数日前まで五月中旬と思えないくらい寒かったのですが、今日はけっこうな日差しが戻ってきました。
おかげで、狭いベランダに咲く花が元気に咲いてくれ、写真のモデルになってくれました。
まずは、この花。
カタバミです。
フリージアの鉢に自生して、花を咲かせました。
そろそろ球根回収を始めるため、水やりを止めて掘り返そうかと思っていましたが、せっかく咲いたので今しばらくそのままに。
カタバミは家紋などによく使われます。
丸に剣片喰などがメジャーではないかと。
ところで、カタバミをSNSに載せたところ、意外に反応があったので今日はその件について書こうと思います。
私は母が庭の花づくりをするようになってから存在を知ったのですが、意外と子供時代に慣れ親しんだ人が多く、野遊びの友だったようですね。
遊び方としては、葉と茎を絡ませあい互いに引っ張り合う相撲と、実を指でつまんで離すと中がぱっと開くようで種飛ばしが主のようです。
私が子供時代を過ごした地域は周囲にそこそこ田畑が残っていて七草を採ったりもできた半面、新興住宅地(大掛かりな宅地造成を行いました)だったせいか近場はクロバーばかりでカタバミで遊んだ記憶がありません。
しかし、植え込みのツツジの花の蜜を吸った思い出は関東に住むお友達とも共通していてちょっと嬉しい。
今の子どもたちはどうなのでしょうね。
近所でツツジが吸われた形跡は見当たらないので、お行儀良いな・・・と思っていたけれど、それは子供たちの遊び方がもはや違うからなのか。
野山遊びや、跳び馬など、昭和の子どもたちが親しんだ遊びについて800種、懇切丁寧に書かれています。
草笛などありますよ。
縄跳びのコツとか、これは運動神経ゼロの自分が子供のころに読んでいれば・・・という部分もちょっとありました。
この本の良いところはまず、具体的な画が多く挿入されていることだと思います。
時々児童向けの本を開いて思うのは、脳に直接働きかけるのは写真よりも線画であることが多々あるのだということ。
確かに花や鳥の名前を探すときは画像検索の方が早い時がありますが、物事の理解は図なのだと思う、一冊です。
ちなみにこの福音館の図鑑シリーズ、どれも秀逸です。
とくにおすすめなのが、野外活動に着目した 『冒険図鑑』。
児童書でありながらしっかり野外サバイバルを基本に組んであり、これは大人も必読ではないかと。
現在の私は完全インドア生活を謳歌していますが、 それを危惧した母にキャンプへ突っ込まれた夏を何度か過ごしました。
当時のキャンプ用リュックサックは帆布で非常に重く、九重の野営地は地面ががたがたで辛かったことばかり覚えていますが、今になって振り返れば大変貴重な体験をさせてもらいました。
思えば飯盒炊爨は楽しかったのですよ…。
それに、記憶の奥底に眠る様々が私の中でなんらかの糧にはなったと思います。
話がそれましたが、野外で数日過ごすとしたらこんなことなのだと知ることができる一冊です。
今は図書館へ行って内容の確認ができないので詳細については控えますが、虫に刺されたら、とか怪我をしたら・・・など、なんらかのトラブルに遭った場合の対処法も具体的に明記されていたように思います。
私自身が今更キャンプに出かけることはおそらくないでしょうけれど、知識として本棚に余裕があれば欲しい本の一つです。
最後に、道端で見つけた花を紹介します。
風が強くてなかなかうまく撮れませんでした。
ユウゲショウと言って、明治以降に観賞用としてもたらされたそうです。
(ネットの画像検索のお世話になりました)
前述のオシロイバナの別名が夕化粧らしく、区別をつけるためにアカバナユウゲショウということもあるとか。
手前の草の穂が視界を遮っていますが、花を拡大するとこんな感じです。
この花の色は、どうしてこれに決まったのか。
葉の形をこれにしたのはなぜ。
興味の尽きない毎日です。