5月22日、日曜日のことでした。
ボクは外出していたこともあり、この日の庄助の夜の散歩は奧さんがいきました。
そのとき二匹の野良猫に襲われるという事故がありました。
なぜ襲われたのか?
懐中電灯を照らしながら歩いていたので刺激してしまった?
犬(庄助)にたいして敵意を持った?
奧さん曰く、子猫がいたかもしれないというので子猫が生まれたところで親猫が守ろうとした?
春から夏という猫のさかりの時期に関係して攻撃的になった?
あれこれ考えてみたけどこればかりは猫に聞いてみないとわかりません。
間違いないことは敵意を持って執拗に執拗に攻撃されたということです。
後ろのないところに追い詰められ何度も何度も噛み付いたり爪で攻撃されました。
猫に襲われると聞いても普通に生活しているなかではピンとこないと思います。
ボクだってピンとこなかったのですから。
猫に噛まれて怪我をしたとのLINEを読んで「また奥さんが大袈裟に騒いでいるのかしら?」と最初は思ったのですが続いて送られてきた怪我の写真には言葉を失いました。
そして家に帰って傷を見ると写真で送られてきた以上の酷い状態でした。
猫に攻撃されて人間の足がこうなってしまうということをはじめて直に見て驚き、攻撃的になった動物って危ないなとも冷静に再認識。
猫に引っかかれるって言葉だけを聞くとボクには時にコミカルにも感じますが、本気で爪を立てた爪痕はコミカルという言葉は使えない目を背けたくなるもの酷いものでした。
(奧さんは翌日病院へ行き注射などを打ち、その後は回復しています)
昔々の話ですが極真空手の創始者である大山倍達総裁が著書の中で室内で1対1で戦えば人間は犬一匹だって、猫一匹だって勝てないというようなことを書いていらっしゃいました。
動物が必死の力はそのくらい強いものです。
内出血した足をみてどれだけの力で攻撃されたのかと考えると怖くなりました。
女性が一対一どころか、一対二で一方的に攻撃されたことを想像するとその恐怖たるや大変なものだったと思います。
相手が野良猫だけに話し合うこともできません。
当たりまえですが心の準備もありません。
帰宅後、詳しく事情を聞きました。
なぜかはわからない ・・・ 二匹の野良猫が明らかな敵意をもって何度も攻撃してきたこと、狭いところに逃げこんでしまい逃げ場を失ったこと、かなりの大声で助けを呼んだが誰も助けには来てくれなかったこと、偶然通りかかったサラリーマン氏に助けを求めたところそれを見た野良猫が去っていったこと。
どれだけ怖かったかを語りながらも繰り返し言うのは「庄助が無事でよかった」「この子が怪我をしないでよかった」
聞いたところ野良猫に襲撃されている最中、庄助だけは高く抱きかかえてなんとかして守ったようです。
冷静ではいることはできなかったと思いますが、冷静でない中でも庄助だけは守らねばという母性は揺るがなかったみたいです。
よくぞ庄助を守ってくれたと思います。
庄助が二匹の野良猫にあの力で襲われたらと考えるとゾッとします。
無傷ではいられなかったと思います。
うちの奥さんもいつしか強いおっかさんになったようです。
今日6月15日はわが家に庄助を迎えたうちの子記念日。
昨日6月14日でちょうど10年、今日から11年目に入ります。
わが家的には一番の記念日です。
7ヵ月でわが家にきた庄助は10歳7ヵ月になりました。
人間でいうと来月56歳になるボクとほぼ同い年くらいです。
ボク達夫婦の考えで庄助には「お手」をはじめ芸みたいなものは一切教えませんでした。
ときどき「お手もできないのですか?」なんてことも言われますが、はい何もできません!
唯一の技はなにかねだる時に唐突にお座りするくらいかな(笑)
でも、ボクたちなりに意思は通じているつもりでいます。
少し前のことです。
赤信号を前にボクは庄助に「待てよ、待てよ、待て」と声をかけて信号待ちしていました。
信号が青に変わったのでボクが「よし、いいぞ」と声をかけたのですが、スッと立ち上がって行こうとする庄助を見て横に立っていたオジサンが声をかけてきました。
「ずっと見ていたのだけどこの子は人間の言葉が全部わかっているのですか?」と。
ボク的にはいつもの呼吸だったのですが、客観的に見たらそう見えたのかとなんとも言えない感慨がありました。
この一年くらいでしょうか?
昼過ぎになると日向ぼっこを要求する庄助。
陽のあたる時間はベランダのカーテンを開けておきます。
そしたらこんなふうにお昼寝します。
ボクがデスクで仕事をしているとソワソワとボクを呼びにきます。
カーテンを開けると「ふー」と偉そうにため息をついてごろっとこんな感じになります。
こういう姿を見ながら感じるおだやかな気持は中年になって初めて知った幸せ。
この子に感謝するのはボクの知らなかったいろんな幸せな経験値を教えてくれたこと。
それらの経験値によりボクの人生が豊かになりました。
10年一緒に過ごし変ったことも変らないことがあります。
変ったこと。
1年くらい前からでしょうか。
子供のころは身軽に飛び乗っていたベッドにジャンプが届かないことがでてきました。
動物病院で気になることを伝えてレントゲンを撮ってもらったら器官が老朽化しはじめていると言われました。
原因は加齢と聞くと飼い主であるボク達夫婦が注意して見てやらねばと思います。
変らないのは遊びと散歩が大好きなこと。
食後の運動会は10年間続いています。
そしてなにより家族が大好きなこと。
この子は家族で過ごす時間がなによりも好きみたいです。
↑奧さんと背中をくっつけ合って昼寝する庄助。
この油断した顔を至近距離で見ているのだからボクの人生もなかなか幸せなものです^^
今日からこの子との生活は11年目に入ります。
【過去のうちの子記念日】
庄助記念日 (2014年)
庄助記念日 (2013年)