ザ・バンド♪
渋いロック・グループといえば、ザ・バンドですよね。
刑事ドラマに例えるなら、「踊る大捜査線」や「東京DOGS」ではなく、かといって「太陽にほえろ」でもなく、「部長刑事」のイブシ銀の世界。
リック・ダンコ(b,vo)を除き、全員がジジむさいルックスで、ロック・ミュージシャンというより浮○者のようなルックスに圧倒されます。
筆者がザ・バンドを初めて聴いたのは大学時代。いまから20年以上前ですが、そのころ既に彼らは解散⇒再結成⇒ドサ回り、という時代で、往時とはほど遠い姿でした。
初めて聴いたのは「南十字星」。とりわけ印象に残ったのは"Hobo Jungle"(邦題「浮○者のたまり場」...ってまんまやんけ!)での、リチャード・マニュエル(p,vo)の哀切あふれるシブーい歌唱でした。
以来、筆者はザ・バンドの、特にリチャードの喉にほれ込み、熱心なファンとなったのでした。
当初はメイン・ヴォーカル担当。初期2作では半数の曲でリードを務めていたリチャード・マニュエルは、酒とドラッグに溺れ徐々に地味な存在に。最後には自ら命を絶ってしまいました。
破滅型人生を地でいった訳ですが、いっぽうで繊細な人物でもあったようです。
リヴォン・ヘルム(ds,vo)の逞しさ、ロビー・ロバートソン(g)のしたたかさ、ガース・ハドソン(org,sax)の良識、リック・ダンコの楽観主義、
人生に立ち向かうこうした術が、リチャードには欠けていたのだと思います。
数年前、リチャードがザ・バンド再結成ツアーの合間に行ったソロ・ライヴを収めた「Whispering Pines: Live At The Getaway」というCDが発売され、爾来筆者の愛聴盤ですが、ザ・バンドとして1枚選ぶなら、「Moondog Matinee」。
リチャードは4曲でリード・ヴォーカルを採っており、とりわけ"Share Your Love"には感動させられます。
ワンピース の世界
ウチの奥さんは、少女時代の夢が「声優になること」だったらしいです。
家が厳しく、アニメを存分に観ることができなかった反動からか、結婚後はアニメづけ!の毎日を送り、谷村有美さんに似ていないこともなかった容姿は、どちらかというと森三中の村上嬢に似てきました。
かくいう筆者も、子供の頃は「カルピス名作劇場」シリーズくらいしか観てなかったですが、結婚10数年を経てすっかり感化され、遅まきながら「タッチ」(再放送)にハマり、毎週末には「赤毛のアン」(再放送)、「クロスゲーム」、「おさるのジョージ」、「フレッシュ・プリキュア」、「名探偵コナン」、そしてもちろん「サザエさん」と、際限なく観まくることが日常になってしまいました。
そういえば、先週の「赤毛のアン」ではマシューが死に、40過ぎのおっさんが家族の前で号泣する醜態を演じました。
そんな遅れてきたアニメ・ファンの筆者が、なかんずく気に入っているのが「ワンピース」です。
主人公ルフィと一戦を交えたかつての敵が、次のステージでは友情の名のもと共闘する、なんてトコに男のロマンを感じます。
Mr.2 ボン・クレーこそは、アニメ史上に残る出色のキャラクターだとつくづく感心します。
ウチの子供らを一発で惹きつけたイワンコフもすごいです。
上司の失脚を密かに願ってる収容所の副所長も笑わしてくれますね。
ドストエフスキー、トルストイ、ディッケンズ、バルザック、ヘミングウェイ、フォークナー、筆者の私淑するサマセット・モームなど、過去の偉大な文豪は、すさまじい存在感を備えた架空の人物を生み出してきた訳ですが、
ボンちゃんならびにワンピースの脇役たちを観ていると、この作者にも文豪たちと共通する才能を感じます。
派遣法改正に思う
「雇用問題」を採り上げたブログといえば、筆者なんぞよりよほど高邁かつ意味のあるものが、アメブロ内にもたくさん存在します(リンクを貼りたいけど、なんでやろ?でけへん)。
