夕方のニュースを移動途中で停車中の車内で見ていたら、
「高校生の最新教育プログラム」を紹介していた。



以前にも何かのニュースソースで見た事があったが、
実際に小さい会社を作って、学生同士で組織を作り、
出資者も募って、ビジネスを行い利益を生み出す過程を体験させる、というものであった。
もちろん、会社ごっこではなく、実際設立をするのである。



このシステムに賛同した大手企業の経営者も、
実際に「100円」づつ出資していた。
そうそうたる顔ぶれ。
日本の将来を憂いて、新たなベンチャー経営者が生まれる事を期待しての賛同だろう。



この仕組みは欧米ではポピュラーで、
導入している学校の数が把握できないほど、多くの導入実績があるそうだ。
日本では、今のところわずか6校。



ニュースを詳しく全て見る事は出来なかったが、
見ている限りでは、かなり素晴らしいプログラムに見えた。
「たかが100円、所詮遊びだろ」と思うなかれ。
私も会社員を辞めて、小さいながらも法人を作ってみて分かった事だが、
規模の大小は別にして、いかに「金」を回して赤字を出さないようにし、
曲りなりにも一人で「食って行く」ことが大変な事であるか…



ましてや、この高校生の取り組みは、
ニュースの例では「キャンドル」を製作して、それを販売する会社を作っていたが、
当然、同じ高校生が「社員」となり、出資してもらった「資本金」を元手に、
社員を「総務・人事・製造・営業」に分けて、実際に「利益」を出す事を目指し、
株主に配当まで出す、という徹底した「現実の会社」である。



番組では、一人の女子高校生が社長になり、企画・立案をしていくのだが、
当然、中には思い通りに動かない社員もいたり、
「残業拒否」(放課後の活動を渋る者)もいたり、
キャンドル製作に使用予定だった理科実験室が「使用禁止」になったり、
実際の会社でも起こりそうな難問のオンパレードなのだ。
その中で、社長を始め社員が力を合わせ、
ある部分では「己を殺して」、皆の利益の為に邁進する姿は、感銘さえ受けた。
これは本当に意味のある「教育」と言えるのではないだろうか。
(もちろん、まだまだ欧米に比べれば未成熟な面もあるのだろうが)





それにしても、つくづく時代の流れを感じる。


例えば、私の高校時代に同じようなプログラムがあったとしても、
恐らく「面倒くせぇ」とか言って、全く興味も示さなかっただろう。
そういう意味では、昨今は堀江社長を始め、様々なベンチャー企業や経営者が誕生し、
それを今の高校生達は見ている訳で、
意識として、頭の中にしっかり「考え方」は根付いているのだろう。
「若い人」でも、素晴らしい人はやはり素晴らしい。
社長を務めていた女子生徒も、最後はきちっと株主総会も開き、
経営の大御所達を前に、しっかりプレゼンをしていた。
これはなかなか出来るものではない。



果たして、今の若い会社員に同じような事をやらせたら、
どの程度出来るのだろうか? と考えてしまった。





それに関連して、私が会社員時代晩年に読んで、かなり共感した本がある。 



 21世紀究極の組織「一人会社制」

―あなたと会社の繁栄を約束する 「あなたがいなくなったら会社は何が困りますか?」

という本である。




要は、会社を構成する一人一人の社員がそれぞれ実際、「会社」を作り、
その「会社」と所属企業が「契約」を結ぶ、という仕組みと、
そのメリットを紹介した本である。



これを読んで「夢物語」と笑うのは簡単だが、
実はそのような企業が最も強いのではないだろうか?
つまり、全てが「自己責任」。
契約先である会社に利益をもたらさなければ、最悪は契約打ち切り。
つまり「クビ」である。
そうならない為に、契約先に利益をもたらす為に懸命に「成果」を目指す。
逆に自分は独立した「会社」であるため、外部の会社と業務契約をする事も当然構わない。
契約とは、あくまでも「対等」の関係が基本である。
良い意味での「緊張関係」が築け保てる、というわけだ。



私はこの話を何人かの人(経営的立場の人など)にした事があったが、
ほとんど全員、「ふーん」と言った感じ。

「ま、いい考えだとは思うけど、実際には無理だよ」

との意見が大半。


いかにも、ありがちな返答でした。(つまんねぇ~)




