なんで恵まれた人と苦しむ人がいるのか真剣に考えてみた。 | 思考の散歩道

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毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

昨夜NHKの番組で、いま日本の若い女性(34歳まで)の貧困層が増加している実態を放送していました。ネットカフェ(一日1900円)に数年暮らしている親子。大学を卒業しても正社員になれず奨学金の返済に苦しむ20代の女性など。


私も2年ほど前にネットカフェに泊まったことがあるけれど、半畳くらいの部屋?みたいな所で寝るのは難しかった。


一度貧困になると抜け出すのは容易なことではない。以前ビックイシューを売っているホームレスの人と仲良くなってよく立ち話をした。リストラ、離婚、病気が次々に襲いかかってきたと言っていた。食事は単品で炭水化物ばかりになり糖尿病を発症しているが、お金が無いので安い炭水化物ばかりの食事になってしまうとも言っていた。


もう彼が街角に立たなくなって3年以上になる。どうしているのだろうか。



貧困に苦しむ彼女らも常時ネットに繋がっている。「私はこんなに楽しい毎日を送っています」「今日は○○ホテルのティールームで友人とおしゃべり」「今日のファッションは・・・・・」などと書かれたブログやSNSの書き込みを彼女たちや同じく貧困に苦しむ男たちが見たらどのように思うだろうか。



そう考えると後ろめたい思いはあるでしょう。


それとも私には関係ない、他人の人生だと考えるだろうか。


もしかしたら自己啓発の考え方を引っ張り出してきて、「ネガティブな考え方がよくない」「実はあなたは貧困を愛しているのだ」「全ては修行、学びだから貧困に感謝しなさい」。

挙げ句の果ては「前世が・・・」「悪いカルマが・・・」「あちらの世界で苦しむことを選んできた」なんて言い出す人もいるでしょう。


でも苦しんでいる人から見たら景色は全然違う。


私も病気でとんでもないどん底を14年やって這い上がってきました。だからあちら側の人たちの気持ちは少しだけれど分かる。


どうすることも出来ない。わざわざTO DOリストを作らなければ何かをやれないほど余裕と時間があるなんて超恵まれた状態だ。ただ生きていくため、食べるため、それだけのことを満たすために必死に頑張っている。


彼女たちの生活ぶりをテレビで見ながら自分の回りにいる恵まれた人たちのことを考えていた。旦那の稼ぎで衣食住を満たされ好きなことをやっている人、なんちゃって専業主婦(私だって働いていると自分の為に小遣い程度を稼ぐ主婦)。


なんで一方で貧困に苦しむ人たちがいて、もう一方で自分のやりたいこと(趣味や自己実現)を楽しんでいる人がいるのだろうか、そんなことを昨夜はずっと考えていた。


もし、この世が修行の場であるのなら・・・・


どうにもならない苦しみにあえいでいる人は私の経験では自分とは反対側にいる人たちに怒りの感情を覚えた。そして怒りの感情のコントロールを学んだ。


中には諦めてしまっている人もいる。どうせ私は・・・・、あの人たちは私とは棲む世界が違う人たちと。もしかしたらそういった人たちは「諦めない」を学ぶために今の状態があるのかもしれない。



では・・・・



反対側の人たちは・・・・・



何を学ぶためにこの世に生を受けたのだろう。もし、自分のやりたいことをやって人生を楽しむためなら自分の力ではどうすることも出来ないことで苦しんでいる人は要らないことになる。



必ず意味があるはずである。



どん底から這い上がって今は衣食住を満たされている今の自分にできること。


実は先日の霊能者さんの霊視でそのことが示されていた。「あなたが苦しんできたことの意味は・・・・のためです」と。


欧米の文化や生き方が入り込んで日本は「人の世界」から「物の世界」に移行したと海賊とよばれた男、出光佐三氏は言っていた。そして日本は再び「人の世界」に向かわなければならないとも。


フランスの作家で、ドゴール政権の文化相を長く務めたアンドレ・マルローは自著各編でこんな趣旨のことを書いている。


「21世紀は霊性の時代となろう。霊性の根源には神話があり、それは歴史の一面を物語っている。世界の神話が現代なお生きているのが日本であり、日本とは、それ自体、そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性である。霊性の根源は万世一系の天皇制がある。これは歴代天皇の連続性であるのみならず、日本文化の継続性の保証でもあるのに、戦後日本はそのことを忘却してしまった。しかし、霊性の時代が、今や忘却の渕から日本の真髄を取りもどすことを要請している。また文化は水平的に見るのではなく、垂直的に見るべきだ」


またスイスの心理学者カール・グスタフ・ユングは次のように述べている。


「キリスト教中心の西洋文明の終末は20世紀末から21世紀初頭にかけて到来する。そして次の文明は、一神教や独裁専制ではなく、霊性の支配する時代となるであろう」


さて、今の日本は富裕層と貧困層の両極化が進んでいます。貧困層は厳しい現実と戦いながら苦しんでいる。富裕層はやりたいことが中々上手く進まないと贅沢な悩みで苦しんでいる。


この二つをいかに統合するか、そのキーワードが「霊性」と「人の世界」と私は確信しました。


「人の世界」についてもっと詳しく知りたい方は、出光佐三 述 「人の世界」と「物の世界」を一読してください。


一部引用


同じところに達するのに、ごく安易な経済的な道があっても、それは通るな、努めて茨の道を切り開いて、自分を鍛えていけ、それから先はお金持ちの坊ちゃんと苦労人の違いが出てくる。これが「人の道」の歩き方である。


引用以上


追伸・・・・自己実現への道はゾウリムシやミジンコになれということなのだ。・・・その一  で読者の方から難しいとの御意見をいただき只今検証中です。しばらくお待ちください。