パープルレイン、これは1984年の歴史的な名盤だ。
この1つ前の「1999」は1982年に出た作品だった。
2枚組で、丁度出現したばかりのCDでは1枚で発売されたので、LPより割安に買えたことを覚えている。
ただし、収録時間の都合で1曲少なかったはずだ。なんの曲かは知らない。だって入っていなかったのだから。
今だったら、トラックピッチを狭めて無理無理収録できただろうに。
時代背景をついでに書くと、マイケルジャクソンのスリラーが出たのが1982年。
1984年はジャクソンズがヴィクトリーを出して、マイケルが頂点を極めた年だった。
その1984年に出たのが、この作品というわけ。CDでは、本当に素晴らしい作品に仕上がっていた。
大ヒットしたWhen Doves Cryは、ベース音にシンセ(ドラム)をつかっている。
当時のテクノの流儀を取り入れ、ききずらい音を出したことで成功したといえる作品だ。
さて、この曲をATMOSで再生すると、最初から驚きの連続になる。
1984年に真面目に聞いていた人ほど、違和感をもつと思う。
とにかく、1層のサイドch(SL,SR)をつかって、大胆なリライトを行っている。
僕の再生設備による視聴位置では,SL,SRのスピーカーは、ほぼ真横よりわずかに後ろに位置するが、
フロントスピーカー以上に存在感をもって鳴る。
しかも、奇妙に感じる音なのだ。
チンドン屋が、盛大にどんちゃら演奏している感じ。
1層を主に使っており、1層は、全9chが鳴る。
2層の音は、重視されていないようで、天井にSPを設置していなくても楽しめると思う。
when ..は、曲の冒頭プリンスのダミ声は、左右にピンポンするようなミックスになっていて、
しかも、やけに長く続くように感じる。
左右の耳に直接届くので、耳に突き刺さり、聞きづらい。
おそらく、だけど、
この曲のもつ、聞きづらさという要素を、わざと強調したのではないだろうか。
僕は同時代的に聞いていたソースで、オリジナルCDの2chでの音を強くイメージしている。
だからこうしたミックスは好きになれない。
せっかく買ったので全曲を聴こうを思ってたのだけど、ここで耐えられなくなって、
途中で聞くのを止めて,最後の曲までスキップした。
その曲は、最も重要なtitle truck。
この名曲は、やはり、2chで聞く方がよいと思った。
このATMOSのミックスは、好きになれないのだ。
昔からのプリンスファンにとっては、好きになれない人が多い気がする。
昔のイメージをぶち壊した、別作品であり、リライトである。
BDメディアだが動画は入っていない.
2ch ハイレゾでも入っているが、そんな音源はとっくに出ているので、
このBDはもっぱらATMOS音源としての価値しかない。
ATMOSでは、全ての曲が大胆なリライトがされていてびっくりする。
とはいえ、
本人が作り上げたトラックを使っているものであり、聞く価値はある。
僕も、少し時間をおいて、いずれ あらためて聞くことにする。
プリンス 2016年死去
1985年の、We are the world 曲の収録では参加に誘いがあったらしいが、
いちパートだけでは大勢と横ならびになるのでイヤだったような記事を当時みた。
We are the worlsのアルバムには4 the Tears in Your Eyesという曲を提供している。この曲は、キリストの死に関する解釈を詩にしたもので、プリンスらしからぬ真面目さがある点で、評価している。凄く盛り上がった live aidの英米ライブには、せめて参加してほしかったのだけど、残念だ。
もうマイケルも、プリンスもこの世にはいない。
マイケルジャクソン 2009年死去
天才は短命だ