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ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※すべてのマイクロホンは発展途上の音響デバイスだ※
※「常識」は思考停止へのブレーキです※
※百の議論より一つの事実※







© 2009-2025 Shin's PA workshop. All rights reserved.

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管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。(巻末詳細)

 

 

 

前編:2420より

 

 

  MEMSマイク単一指向性化はここまできた(第3編)”さんしん クリップオンマイク”

(2つの無指向性MEMSマイクで単一指向性を)

 

これは試作です。

 

第2編 2420でPA用途 単一指向性・さんしん用クリップオンマイクを「まだまだ」として「完成」に至らず発表したのは音色バランスの点、あれからの時間は問題を解決する特効薬でした。

常に考えることは「MEMSマイク単一指向性化」、その「クリップオンマイク」のこと。

 

その間、緊急でインタラプトしたsoundskritの新型双指向性MEMSマイクは大変有望につき周辺グッズも入手して併せて評価中です。

 

しかし今は2個の無指向性MEMSマイクを使った「仮想音圧傾度」型をやりとげること。

結果は「第2編」をすっかりブラッシュアップさせることになりました。

 

 

 

 

記事中から試聴できます (期間限定)

 

 TODAY'S
 
最初からやりなおしました

回路シミュレーションや物理測定では絶対に完成しないのが「単一指向性マイク」しかし「単一指向性の音センサー」なら可能でしょうがそれはもはや「マイクロホン」とは呼べないでしょう。

 

 

「MEMS型単一指向性マイク」、その音作りはPA用途録音用途とで異なるが良く練られた場合、最終的にどちらにも使えるものとなります。

 

 

「単一指向性クリップオン」ではさらに異なり「はい出来た」で終わるはずもなく、それは物理特性など吹っ飛ぶほど「楽器要素」が強いことです。

その点は「無指向性クリップオン」とは比較にならない難しさであり、面白い点です。

 

 

私のマイク技術の師匠(元S社マイク設計)の言っていた「単一指向性は甘くないぞ!」、を地で行くように「人の耳、聴感」で決まり、それは世界のマイクメーカー共通の認識です。

 

おびただしい数のマイクが誕生し、そして淘汰され、普遍的な良さを持つわずかな機種だけが「名機」として残っていくのは「人の耳に支持された結果」です。筆者がめざすのはソコです。

 

 

 

 

  「Micro leaf U1」の完成

 

完成したクリップオンマイク「Micro leaf U1」

完成したMEMS単一指向性クリップオンマイクロホン

 

 

 

(さんしんに装着)

 

ティーガ(胴巻)にAT8418クリップアームを使って装着した。

 

見た目はATM35と変わらない。ハイパーカーディオイドのシャープな指向性はマイクの狙い先と距離で音は大きく変わります。

 

 

 

さんしんに適合するならば、他の楽器すべてで良い結果となることが経験的に判っております。

 

 

 

 

第2編からの改善点

第2編で「まだまだ」としたのは、次の理由でした。

 

アタックピークの強さと短いサスティーンとの量感のバランス

「そんなの卓で何とでもなる」?、それはマイクとして全く邪道。

 

 

指向性は「ハイパーカーディオイド」であり、あて方によって激変するため徹底的にチューニングをおこないました。

またその結果も評価者によって変わるはずです。

 

 

 

 

試聴(期間限定)

   こちらは筆者によるヘタな唄三線をご勘弁ください。      

音源を試聴できます(2025.10.6まで)

「今すぐ再生」でダウンロードなしで試聴できます。

 

冒頭のアナウンスもこのマイク使用ですので唄部分の「Beta87A」と比較してご注目ください。

 

沖縄 山商店 HAISAIシリーズPost Cardを使わせていただきました(WWW.yama-sun.com)

 

 

 

 

いらよい月夜浜: 作詞 大島保克・作曲 比嘉栄昇 

 

一、唄者達の夜がふけ 踊者達の夜がふけ 太陽のあがるまで舞い遊ば イラヨイマーヌ舞い遊ば'

(うたしゃたーぬゆるがふけ ぶどぅしゃたーぬゆるがふけ てぃだぬあがるまでぃまいあしば いらよいまーぬ まいあしば)     

 

唄さんしん:筆者 Shin

歌詞の「うちなーぐち」表記は「たるーの島唄まじめな研究」を参考にさせていただきました。 

 

 

(使用マイクなど)

・さんしん・冒頭アナウンス:Micro leaf U1」クリップオン 

・唄:Shure Beta 87A

・PC録音、モノラル、オーディオインターフェース(SSL 2)

