「朝食を食べる子は学力が高い」とよく言われていますが、それは相関関係であって、因果関係ではありません。
つまり、「体によい朝食を食べることができる裕福な子は、しっかりした教育も受けることができるので、学力が高い」、だけなのかもしれません。
それは、さておき。
残念ながら、「朝食を食べることは、ダイエットに有効である」ということは証明されていません。
「朝食は、お腹が空いていれば食べるし、空いてないなら食べない」、という方針でよいと思っています。
その理由としては、
1.朝、血糖値は自然に上がります(暁現象)
人は明け方、ステロイドホルモンや成長ホルモンという血糖値を上げやすくするホルモンが出ます。
人は糖新生の仕組みも持っています。
2.朝食に加工食品を摂る人が多い
時間がなくて、加工食品(菓子パン、ジュースなど)を摂っている方も多いと思います。加工食品は糖質が多く、繊維も少ないため、太りやすくなります。
もし食べるならば、
1.糖質の多いものは避ける
朝は特に血糖値が上がりやすいわけです。そうなると血糖値スパイクの問題も出てきます。また、糖質はグレリンの分泌を促し、余計な食欲が出てしまいます。
2.脂質・たんぱく質はしっかり
食べたいなら朝食に20~40グラム程度の糖質を摂るのはOKです。
*ちなみに食パン8枚切り1枚の糖質が20グラム、おにぎり1個が40グラムです。
糖質単品だけではなく、脂質・タンパク質もしっかりとるべきです。
グレリン、PYY、GLP-1など、食欲に関係するホルモンを味方につけましょう。ダイエットに役立つ満腹感が得られるはずです。
3.水溶性食物繊維もしっかり
朝食後に血糖値が上がることで、インスリンが分泌されます。朝のインスリンは、1日のリズムを作る体内時計をリセットする役割を担っています。また水溶性食物繊維を一緒に摂ることで、食後高血糖がおさえられ、昼と夜の食後血糖値の上昇も抑えられます(セカンドミール効果)。
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