て、2010年にトレノケート株式会社(旧名:グローバルナレッジネットワーク株式会社)へ参画。営業としてのキャリアを積み上げ、部長、本部長、役員を経て、22年4月より現職。デジタル人材育成学会の役員も務める
祁答院薫さん
デジタル教育推進機構理事長、デジタル人材育成学会会長。1989年に東京海上火災保険に入社。主にIT部門においてIT戦略の企画業務を担当。2015年から東京海上のIT企画部参与(部長)。19年、博士号取得を機に30年間務めた東京海上を退職して大学教員へ転じる。その後、名古屋経済大学教授や千葉工業大学教授を歴任。政府(経済産業省)やIPAの委員も務める
【No1881】今からでも遅くないデジタル・リスキリング入門 早津昌夫 祁答院薫 日本経済新聞出版 (2025/07)
