その29:血糖値スパイク | 肥満治療を行う外科医のブログ

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その28で、「糖を摂りすぎると脂肪になる」という話をしました。

その他にも、糖を摂り過ぎると、短期的には「血糖値スパイク」、慢性的には糖化という問題が生じます

 

今回は血糖値スパイクについて。

血糖値を上げるのは糖質だけ、と考えて結構です。

たんぱく質、脂質による血糖値上昇は無視できるレベルです。

 

下の図を見てください。

糖質を摂りすぎていない方の血糖値の波は穏やかです(図:青線

 

糖質を摂りすぎると血糖値は140mg/dl以上急上しますが、インスリンが大量に出るので、血糖値は急降下します。

この血糖値の動きを血糖値スパイクと呼びます(図:赤線)。

 

では、なぜ血糖値スパイクいけないのか

  • 満腹感を打ち消します⇒すぐにお腹が空きます⇒太ります
  • 血糖値が160mg/dl以上だと糖化が急激に進みます
  • 血糖変動幅が大きいほど活性酸素が作りだされます(酸化ストレス)⇒細胞にダメージ
  • 血糖値が180mg/dl以上だと血管(内皮)が傷む臓器にダメージ
 
血糖値を急激に上げないことが、ダイエットや体を健康に保つためには重要です!
 
 

 

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