 

エフェクター、イコライザなど音の加工はおこなっていません。

 

 


 

 

  オリジナル焼付塗装法健在・アップデートして実施

筐体はRCAピンプラグとミニXLRの合体アレンジです

 

 

 

 

 

黒色つや消し塗装はShinオリジナルの「自家製焼付塗装」です。

 これは10年前に完成させた「素人にしかできない焼付塗装法」です。

 

 

1411記事:「誰にでもできる電子レンジ・オーブン焼付塗装法の完成」 で記事中のレシピをご参照ください。

 

 

 

 

※ この 記事:1411 は10年経った今もこのサイト、トップの閲覧数となっています。

 

 

 

 

びっくりマーク「でもやっぱり専門業者の仕事にはかなわないでしょ?」

 

 

10年前のこの記事とレシピは、仕上がり・食イツキの良さで、その後意外な他ジャンル(模型・モデルガン)で「専門業者以上の焼付塗装が自分でできる」、と一気にひろがり10年たちました。

ハンドクラフトの焼付塗装として「定番」となっています。

塗装屋さんごめんなさい。

 

ちなみに、記事:1315で 「Fet3」1本あたり、当時2,000円かけて専門業者に頼んだ「高級塗装」より、あきらかに良い結果、食イツキは一つ上の仕上がりでした。(異なる塗料、方法ではこの結果にはなりません)

 


 

 

 

構造

 

 

 

RCAピンプラグとmini-XLRコネクタの外筐を採用、お互いにねじ込めばこの形状になることがラッキーでした。クリップホルダー:

AT8418 https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/16284/  にてマイクロホンに長さ限界いっぱい、ジャストフィットとなりました。

 

 

 

「仮想音圧傾度」MEMS単一指向性マイクヘッド

(Knowles SPM0687LR5H-1)×2

MEMSマイク 「Knowles SPM0687LR5H-1」2個実装の様子

 

 

完成した「仮想音圧傾度」MEMS単一指向性マイクヘッド

 

 

 

 

接地ベロは 洋白(ジャーマンシルバー)材使用。

名前に反して「銀」は含まれていないため一般環境では酸化しにくく、高級腕時計の文字盤やムーブメントに使われており、このような接地電極スプリングにもたいへん適しているようです。

また加工し易く、何よりも「半田付け」できる金属であります。

 

 

 

「黒色つや消し焼付塗装」もキレイに仕上がりました

 

 

・長さ5cmほどのクリップオンマイク。

カタチは前作とおなじです。黒塗装(焼付塗装)で化粧直しから。

 

速度穴の位置が一般の単一指向性マイクとかなり違います。

方式由来にて試行錯誤の結果ここに落ち着いた必然形状です。

 

・ケーブル(3芯シールド細ケーブル)は、よじれやすくカラミ易いMOGAMI極細ケーブルを避け、取り回しと仕上がりの良さの点で、Aliexpressの中華製(2547 30AWG 3Core)を使っています。

 

 

 

 

 

(回路図

 

 

 

 

(トランスのP:Sを反転) 

巻き線比、1:2となるためレベル上昇(実測で6dB以上大きい)、OUT-Z=581Ωとなった。

 

 

 

そして熟慮の結果、後者の回路「V3」を採用しました。

また「仮想音圧傾度」路線は本格的に継続できることが確信できました。

 

 

以上

 
 
 
 

 

 

本記事の無断ネット盗用は犯罪です。

無断盗用の無法者、YOUTUBEの (H県K市H氏)による当サイトの利用は永久厳禁です。

 

 

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またFetⅡなど純正WM-61Aのファンタム式パナ改マイクも継続中です。

 

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★ここで公開している回路・写真・説明文などは音響家の方、アマチュアの方でハンドメイドまたは試験評価なさる場合の参考として考えております。

★製作物・加工物の性能・機能・安全性などはあくまでも製作される方の責任に帰し、当方(Shin)ではその一切を負いかねます。

★第三者に対する販売等の営利目的としてこのサイトの記事を窃用する事は堅くお断り致します。

★情報はどんどん発信していきます。ご覧いただき、アレンジも良し、パクリもOKです、ただしその場合、記事から得た情報の利用公開については都度、出典・引用を文字によってあきらかに、管理人の指示に従ってください。

Shinさん独特のこだわりと非常識をもって音響の世界を刺激してまいります。

 

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 TODAY'S
 
ZOOM H-1 XLR、F3共用ステレオマイク(MEMS、ECM 1FET回路による試作)

