農業シェアリングのアルミ架台の課題

 

構造耐力を優先すると農業の行いづらいものになってしまうし、農業を優先すれば構造体力に不安が出てくる架台に

なってしまうし、痛し痒しの状態です。

例えばスパンを4m×4mぐらいに設定すると、杭にかかる抵抗を検証すると引き抜きでも2t弱が必要になりますし、柱の高さに対する座屈問題もあります、また、地盤のN値も畑や田んぼだと構造計算では成立ち難いと思われます。

また、農業シェアリング下での耕作物(種類)に関しては専門家に任せるとして、最近では大型の農業シェアリングも増えて来ており、事故に繋がりそうな案件も多々見受けられます。

何はともあれ、やはり問題は上部の部分より基礎廻と柱状形状の問題かと思われます、いくら梁や火打梁で補強しても柱部分がダメージを受けたら倒壊します、やはり柱材の検証も必要だと思います。

できれば、出来るだけ事故の要因は取り除き、安全な営農が出来るように架台の供給側としての責任を持ち設計しています。

また、今後はスクリュー杭では無くコンクリート杭での検証を始めました、農地への使用面積に関しても、スクリュー杭と同等の使用面積になるように6m×6mのスパンができれば、下部にビニールハウスも設置可能で汎用性も出てくるのではと思われます、また、雨だれ問題に関しても只今検証中です。

この農業シェアリングはできるだけコーナー部分の補強を加え、沈下防止耐力を

持たせるように各セクション毎のコーナー部分に壁構造を加えました、全く揺れません。

 

お問い合わせは下記へ

takarada@lac-grip.com

 

2020年末から2021年にかけて、日本では近年稀に見る大雪になり、各地で被害をもたらしました。

太陽光発電施設でも今までになかった被害が出ております。

損害保険の見直し、FIT買取価格の下落、規制や各地方での建設反対運動、環境問題と脱炭素化におけるレジリエンス強化促進においては逆風ばかりです。

2030年には少子高齢化がさらに進み、人口の約3分の1が高齢者になると言われています。

高齢化が確実に進む中、労働人口の減少に伴って人材不足に陥り、労働人口の減少は、今後はさらに深刻化していくと考えられる中、再生エネルギーはどうなっていくのでしょうか?

 

そのような状況でも将来のため、日本の今後のためと思い、超細々ではありますが、再生エネルギーの業務の底辺の底辺ではありますが、日本人として日本の風土、気候を加味したアルミ架台の設計と生産を行なっているのですが、周りでは理解をせずに中国に発注し、大丈夫だから(構造計算はOKだから!、経産省は提出し通ったから)と言う根拠のない設置をして、倒壊事故やパネル飛散等が起こっている、倒壊現場の確認と補修業務を行なっている身として、一言えるのは、気になるなら最初から処置してください、お願いします、事が起こってしまったから”気になってたんだよな〜”と言う言葉をよく聞きます、また他方では”メーカー(架台)が出したんだから、大丈夫だと思ってた”メーカーといえど中国の方達なので日本の風土を理解して設計しているところは皆無だと思います、また、もともとはサッシュメーカーやら機械加工出身なので、建築(工作物)のプロではないことが往々にあります、価格重視(マーケット的には理解はできるのだが)での裏付けのない設計になってしまっているのが事故原因だとおもわれ、事故が起こるたびに国は規制や省令などによる縛りが増えてくるので、架台に対する価格も部材が増えるので高騰せざるを得ない状況になってきてます、IRR等の問題ではなくプレイヤーとしては終焉です、利益の出ない事業は事業ではないですからね、負の連鎖でしかないですね。

問題解決の糸口は独立基礎問題と太陽光発電パネル自体の強度問題ですね、パネルには強度規格がなく、捩れが出ますから

パネルサイズが大きくなればなるほど、少しの力で外れます。

少し個人的意見で熱が入りすぎてしまったので終わりにします、申し訳ありません。

 

さて、人為的事故原因と環境が及ぼす事故原因で、雪解けの今開けてびっくりが横行しております。

 

人為的事故原因

1、設計不備

2、精度の低い施工(杭ピッチやボルト締め付けトルク値)

3、締結忘れ(ボルトナットすら入ってない)

環境原因

1、台風の大型化(エルニーニョ現象)

2、大雨の危険

3、竜巻発生率増加

4、大雪(ラニーニャ現象)

 

