その27:体のエネルギーはどのように作られるのか?  | 肥満治療を行う外科医のブログ

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基本中の基本。まずはからどのようにエネルギーが作られるのか、おさえておきましょう。

①解糖系、②TCA回路、③電子伝達系を通して、エネルギー(ATP)は作られます。

(図も参考にしながら、読んでみてください)

 

① グルコース(ブドウ糖)が、細胞内に取り込まれます。酸素を必要としない解糖系で、ピルビン酸になります。

 

② ミトコンドリア(のマトリックス)に入ったアセチルCoA(コーエー)がTCA回路に入り、様々な反応を経て、水素が生まれます。

 

③ ミトコンドリア(の膜間腔)の電子伝達系で水素から電子を受け取り、酸素と結合してになります。その時大量のATPが作られます。

 

解糖系では酸素は必要ありませんが、素早くエネルギー量(ATP)が作られます。しかし、その量は少ないです。

電子伝達系では酸素が必要ですが、大量にATPが作られます(解糖系の約15倍)。

 

 

ここで押さえておきたいキーワードは、アセチルCoA と ミトコンドリア です。

 

エネルギーの材料になるアセチルCoAは、酸素が十分にあり、ミトコンドリアが元気なら消費されていきます。

 

アセチルCoAとミトコンドリアは、この後もたびたび出てきますので覚えておいて下さい。