もちろん、私も全て現実化するのは難しいのは分かっていたが、
このような“考え方”が重要なのであると思った。
実際、一人で仕事を始めて見て、その考えが正しい事も分かったし、
「会社構成員(会社員)」の多くが、いかに守られた存在で、
また逆に、いかにぬるま湯にどっぷり浸かった存在かも分かった。
もちろん昨今ではリストラもあるが、
まだ多くの場合は、尻拭いは誰かがやってくれるのが実態だ。




企業の中で、今さら「会社設立教育プログラム」も無いだろうが、
ニュースで奮闘していた高校生達を見て、企業も考えてみても良いのでは?
と考えてしまった。
よく、経営者はお題目のように、
「自分が社長になったつもりで…」と社員にハッパをかけるが、
それは所詮、無理なのだ。
何故かと言うと、「社長になったことがないから」である。
なった事が無い者に、その深い悩み・苦しみが分かるはずも無いのだ。




この「一人会社制」の意識で社業に取り組めたら、最強の組織が出来上がるだろう。



ま、でもほとんどの企業が
「目先の利益」に走ってるから、そういう発想も無理かな…



でも、一部の一流企業などは、やってるかもね。





ゴルフ「さくら、良郎と決別!?」livedoor スポーツ より。



今大会、初優勝したライフカードレディースに続いて、父・良郎氏がキャディを務めた横峯さくら(19=サニーヘルス)。初日・2日目とスコアが伸びず、最終日の巻き返しが期待されたが、結局この日も5オーバー。通算9オーバーの38位タイと、らしくない結果に終わった。

 ホールアウト後、親子同時に行われた囲み取材では、良郎氏が「ベタピンでしかバーディがこん。普通1回くらいはおまけバーディがくるのに。パットが下手」といえば、さくらは「ラインの読みが(間違ってた)って考えないんですかね?」と切り返す。連戦続きの為、土曜日のラウンド終了後は練習をせず、気分転換を図ったというが、その話も「(良)昨日はカラオケいっとった」「(さ)いってないし」とすれ違う。とうとう「(キャディは)さおりとやれ」「言われなくてもやります」と決別発言に発展した。今日のさくらのストレスは相当で、ダボを叩いた15番終了後には、試合中に初めて「もういいや」と思ったという。「あまり言い過ぎるとあの首輪つけて監禁した男みたいに過保護になりすぎるから」という理由で18番では助言を控えたという良郎氏とのコンビは、最後まで噛み合うことがなかった。

 不動裕理、宮里藍と休養明けの選手が優勝しているが、さくらの休みについては「(良)疲れたフリをしてるだけ。若いんだから休みなんてあるわけない」と一蹴。記者の前では「疲れた」と言わないさくらだが、本心が気になるところである。




ま、親子の問題なので、他人がとやかくは…



しかし、気になるのは、
父・良郎氏は「キャディー」なのか「コーチ」なのか。
はたまた「メンタルトレーナー」なのか…




親子のことなので、傍から見て“どう見える”かと、実態は異なるのかも知れないが、
少なくとも、キャディーが目立つようなチームに、大成したゴルファーはいない。
「オレがいれば勝てた」「オレがいなきゃ勝てない」とまで言ってしまうと、
それが本心でないにしろ、良い影響が生まれるとは思い難い。
結局は、“娘”でもあるが、さくら選手はれっきとしたアスリートなのだ。
親子であっても、その事実は変えようが無い。
選手の成長に、「コーチ」「監督」が、
実は付いて行けてないという例は、スポーツ界で余りにも多い。
指導者側が「選手が成長していない」と、錯覚してしまうのだ。
野球など他のスポーツで「連覇」が難しいのは、実はこの点にあると私は見ている。




コーチにせよ、トレーナーにせよ、
「オレのおかげ」と考えたら、選手との関係は良いものにならない。
心の中ではそう思っていたとしても、
最後は選手が、少しでも「コーチのおかげ」「トレーナーのおかげ」と
思ってくれていたら、その関係がベストなのだ。




良郎さんは娘の性格を知り尽くしているからこそ、
多少、冷たく厳しいコメントを発するのだろうが、
長い目で見たら、影響は良くないと思う。
事実、宮里藍選手とさくら選手を比べると、
どうしても「弱さ」が目立つし、プレーに依存心が見え隠れする。
これははからずも、良郎さんの責任である。
そういう意味では、先週の試合で勝った事が、逆にマイナスに作用している気もする。




難しいとは思うが、しばらくうまく行かない期間があったとしても、
距離を置いて、口を出さずじっと我慢してはどうか?
性格を知り尽くしての意見ならば、「メンタルトレーナー」としては最高かも知れない。
だが、キャディーがプレー出来るわけでもなく、
最後は「プレーヤー自身の強さ」を作っていくしかない。
そこは「痛い目」にあえて遭わせる必要もあるのだ。
「コーチ」もまた同様。




もちろん、良郎さんに言わせれば、
「言いたい事の半分も言ってない」と思っているのだろうが、
まだ関与が多過ぎるように見える。




我慢は難しいのかも知れないが、
ここは一つ、「プロデューサー」「メンタルトレーナー」に徹し、
且つ「キャディー教育トレーナー」と心得てみては?