これは試作です。

 

 

h1xlr
zoom h1  xlr vs f3
zoom h1xlr
ステレオマイク zoom xlr
zoom h1 xlr
zoom h1xlr マイク
zoom f3 マイク

 

 

頭重ではありますが、これで高品位な32ビット96KHZのフローティング録音がアルカリ単三電池2本で12時間可能です。

 

ZOOM F3ではXLR入力方向を180度変える必要があります。

その際は、ドライバーでネジを外して脚部を回転させます。

 

 

  アサギさんの作品にヒントをいただいた構成です

 

YOUTUBEで常に斬新で有益なアイデアを繰り出して、フィールド録音とビデオ撮影の世界に一石を投じている「映像・サウンド_AsagiMadara」(アサギ)さんが以前から導入して成果を紹介されている短寸の「XLRコネクタのミニ変換アダプタ」(トモカ 12-35J )と「XLRアングルアダプター」があります。

 

そこで紹介されているZoom H1 XLR / MEMSマイク フィールド録音 (川の音、虫の声、ピアノ)の外観に学ばせていただきました。

 

 

 

 

しかし、アサギさんの超小型工作の見事さと方向性は「自作マイク」の醍醐味として嬉しく思います。

 

ただし、このケース実装の「難易度」は半端なく高いです。

そこで、筆者はジャノメ基板を使いました(4×4穴)。

 

 

 

 実は、遅ればせながら入手した「ZOOM H1 XLR」「F3」用の「L-730 mems」を使おうと思ったら「アレッ、向きが違う」と初めて気が付いた。

 

ZOOMさん、「こんなところは共通にしてほしい」とつぶやいても届くはずがない。

 

そんなとき

AMAZONの「LyxPro XLRアングルアダプターデュアルオスとメス」は救世主です。

https://www.amazon.co.jp/dp/B073X2SDMJ?ref=nb_sb_ss_w_as-Reorder_k1_1_3&amp=&crid=2FJTND0UVL6HE&amp=&s

 

XLRのオス脚の出力の向きが90度ずつ回転固定できるグッズ。

(ドライバー使用)

 

 

結果的に「ZOOM H1 XLR」のXLR入力配列だと使用マイクは「L・R」区別なしとなるのが「F3」の場合と異なります。

 

 

 

 

マイク部「Little John」

このチビは「マイク先端」ではありません、ファンタム動作のマイクです。

 

 

前列:ICS-40730(MEMS)

後列:WM-61A(ECM)

なんだか、長いマイクの交換カプセルのように見えますが、これ1本づつが単独のファンタム動作コンデンサマイクです。

どれもいい味と満足な性能を持っています。

 

想像以上に難易度の高いチビマイクですので「我こそは」とぜひ挑戦してマイク作りの醍醐味を味わってください。

名付けて「Little John」

 

 

 

試聴できます(期間限定)2025.9.13まで

「今すぐ再生」でダウンロードなしで試聴できます。

 

秋葉原駅 山手線 (Little john)40730.WAV

 

 

 

 

都電荒川線 (Little John)40730.WAV

 

 

 

(機材)

マイク:MEMS型 ICS-40730搭載 「Little John」

レコーダー:ZOOM H1 XLR

フォーマット:96KHZ、32Bitフローティング (WAV)

 

 

 

 

  今回のステレオマイク 製作主要工程

  長さ50mmのファンタム動作コンデンサマイク

 

 

蛇の目基板採用、おそらく基板を起こすより小さくできます。

 

よく「1mm単位の精密さ」と言われることは多いが、この基板は0.1mmの差が問題となる、すなわち「入りません」。


 

(形状)

トモカの超短寸「XLR~ミニジャック変換アダプタ」を使用しております。

 

このシリーズにはRCA、BNCなどのバージョンがありますが、ここでは3.5ミニジャック用の変換アダプタを使いました。この先端も材料にしました。

 

この部分はわずかでもサイズを長くするため+アルファしました。

分解して取り外したコレは再度ネジ込んで先端構造となった。

先端~主筐体との間は閉止すると、当然強い反射で音色が悪化します。ここはこの「コの字」形状を制しつつ音響抵抗(脱脂綿など)による筐体側とのレゾネーション・ダンプなど ”音作りの妙”部分。

 

 

 

 

ケース材料は結構高いものになりました。

①トモカ 12-35J:1,280円~1,500円×2=2,560円~3,000円

②3ピン XLR アングルアダプター:822円~4,300円×2=1,644~8,600円

 

