影響力の強い人や聖人君子の名言を引用すれば共感して終わりになるので下品な題になりました。
共感や気づき・・・みたいな「見せかけの興奮は成長を妨げる」ので要注意です。
耐性菌の存在を知ったのは1989年に入院して、それが縁でお付き合いした看護師さんからでした。
有名な所ではMRSA(メチリシン耐性黄色ぶとう球菌)
どこにでも存在する黄色ブドウ球菌が抗生物質の発明により変化したものです。ペニシリンの発見は人間と細菌との戦いに勝利を収めました。ドラマ「JIN-仁」でこの出来事は登場しますね。しかし細菌は自らを変化させて反撃してきます。
ペニシリンが効かない黄色ブドウ球菌が生まれました。これに対して人類はメチリシンという抗生物質を発明、するとメチリシンに耐性を持つMRSAが誕生します。今は最強のバンコマイシンに耐性を持つ細菌(VBAやVRSAが・・・・とイタチゴッコをしています。
針の先に何万という数になる細菌は環境が変化すると直ぐにその環境に合わせて変化をする。
池などに棲んでいる微生物のミジンコは普段はメスしかいません。つまりメスだけの単性生殖で増えますが、環境が悪くなると休眠卵を作るそうです。この休眠卵を作る際にオスが出て有性生殖をして耐性の高い、環境に対応しやすい変化、特異性をはらんだ遺伝子を残そうとします。
すごいですね。
種の保存という方向性に対して細菌や微生物は見事に反応しています。
花も同じです。春になれば桜の花は開花します。それはやはり種の保存のために咲くのであって、誰かから褒められたり、賞賛されたり、誰かに影響を与えるために咲くわけではありません。
無機物→鉱物→有機物→植物→動物→人間
こんな感じで全てのものには意図があるなんて話を聴きました。
植物や細菌、微生物は周りの環境に対して反応するだけ。動物も基本的には同じです。
ただ万物の霊長といわれる人間は脳の新皮質がとても発達しています。だから思考し悩み考えるのです。特に新皮質の特性として「防衛」つまり逃避が大きな特徴になります。
新皮質が使われているときは物事が上手くいっていないことが殆んどです。ただ反応すればいいだけなのに、その反応を妨げているのが脳の新皮質になります。
自転車に乗っているときに新皮質を使ったらすぐにバランスが取れなくなります。「恐い」と思った瞬間に今まで順調に乗っていたのにバランスを崩して転んでしまいます。
初めて自転車に乗れた時のことを思い出してみましょう。頭であれこれ考えずにただ環境に反応していただけだったはず。
この新皮質を持っても、なんらかの意図に対して正しく反応が出来るようになるのが人間のステージでの修行かもしれません。
次はどうすれば新皮質をコントロールして自己実現するかについて書く予定です。
それではよい週末を。