良郎パパに「我慢」が出来た時、
さくら選手が宮里藍選手に肩を並べられる可能性が出て来る。



前回までは 、どちらかと言うと「王道型」について書いてきて、出来るだけそちらに進むよう薦めて来た。


今回からは、私もそうであった「雑草型」について書いてみたい。
ただし、これはどちらかと言えば「イバラの道」であり、
困難な道であることをご理解いただきたい。



このパターンで最もポピュラーなのは、
既に「雑草型」として活躍されているトレーナーの方に「弟子入り」して、
様々な技術を現場で身体で叩上げていく方法である。



この場合、「師匠」の選び方が重要で、
大きく分けて二つのパターンがある。

①他の追随を許さぬ、何らかの凄い技術を持っている。
(指圧、マッサージ、整体などの、“治す”技術など)

②何らかの競技団体などと太いパイプを持っている。
(いずれかの競技のオリンピック強化スタッフなど)



前回までに書いたように、
「雑草型」の方々は、
何らかの施術技術を持って生業としている方が多く、
その技術を学べる事は、トレーナーの道が頓挫したとしても、
それで「食える」事にもなり、長い目で考えた場合、プラスになる事が多い。


また、既に書いているように、
まだ日本では「治す」事をトレーナーに期待する風潮が根強く、
施術技術があれば、どこかで目に留まり引っ掛かる可能性が高まる。


人間、結局は「食って」行かなければならない。
例え鍼灸などの国家資格を持っていても、
それだけで食えるわけでもなく、
固有の技術が無ければ生きていけないのがこの世界なのだ。


②の「何らかの太いパイプ」とは、
今の時点からでは何かの「アスレティックトレーナー資格」を持っていないと、
「オリンピック強化スタッフ」に名を連ねることは難しいが、
昔からの流れや繋がりで、そのような立場に就いている方も未だにいる現状がある。
そういう師匠に付ければ、様々な人脈が広がり、活躍の場が広がる可能性がある。


(人に紹介を受けて、たまたま診たオリンピック選手が、施術の経過が良く、それが評価されて、そのまま強化スタッフに就任して今日に至る、という例もある)



事故原因の分析も進み、基本的には速度超過が主因とされつつあり、
その速度超過をリカバリーする仕組み整備を怠った会社の責任と併せて、さらなる究明が進むだろう。


過密ダイヤも要因の一つ、とも言われているが、関東などはもっと過密ダイヤのはずで、
そこに焦点を持っていくのには違和感を覚えざるを得ない。


工学院大学の曽根教授によれば、
一例として東京~神奈川を結ぶ、関東の京浜急行を引き合いに出していたが、
この路線は、さらに神業的過密ダイヤなのだそうだ。


だが、この会社の最も異なる点は、
国が定めた基準以下のカーブにまで、
自主的に「脱線防止レール」を設置していたらしい。確かによく見ると、
時折直線にもレールが設置してある場所がある。


確かにミスをしたと思われる運転士の罪は否定出来ないが、
「人間はミスをするもの」という観点に立った対策をとっていたかどうかに於いて、
会社の責任は重い。


「安全に対する意識の欠如」という問題は当然だが、
問題の根はもっと深いように思える。



また、脱線防止レールの設置基準が適切であったのか?
と考えると、
基準を作った国土交通省の責任も浮かび上がってくる。


その国土交通省が事故調査を行っているのも、
よく考えると、違和感が…
果たして、正確な調査が出来ているのだろうか?
自らの見込みの余さを露見させるような、客観的結論が出せるのか?




今日、テレビで国会にJR西日本の社長が招致され、
議員に糾弾されている映像が映っていたが、
声を荒げて「責任を感じているのか!」と責めているのを見ると、
どう見てもパフォーマンスにしか見えないのだが。


次の選挙を睨んで、
選挙区に向けてのアピールの絶好の場。



これまた、どーにも違和感が…




asahi.com:ジャンプスーツのデザイン統一 高橋大斗らに影響?