この最安で仕入れました、それでもケース材料代は左右1組で4,500円程度になりました。

 

 

 

  回路の単純化(FET1本動作)

 

FETによるファンタム動作回路を1本のFETで実現させた。省部品と小型化以外の優位性はないはず、しかし性能は同一となりました。

 

 

「パナ改マイク」のファンタム動作(ファンタム式パナ改マイク)から15年、2010年3月ふと思いついたオリジナルの「Shinさん回路」、は思いのほかの評価をもって定番化しています。

各方面からこれを極限まで簡略化すると、「FETは1本で済むはず」と言われてきたが・・・。

 

今回はそれを実行して、1本のFETによりXLRの②③間に信号出力させる「インピーダンス・バランス」出力方式です。

 

「インピーダンスバランス式」は「CMRRが低い」というのは迷信、どちらも同一です。

 

極小基板になりましたが、この「新回路」はMEMSマイクやECMのファンタム動作化のあらたな選択肢になるはずです。

 

 

ECM(WM-61A改)の場合、デカップリングコンデンサはアリ・ナシで4.5dBのゲイン差と高域の伸びが変わります、好みの問題でもありますが、得てして「ナシ」の評価が高い事実もあります。

 

 

 

(ECM 例1) ECM最小構成回路

 

 

 

(ECM 例2)  デカップリングコン追加

 

 
 
(MEMS) MEMS最小構成回路

MEMSマイクではECMに比較し、VDD電圧の許容電圧範囲が狭く、そのためにソース抵抗の値を変えるのは本末転倒、48Vからの分圧・ブリーダ方式の方にしました。

 

 

まとめ

 

2010年の発表から15年、定番化した「Shinさん回路」(ファンタム式FETマイク送出部)をついにFET1本で試作したわけです。

 

ご意見はいろいろあるでしょうが、今回のフィールドテストの結果でもお分かりのようにFET1本、2本両者の差はなくファンタム動作マイク回路の新しい考え方となるでしょう。

 

 

出力インピーダンスは2FET回路と変わらず約1KΩと高めです。

したがって、ホール3点吊(200m以上)などにはまったく使えません。

この「中インピーダンス」マイクはビデオ、環境録音、スタジオ用など「近距離延伸用」とし、舞台上では20m程度(ステージBOXまで)を限界として見極めて使うのがコツです。

 

それ以上の距離では使わない、と割り切り、長距離では「LZ回路」式や「マイクロトランス式」にすることが肝心です。そして長距離でのアイソレーションを重視するなら圧倒的にトランス式です。

 

 

さいごに

 

予想以上に良い結果を出してくれましたが先端に追加した金属パーツによる「コの字」部と二重メッシュおよび筐体が音にどう影響するか、実に難しいです。

 

ここは私のマイク技術の師匠(元S社マイク設計)から強く言われてきた「コの字部を制することはマイクを制することだ」の言葉をかみしめた。これは純音響的ファクターです。

 

そして、同氏いわく「マイク回路はシンプルなほどいい、だから貴方のなんか音いいでしょ、あれがいいんです。”良かれ”と回路をいじればいじるほど鮮度を失っていきます、ヨーロッパの優れたマイクを見てください」。これは私にとって金言です。

 

 

以上

 

 

 

 

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本号2423は(A)(B) 2編同時公開といたします 

2423-A:soundskrit SKR0600との出会い~開梱

2423-B:1st impression

 

 

 

New & Goodjob

 TODAY'S
 
2423-A  双指向性MEMSマイク 「SKR0600」

(双指向性マイクデバイスはあらゆるパターンの指向性マイクの原点です)

 

 

 

ある日こんな映像がはじめてPC画面に現われたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Soundskrit」 はカナダ、モントリオールに本拠を置く2019年設立の新進MEMSマイクメーカーです。

 

このたび、本年4月10日発表された同社の新製品、双指向性MEMSマイク「SKR0600」を入手することが可能になりました。

 

Datasheet

https://soundskrit.ca/wp-content/uploads/2024/07/SKR0600-Datasheet-Preliminary-Rev-B.pdf

 

 

 

 

筆者は業界唯一「指向性MEMSマイク」をリードできる異色かつ野心的なMEMSマイクメーカーと感じております。

 

 

 

2022年9月、同社前作の双指向性MEMSマイク「SKR0400」に続く新製品として「SKR0600」は今年春(2024年4月10日)発表されたもっとも新しい双指向性MEMSマイクです。

