人間のセカイは
面倒なことが多いから
自然のセカイに
ひとりで入り浸って
空想するのが好きだった。
小学校では、
毎年クラス替えがあって
その度に 私は
新しいクラスに
期待なんかしない
って思っていたような気がする。
3年生くらいまでは
「あの子に話しかけたらダメ」
みたいな日があって
もちろん
ターゲットが私じゃない誰か
だった時もあるけれど。
それに
一喜一憂するのも
なんだか違うよなぁ…
とも 感じていた。
思い切って 母親に打ち明けた時
と言われてからは
自分しか自分を守ることは出来ないんだ
と、思っていたような気がする。
小学校の出席番号は
誕生日順だった。
4月生まれの私は
だいたい女子の一番。
自分の机は
窓際の一番端のことが多かった。
クラス替えしてすぐ
後ろの席の子から
声をかけられた。
おとなしそうな子だけれど
なんだか楽しそうに話す子だった。
少し話した後
彼女は
「ねぇ、あなたのこと
なんて呼んだらいいかなぁ?」
って聞いてきた。
どういう意味かわからなくって
きょとんとしている私に
「お互いあだ名で呼びあおう」
って、提案をしてきた。
あだ名で呼びあうなんって
なんだか楽しそうだし
なにより仲のいい友達みたい♡
と、感じた私。
でも、その次の瞬間
思わぬことが口にした。
「私と仲良くならない方が良いよ」
この子は知らないのかもしれない。
私がいじめられている事を。
私と仲良くしていたら
この子もいじめられるかもしれない。
誰からも相手にされなくて
無視されちゃうかもしれない
私のせいで
そんなことになって欲しくない
って、思ったんだよね。
なのに、その子は
そんなの当然、みたいな顔で
「仲良くならない方がいい子なんていないよ」
って、言ったの。
しばらく私は
その言葉の意味がわからなかった。
そっか。
この子は、知っているんだ。
わたしがいじめられている事も。
知っているのに
話しかけてくれて
あだ名で呼びあおうって言ってくれて
それって、きっと
友達になろうよ
って意味なのかもしれない。
お互いのあだ名を考えながら
休み時間も
学校の帰り道も
ずーーと彼女と話していた。
ずっと一緒にいても
楽しい人っているんだ。
って、初めて知った。
彼女の話はとても面白かったし
なにより
私の知らないことを
彼女はたくさん知っていた。
そして
私は何を話しても大丈夫だった。
もしかしたら
これが友達ってやつで
これが仲良くなるって事なんじゃない?
なんて、考えていたなぁ。
つづく・・・
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