そのひとつから図々しく引用するに、
「非正規雇用」(=派遣社員)という雇用形態を、甘んじて受け容れざるをえない労働者層が存在する、
派遣法改正は、こうした層 =派遣会社を必要とする労働者層を路頭に迷わせる、
ということで、正鵠を射ていると思います。
ところで、社会民主主義体制を取る北欧のある国では、国際競争力のある特定企業に資源を集中して国を挙げ支援し(そういえば、良く北欧には世界的なコングロマリットがありますね)、
-失業者はこの国家的事業で受け容れる、
-能力的にこれに投入できない労働力は、(わが国でいう)公務職として雇用する(言い換えると、公務員とはそのレベルの仕事だという意味ですね)、
という雇用政策を実施しているそうです。
民主党が近頃たびたびスウェーデンなどへ視察に行ってますが、税金は高くなるけれど、雇用セーフティネットをはじめとする福利厚生を充実させる、という社会民主主義路線(?)転換のモデルとしたいのかもしれません。
以上から整理するに、民主党が派遣会社を排斥する心算なら、
-国営事業(日本の場合はアニメ産業か)で国が雇用を保証し、
-そこからあぶれる人たちは公務員に!
という国策を実施せよ、ということですね。
結構いいかもしれませんね。
←今日のおまけ♪
雇用問題から遠のいていくブログ
しかし、この報われぬ仕事を始めてからは、「安いから」という理由だけで朝日から東○新聞(朝刊のみ)に変更し、不況の追い討ちから他紙を併読することもかなわなくなりました。
その結果、働き盛りの成人が必要とするニュース・ソースから完全に遮断され、当初書こうと思っていた雇用問題などという深遠なテーマについて書き続けるのは困難になってきました
(以上、長ったらしい言い訳でした)。
気がつくと、今日も3分とかからない駄文をこさえ、お茶をにごしております。
東○新聞の悪口を書くのは本意ではないものの、読み応えがないことに閉口します。
精読してる心算が、5分で読み終わるとゆーのはどういうワケでしょうか?
追記
先日、ホンモノのwarm_eye氏が紹介した整備士志望の青年は、その後の私どもの努力が実り、晴れて就職キップを手にすることができました。
ツライことも沢山あると思いますが、一歩一歩乗り越えて一人前に育ってほしいと願っております。
おまけ♪ ~谷村有美さん~
休みの日には、有美ちゃんに心癒されます。
東京タワー蝋人形館
...って、まだ営業してるんでしょうか?
筆者が最後に行ったのは、12、3年前だったでしょうか?
東京タワーという、日本を代表する名所の中にありながら、ここには「なぜ、この人が?」という方たちが、文句ナシの有名人に混ざり陳列されています。
フランク・ザッパしかり、タンジェリン・ドリームしかり、たしかグル・グルのマニ・ノイマイヤーもいたような...。
ザッパさんは筆者が大尊敬する音楽家ですが、「パブリックな人気」を得てる方じゃないですよね。
それに、当時ザッパさんの隣には、マザーズ・オブ・インベンションの同僚にして、ザッパさんとは仲の悪かったドン・プレストン(key)の人形も立っていました。
ザッパさん絡みなら、ジミー・カール・ブラックでもキャプテン・ビーフハートでもテリー・ボジオでも良かったハズですが、なぜにドン・プレストン?
その疑問は、その後スグ、偶然知り合った、「東京タワー蝋人形館の蝋細工師!」その人が解いてくれました(工房を訪ねて、直にお聞きできたんですよ)。
先のマイナー・ロック界の偉人たちが飾られてる理由は、「経営者がファンだから」。
そして、ドン・プレストンに関しては、
「倉庫に眠ってたレオナルド・ダ・ヴィンチの蝋人形がドン・プレストンに似てたので、シャレで改作した」、
という、驚愕の理由でした。
「すみだタワー」(でしたっけ?)のニュースを観るたび、懐かしく思い出すのです。
筆者後記 ↑「スカイツリー」というんですね。
鍵盤を弾くダ・ヴィンチ