 

 

それは、アイデアとこだわりにあふれた拡張オプションが豊富に用意されていることも大きな特徴です。

10月なかばの確認で、直販でサンプル販売が開始されましたが、今後販売チャンネルが増えていくことが予想されます。

 

 

 

筆者の場合、同社直販(直輸入)での入手でしたが、ほどなく2024年10月18日現在、Digikeyからの購入もできるようになっており、「直販」「Digikey」どちらでも購入できます。

ただし、購入個数に関係なく購入1回あたり「一律12,000円程度の送料」がかかるため、一定の覚悟が必要です。10個も20個もたいして変わらないことになるので他のオプションを含め計画的に購入することが必要です。

 

 

 

Soundskrit MEMSマイクのポリシーは「最初に指向性ありき」です。

 

このことだけでも他に類を見ない素晴らしさ、これまでのすべてのMEMSマイクメーカーで成し得なかった次元の異なる快挙といえます。

 

 

同社のHPは魅力にあふれる作りこみと独特な新進気鋭のキレと自由さで気持ちよい社風とユーザーに対しフレンドリーな姿勢が見えてきて嬉しくなります。

 

HPや動画から見える同社の姿は強い意志に裏打ちされ、アイデアとセンスとにあふれ、社員のかたも自信をもって仕事している姿のカッコ良さ、力強さを感じます。

それはMEMS半導体デバイス会社、というより音響研究所の雰囲気さえ感じます。

 

英語などまるっきりダメな筆者ですが、こんなに楽しい気持ちにさせるMEMSマイクメーカーがかつてあっただろうか。

皆さまも同様の経験をすることと思います。

 

筆者もこれまで同社を知る機会がありませんでしたが、先月より既に2回の取引きをおこなっています。

知れば知るほど魅力的なMEMSマイクメーカーです。

 

 

 

 

 

先月、この通りDigikey 入手が可能となった。

 

 

 

 

 

  これを知ったきっかけ

 

先月10月13日ごろから宣伝かスパムのような英文メールが頻繁に届き、気にはなっていたが開くことはなく、「単一指向性開発」に忙殺されるなか、「・・・・memsの文字が目に飛び込んできて、「エッ」と怪しいメールを開いてみた。

 

それはなんと、トルコ イスタンブールで音響研究所を開いている友人が必死に呼びかけてくれていたのをスパム扱いして無視していたのだ。おびただしい宣伝メールの中にまぎれていました。

 

メール到着から2日経って、ことの次第がわかり、彼には謝罪!。

現地(トルコ)では早朝であろう時間に時差を無視したような彼とのメールやりとりはチャットのようになった。

彼は興奮状態で必死に同社の新しいMEMSマイクの詳細を伝えてきてくれていた。

 

ご自身の国トルコでは、法定のかなり低い取引制限額があり、入手方法がまだ決まらない中、彼は「Soundskrit」社トップとすでに連絡をとりあっており、「Shinさんや、このブログのことは同社では皆知っているよ、先方には話してあるから」、と伝えてきた。

 

カナダの同社トップとの橋渡しをしてくれ、「イスタンブールの〇〇から聞いた」と書き添えて、いますぐにSoundskritの同氏にメールせよ、とのことですぐにその通りにして進めた。

サンプル注文したSK0600」は何とその日にDHLに渡っていた。

 

 

英語の不得手な日本人特有のハンディが痛い中、日本から遠く離れた彼が夢中になって私の世話をしてくれた意味が、やっとわかりました。

 

ありがとう! C.K, 

 

 

 

  開梱・新MEMSマイクとの出会い

 

注文から4日目、カナダ モントリオールからDHLで到着、開梱した様子。

 

 

「SKR0600」双指向性MEMマイク

 

 

SKR0600 基板装填、ブラケットケーブル付

 

 

TOP部保護の茶色フィルムをはがすと、このMEMS独特なデザインのフォルムが現れた。

縦3.5mm 幅2.65mm  厚1.28mm、IM73A135V01は4×3×13 より一回り小さい。

 

渋い金色でこのデザイン、このままマイク外観であってもいいほどだが、あまりにも小さい。

 

 

基板装填型も同様に保護フィルムをはずしたところ。

基板厚は1.6mm、穴径1mmとした気中共鳴fはおよそ107KHz、楕円穴ですがまあ近いでしょう。

 

 

 

 

 

 

はてさて、いかなるMEMSマイクなのか。

 

可能性 無限・・・

 

 

 

2423-Bへ

 

 

 

 

 

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