この13章で、薬物に関する僕の経験記事は終わる。

理由は、書いている時間に、今、生きている時間が追いついたから。

「今のところ」 もう、これ以上書くことは、なくなった。

 

これまでのブログ記事は、記事として連続して書いたものではなく、

初期の頃から、出来事や感じたことを手帳のメモと

PC内にフォルダを用意して無作為に書いていたメモの記述を

まとめ直したものだ。この章で、今の時間になった。

 

タイトルの「依存症とともに生きる」という言葉は、

僕がAAに来た頃、多くのメンバーが話していたキーワード

なぜかは知らない。当時、僕も含めた30代前半の若いメンバーが

増えてきており、その多くはアルコール依存症以外にも

何らかの依存症を持っているクロスアディクトのAAメンバーが

増えてきた時期だった。それと関係するかもしれない。

 

「ともに生きる」という概念は単一の依存症でも関係ないが

30代くらいのメンバーがよく言っていた。

 

●囚われからの解放

 

今では、30代どころか20代のメンバーも当たり前に増えており、

同時にクロスアディクトのメンバーは当たり前のようになっている。

かつては酒だけと思われたメンバーも、実は他にも依存があると

自覚したり、酒と薬だけとかのメンバーも

他の依存を自覚したりし始めた。

 

それだけ依存症の問題が注目され、研究され、解明されて、

深刻なものと分かってきたのだろう。

僕は否認が強い初期の頃、このキーワードに絶望したが、

自分の病気を受け入れると、そういうものだなと思えるようになった。

ともに生きることをしないと、生きていけないのが現実だから。

 

●そこから一人で抜け出せるか

 

AAミーティングに参加し、AAメンバーとシェアリングしていると

自分の他の依存問題を自覚するようになってくる。

 

僕は薬がそうだった。

病院ではアルコール依存症以外に診断されなかった。

メインの依存問題が大きすぎると他の問題が見えにくくなる。

そういう人はたくさん、いると思う。

しかし、自覚ができるのは、とても大事だと思う。

 

僕は本当に無知だったが、飲んでいたころ、

酒を止めるために行きつけの内科に行って 

「センセイ、酒止めたいから、薬出してくれ」 と頼んで

精神安定剤や睡眠薬を処方してもらった。

それを昼間から好きな時に飲むのが 「乱用」 だとは知らなかった。

単なるバカとも言えるが、当時、狂っていたから仕方がない。

 

●人間も自然の摂理の一部

 

だから、末期の連続飲酒でブラックアウトしたまま、

なぜ酒と一緒に薬を飲むのか、分からなったし、

それが問題だとは思っていなかった。

このことがものすごく問題ある行動だと自覚したのは

AAのミーティング中やアフターミーティングの中だった。

無知とはいえ寒気がした。

 

だから僕は自分とスポンサーシップを取るスポンシーたちにも注意した。

これまで、12ステップをパスしたメンバーの中で、

一つの依存問題だけだったメンバーは一人だけだ。

ただし、そのメンバーは重度の感情障害という精神疾患を持っていた。

これは依存症ではないが、彼がなぜそうなのかはスポンサーシップを取っていて

すごくよく分かった。

だから当時、彼は精神科に通院していたが主治医には

正直に話して、その指示に従うように助言した。

 

さまざまな依存の再発は、ほんの些細な無頓着から起きる。

この「薬物手帳」に書いた僕の経験も、

自分の無頓着から薬への暴走を招いた。

だから、むき出しの自分のままなら、ビッグブックにあるように、

どんなに防御を固めても無駄だ。

いつか、それはやって来る。

 

●一人では生きていけない

 

僕は今、酒を飲まないで生きている。

薬は主治医の処方通りに服用している。

当然、他の薬の服用には注意している。

喫煙は止めて7年になる。

共依存のぶり返し、再発はない。

 

死に至らない二つの依存とは仲良くやっている。

コーヒーとゼロコーラだ。

自覚するだけでも、これだけの依存を抱えて生きていくには

本当に、依存症とともに生きるという立ち位置でないと

生きていけない。

 

依存症という病名がつくものは本当に増えた。

酒・アルコール

薬物(処方薬、市販薬、シンナー、違法薬物、脱法ドラッグ)

摂食障害(過食嘔吐、過食、拒食)

ギャンブル(競馬、競輪、競艇、パチンコ、麻雀、カジノ、花札)

性(性行為、小児性愛、痴漢、盗撮、ストーキング、ポルノ、異常性愛、異常フェティシズム)

クレプトマニア(病的窃盗・窃盗症)

ニコチン(タバコ)

買い物

オーバードーズ・異食

ゲーム障害、インターネット

 

●かならず解決はある

 

自分の行動に問題を自覚したら、行動するのが一番。

そういう時に世界で一番、

信用できないのは自分自身だから。

 

信頼できるメンバーあるいは経験ある人、医療機関の受診を

おススメする。

 

終・・・今のところ