ATMOS YES "危機" を Auro-3D風で聞く
YESの 危機は、1972年に出た作品だ。

名盤だけに多くの版があって、僕の手元にあるだけでも、ブルーレイ、DVD-audio(どちらも5.1ch)、SACD(2ch)、CDリマスターやHDCDなどなど、たくさんある。
ATMOS版は、2025年に出た版で、これは、今までのマルチchものとは、
『ものすごく違う』。
ものすごい違いは、ジョンアンダーソンの音声は、フロントchでは再生されないことにある。
そして、センターchでも再生されない。
どこから再生されるかというと、フロントワイド(Fw)だけ。
だから、1層のスピーカーを、7.1chではなく、9.1chで構成しないと、このATMOS版は正確な再生ができない。
でも9.1chをきちんと設定している人は極めて少ない。
このFw を設置していない人でも、ボーカルは適当なchに割ふられるので問題なく聴けるのだけど、だから余計
この事実に気が付かない。気づく人は、このアルバムを買った人の数%もいない(と思う)。
なぜ、そう思うかというと、危機のATMOS版、いろいろなblogや記事でも紹介されたけど、
この『ものすごい違い』を発見した人は、ほぼいない*。
*僕の知る限り、唯一、Auro3Dさんだけが(詳しく)指摘してる。
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/2025/03/post-96a4a8.html
昨年、rockin'on 4月号で、YESの危機を特集していて、丁度スペシャルエディション完全レビューをしていたのだけど、
最も重要な音の違いを見せつけたATMOS版での『ものすごい違い』を見逃していた。
評論家なら、正確な再生を心がけてほしいものであるが、まぁ、そんなことはどうでもよいか。
僕はこれをAuro 3D風に変更することを考えた。
どうするか。
こうする。Fw chの信号を、天井(TS ch)から出す。
TSは、トップサラウンドという名称で、頭上に位置するAuro-3Dを最も特徴づけるスピーカー、別名voice of god。
ジョンアンダーソンの神の声を、このchから、頭上から、再生したいと思ったのだ。
でも、TS 1chなので、このSPだけではだめだ。
2chぶんの信号を天井から再生せねばならぬ。
僕のSP配置なら、できる。普段、僕のATMOSでは、TM(トップミドル)の2chを
マトリクス化してTMセンターchを追加し、3ch分のSPを配置して使っている。
この3ch化したTM chを既定の2chに戻し、空いたTMセンターとTSに対して、
Fw のL/R出力を振り分ける。
そのほかのchは、そのまま使うので、9.1.6chではなく、7.1.8chとなる。
試してみると、これがまた、すばらしい。
ボーカルが、天から降り注いでくる。うーん。最高。
ATMOS版 9.1.6chの意図とは異なってしまうが、どのみち、もともと2chのソースになっていた各chソースを、
お遊びでFw にvoiceを振り分けただけのものだから、そのvoiceを一層から再生しようが、3層から再生しようが、
オーナーの勝手だぜ。
市販のAuro-3Dソースは、TSchを使う録音は存在しないので使わないSPだし、ATMOSでも、Fw chを使って
音を出すソースは稀であるから、普段からこの設定のまま使っても問題は起きない。もとに戻すのも面倒くさい
ので、この先も、このまま使ってみよう。
これで、海洋地形学 の1曲目、神の啓示がきけたら、素晴らしいに違いない。
来月(2026年の2月)、ATMOS版が出る。
危機とおなじように、Fw chだけからヴォーカルを出力していれば、良いけれど。
Auro-3Dもどきでのイマーシブ感 ★★★★★












