前回、グルコース(ブドウ糖)からどのようにして生体のエネルギー(ATP)が作られるかをお話ししました(その27)。
世の中にダイエット法は数多くありますが、
成功するダイエット法に共通しているのは、「糖質少なめ、食物繊維多め」です。
ですから、糖質制限は痩せるにはかなり有効な方法といえます。
糖は、体に必要な分だけ入ってくるうちは、代謝がしっかり行われて、
最終的にミトコンドリアでエネルギー(ATP)を生み出してくれます。
問題は、糖を摂り過ぎた場合です。
ヒトはエネルギー貯蔵タンクとして、グリコーゲン(ブドウ糖がたくさんつながったもの)と脂肪を用意しています。
- インスリンは肥満ホルモンだとお話ししてきましたが、余った糖はインスリンの働きで、グリコーゲンとして肝臓、筋肉に貯えられます(それぞれ約100g、300gずつ程度)
- それでも糖が余分に余ると、代謝されて大量にできたアセチルCoAがインスリンの作用でクエン酸を経由して、再度アセチルCoAに戻され、最終的に中性脂肪として脂肪細胞に貯えられます
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