紀里谷和明監督の「キャシャーン」ですf^_^;)
それも、ドイツ版。
それも、ブルーレイです。
実は日本では、まだブルーレイが発売になっておらず、確認した範囲では、イタリア版とドイツ版しかないようです。
ドイツ版は、リージョンフリーと謳っており、確かに本編は日本のデッキでも視聴出来ました!
しかし!
意外な落とし穴があったのです。
映画が始まり、荒廃した都市群が現れる中、本来ならすぐに現れるタイトル。
けれど、中々タイトルが現れません。
アレレ?
するとタイトルは、本来の位置からずっと先の、寺尾聰が演説する場面で入ったのです。
それも、ドイツ語で!;^_^A
今一度確認しました。
すると…
衣装担当の大御所、北村道子さんのクレジットがあるのです。
でも、なんか映像がおかしい。
よーく見てください。
分かります?
クレジットの周囲がうっすらとボケているのです。
なんと、本来の「CASSHERN」のタイトルをぼかして、その上から新たにスタッフ&出演者のクレジットを入れているのです。
考えてみると、日本版の冒頭にはこのようなクレジットはないから、ヨーロッパ版で独自に入れたのですね。
なんでこんなことしちゃったのでしょう?
それでなくとも、映像しか語るべきところが無い映画なのに…。
映像が死んじゃってます。
そこで!
映画の冒頭だけ、日本版に、それもブルーレイ画質に差し替えられないか、思案したところ、ネット上の、ある意外な場所に、丁度 この冒頭部分だけがあったのです。
そこで、それを利用しつつ、改めて完全な「CASSHERN」のブルーレイを作ってみました。
左が新たに再編集した日本版。
ドイツ版は、本編は見られるけれど、なぜか特典映像などが見られずヤキモキした。
なので、特典も新たに再編集して日本版に組み込んだのがこちら。
今回、久しぶりにこのトンデモ映画を観直したのだけど、悔しい(?)が駄作の一言では片付けられない魅力があるのです。
劇中で登場する「新造細胞」は、ES細胞を参考に創造したようだが、今ならSTAP細胞そのものと言えます。
偶然とは言え、知的なアイディアに満ちているんですよ。
まあ、原作のアニメとは、全くの別物ですけどね~。
かつてのリドリー・スコットばりの情報過多な映像表現が全編を覆い、キャシャーンという題材には、余りに豪華過ぎる世界観ゆえ、キャシャーンがどう動いても事態をどうする事も出来ない、完全にテーマ選びに失敗した点といい、何もかもがステキ!
あの頃の傲慢で、唯我独尊な紀里谷監督に戻って欲しいぞ!