その28:糖を摂りすぎるとどうなるのか?  | 肥満治療を行う外科医のブログ

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前回、グルコース(ブドウ糖)からどのようにして生体のエネルギー(ATP)が作られるかをお話ししました(その27)

 

世の中にダイエット法は数多くありますが、

成功するダイエット法に共通しているのは、「糖質少なめ、食物繊維多め」です。

ですから、糖質制限痩せるにはかなり有効な方法といえます。

 

は、体に必要な分だけ入ってくるうちは、代謝がしっかり行われて、

最終的にミトコンドリアエネルギー(ATP)を生み出してくれます。

 

 

問題は、糖を摂り過ぎた場合です。

ヒトはエネルギー貯蔵タンクとして、グリコーゲン(ブドウ糖がたくさんつながったもの)と脂肪を用意しています。

  • インスリンは肥満ホルモンだとお話ししてきましたが、余った糖はインスリンの働きで、グリコーゲンとして肝臓、筋肉に貯えられます(それぞれ約100g、300gずつ程度)
 
  • それでも糖が余分に余ると、代謝されて大量にできたアセチルCoAがインスリンの作用でクエン酸を経由して、再度アセチルCoAに戻され、最終的に中性脂肪として脂肪細胞に貯えられます
 
 

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