大雪と低温の要因 この大雪と低温の要因として、高緯度帯の偏西風(寒帯前線ジェット気流)と

中緯度帯の偏西風(亜熱帯ジェット気流)がともに日本付近で南に蛇行し、日本 付近に寒気が流れ込みやすくなったことが考えられます。寒帯前線ジェット気 流の蛇行とともに、北極域に存在していた極渦が分裂して日本の北まで南下し、 日本の上空には極渦およびその周辺の強い寒気が流入しました。この一連の寒 気は、12 月 14 日からの約1か月間の平均で、北日本の上空約 3,000 メートルに おいて 1958 年以降で2番目に低い気温となるなど、北日本を中心にかなり強い ものでした。

寒帯前線ジェット気流の日本付近での南への蛇行には、西シベリア上空にブ ロッキング高気圧が形成されたことやヨーロッパ方面からのジェット気流の強 化が影響しているとみられます。

亜熱帯ジェット気流の日本付近での南への蛇行には、ラニーニャ現象の発生 に伴い、インドネシア付近の積雲対流活動が平年より活発であったことが影響しているとみられます。

 

平常時の状態

 太平洋の熱帯域では、貿易風と呼ばれる東風が常に吹いているため、海面付近の暖かい海水が太平洋の西側に吹き寄せられています(図2上)。西部のインドネシア近海では海面下数百メートルまでの表層に暖かい海水が蓄積し、東部の南米沖では、この東風と地球の自転の効果によって深いところから冷たい海水が海面近くに湧き上っています。このため、海面水温は太平洋赤道域の西部で高く、東部で低くなっています。海面水温の高い太平洋西部では、海面からの蒸発が盛んで、大気中に大量の水蒸気が供給され、上空で積乱雲が盛んに発生します。

エルニーニョ現象時の状態

 エルニーニョ現象が発生している時には、東風が平常時よりも弱くなり、西部に溜まっていた暖かい海水が東方へ広がるとともに、東部では冷たい水の湧き上りが弱まっています(図2中)。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなっています。エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移ります。

ラニーニャ現象時の状態

 ラニーニャ現象が発生している時には、東風が平常時よりも強くなり、西部に暖かい海水がより厚く蓄積する一方、東部では冷たい水の湧き上がりが平常時より強くなります(図2下)。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも低くなっています。ラニーニャ現象発生時は、インドネシア近海の海上では積乱雲がいっそう盛んに発生します。

気象庁HPより抜粋

コロナ禍による事業の延期や中止によりダラダラと過ごしております。

2020年もぼんやり終了し、2021年もモヤモヤ始まり、早3月下旬です。

おかげさまと言いましょうか、命からがらという状況で弊社の架台事業は存続しており、なおかつ壊れない架台の開発を続けております。

農業シェアリング架台においては他社とは違ったアプローチで日本の風土や気候を検証した架台づくりを行なっています。

ここでどのようにしているのか書いてしまうと、他の業者様がすぐ作り出してしまうので、さわりだけにしておきますが、今までの作りでは倒壊率が高いことは既存施設で立証されてきております、また、構造計算はあくまで参考程度もしくはメーカーの立証程度しか役立たず、地盤の状況や施工による精度が事故を減らす手立てだと個人的に倒壊現場の調査に行ってしみじみと思い知らせれました。

なにはともあれ、架台がどうこうより地盤調査!および基礎の検証が最重要です。

また、昨今取り糺されているのが、太陽光パネルからの雨だれ被害です。雨垂れにより畝(うね)がえぐられたり泥跳ねで作物の生育が阻害されたりといった被害が発生しております、しかし、架台のコストダウンで雨垂れ対策を削除してしまいがちです。

年々、異常気象や1時間の雨量も増してきている中、やはり雨垂れ対策は必要なのではないでしょうか?

 

野立ての発電所が建設しづらい環境になってきた中、やはり農地(荒廃農地)の再利用は農家の方達にとっても有効な利用方法立だと常々思ってました、しかし、農地の乱開発には賛成できかねます。

 

現在、私たちはモーターホームを活用し、地元農家様にこれから農業に参加したい方たちを結ぶトライアル的な事を始めようと準備しております。

簡単な内容は、農業研修のため、モーターホームに簡易宿泊をして、地元農家の方達の研修を受ける、またそこではシェアリングで発電した電気を使い生活する(蓄電池装備)そして地元で採れた野菜を使い商品開発をするような事を検証しており、6月ないしは9月ぐらいまでには実施できるように進んでおります。

この事業はまた、農家の方達に農業シェアリングを知ってもらう事にもなると思います。

まずは軽井沢近辺に土地を確保したのでそちらで、進めております。

また、モーターホームとの連結のシェアリングだけではなく、デッキ部分のみの部材も作っております。

電気代値上がりや買取価格低下であれば、自家消費しかないでしょう。