本当は「怖い」稲荷神

こんばんは～

出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。

教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です　

本日もお忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。

初めての方も、よろしくお願い致します。

お稲荷さんは、

商売繁盛を司る神で　

日本全国には

３２０００社の

稲荷神社が

鎮座しています。

そして、

稲荷神と空海というと、

直接の繋がりはない

イメージですが、

稲荷信仰が

ここまで流行したのは、

空海の影響が

実は強いと

されています

『稲荷神社の数が多い「霊的な」「本当の」理由』

稲荷神社の総本宮は、

伏見稲荷大社で　

全国の稲荷神社は、

ほとんどが

ここから勧請されていますが、

伏見稲荷大社は、

７１１年に、

山城の豪族で

帰化人の秦（はた）氏により、

創建され

真言宗・東寺の

鎮守神としても、

勢力を伸ばすことになったのですが

空海と

伏見稲荷が結びついた由来は、

複数あります

その中の一つが、

＜嵯峨天皇から

真言宗の布教拠点として、

東寺を造営することになっていた

空海は、

五重塔を建立する際に

伏見稲荷の神域の山から

材木を切り出したのですが、

その後、

淳和天皇が病気になったので、

「稲荷神の怒りをかった」と悟り

工事を中止して、

非礼を詫び、

伏見稲荷の分霊を

東寺の守護神として招き、

境内に祀った＞

というものです。

伏見稲荷を祀る

稲荷山は、

奈良時代から、

修験道の聖地であったので、

空海は、

稲荷山を

東寺の修行僧の山林修行の場として、

秦氏の協力を得て、

使っていたとされていますし

秦氏も、

嵯峨天皇・淳和天皇と

通じている空海には

好意的であったようです

後に、

稲荷信仰が爆発的に

流行した背景には、

秦氏と空海により、

稲荷山と東寺が、

連携したことがあるのです

そして、

本来は

穀物の神であった　

稲荷神は、

真言密教の神である

ダキニ天と

同一の神であると習合されるように

なったのです

しかし、

ダキニ天は、

元々は恵みをもたらす神では、

ありませんでした

ヒンドゥー教における

女夜叉の集団で、

それが仏教に組み込まれ、

日本に伝来すると、

単一の女神になりましたが、

元々は、

鬼の一種で、

人を喰らう怪物でした

しかも、

仏教の説話では

大日如来から、

人食いをやめるように

注意を受けても、

生きていくためには

仕方がないと、

反論する鬼だったのです

（ここでいう「人食い」とは、

「人の心にある生命の源」を食べる

ことだそうです）

大日如来が、

死人の肉を食べることを許し、

さらに

真言を印を授けると

生者を襲うことはやめたものの

半年前から、

人の死を予知して、

死人が出ると

心臓を喰らうようになったとされています

このような

恐ろしい神が、

なぜ、

稲荷神と同一神とされたのかは、

狐にあるのです

密教では、

ダキニ天は、

白狐によって、

現れるとされていて、

稲荷神の

使いも狐だからです

この共通点から、

稲荷神と

ダキニ天は、

一つに習合されたと

いわれています。

ダキニ天は、

人の死を予知する神として

恐れられたことから

非常に神通力が強い神ともされ、

大日如来から

印や真言を授かったことで、

「福の神」の意味も

合わせ持つようになり、

織田信長、

豊臣秀吉、

徳川家康も、

ダキニ天を信仰していましたし

江戸時代に、

稲荷神が、

憑きモノ落としや

病気の回復に霊験があると

みなされるようになったのも、

そうした

ダキニ天の性格が転じた部分も

あるようです

ダキニ天を祀っているお寺では

豊川稲荷が有名で、

伏見稲荷大社、

笠間稲荷神社（又は祐徳稲荷神社）と並んで、

日本三大稲荷とされています

愛知県豊川市の

豊川閣妙厳寺（みょうごんじ）には、

「霊狐塚」と呼ばれる

パワースポットがありますが、

白狐像に触れると、

災いが起こると言う

怖い言い伝えもあります

（記事内の写真は、妙厳寺ではなく豊川稲荷東京別院です）

なお、

ダキニ天を日本に

もたらしたのも

空海のようです

参考記事

『伏見稲荷の千本鳥居の本当の数は？』

『東京で一番偉いお稲荷様は？』

『お稲荷さんに「正一位」の最高の位が付いている理由』

『お稲荷さんを熱心に祀っていても「商売繁盛」しない家の特徴』

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