国際スキー連盟(FIS)が、ジャンプ競技のスーツのデザインを統一するルール変更を決めた。9日、FIS会議から帰国した全日本スキー連盟の村里敏彰・競技本部長が明らかにした。揚力を得るためにスーツ生地の裁断、縫製方法を独自に工夫してきたノルディック複合の高橋大斗(土屋ホーム)らの飛距離に影響が出そうだ。  ジャンプスーツは数年来、体に密着させるようにするルール変更が続いてきた中で、デザインの工夫は認められてきた。だが、公平性を高めるため、今夏からはすべて統一される。



スキージャンプ・ジャンプスーツの問題

スキージャンプ選手・ジャンプスーツの問題Ⅱ

ジャンプスーツの構造と特徴


などの過去のエントリーでも書いてきたが、

今後は今まで、各選手が個人でルールの範囲内で行なってきた様々な工夫が、

一切許されなくなる、という事だ。



これだけで、現時点で「日本が不利、北欧が有利」とは言えない。

北欧選手の中にも様々な工夫をしている選手もおり、果たしてどの選手に吉となり、凶となるか…



でも、こういうことよりも、

試合前のスーツの計測(身体とのゆとり状態)をもっと公平に、

システマチックに実施する事の方が重要な気がするが…。




 そうこうしている内に、

 ノルディックスキー、ジャンプの伊東大貴(土屋ホーム)、船木和喜(フィット)ら強化指定選手が9日、東京都内の国立スポーツ科学センターで本格的なトレーニングを開始した。




 色々あるが、選手諸君には己の鍛錬に邁進して欲しいものだ。




教鞭をとっている専門学校の新年度が始まって早や1ヶ月あまり。


私は毎年、2年生を受け持っている。

現役トレーナーである人間から、
来年卒業→社会に出て行く若者に、実践に則したアドバイスを、という事が学校側の意図のようだ。



それで4月が始めての顔合わせになるのだが、
徐々に慣れ始めてきたこの時期、
決まってこのような現象が始まる。


「先生、肩が痛いんですけど、何とかなりませんか?」
「腰が痛いんですけど、治してもらえませんか…」


質問を受けることは私の仕事であるし、それは構わないのだが、
スポーツトレーナーの養成学校に通う学生でありながら、
自分では全く調べず、ただ単に
「あいつトレーナーだし、整体師もやっているらしいし、頼めばタダで治してもらえるかも…」
といった思惑がアリアリなのである。
その上、礼儀知らず。


毎年のこととは言いながら、さすがに内心、閉口ぎみ。



例えば、医学部の学生が、
授業を担当している教授に、「身体、ちょっと診て」と言うだろうか?
「大学病院に来て、受診しなさい」と言われるはずだ。
授業の後のちょっとした時間で「診て」「治して」では虫が良すぎるし、
どうにも意識レベルが余りにも低すぎる。



もちろん、時間の許す限りアドバイスや、少しは身体を診てやったりした後で、
その辺りの心構えの話を、多少小言気味に諭してやると、
「何だよ、ケチだなぁ…」「うるさいなぁ。ちょっと教えてくれりゃ良いんだよ」
という雰囲気が明らかに顔に出ている。



自分の身体に不具合があったら、
せっかく専門の学校に通っているんだから、
まずは自分で調べて、自分なりの考えを持って、
「この状態は自分はこう思うんだけど、先生はどう思いますか?」
と言うのが、あるべき姿だと思うのだが…
こういう学生は、ほとんどいない。
怪我は困る事だが、逆に自分の身体を題材に
格好の勉強のチャンスなのだ。
良い意味の「人体実験」である。



で無ければ、自分の金銭で病院なり治療院なりに行った方が、
自分も真剣に治そうと思うし、結果的に勉強になるはずだ。



そういう姿勢を持てない人間は、
まず「プロ」になるのは無理と思った方が良い。



「プロ」をタダで使おう、という根性自体に、
大きな問題があると思う。



こういう考え、厳しいのかなぁ…



連日の脱線事故報道。
次から次へと明らかになる、JR西日本の不誠実&注意力欠如な行動。



その事は置いておいて、今回は
ニュースの論調のほとんどが「“利益至上主義”に対する批判」
である事について、である。



私は、この論理展開には「?」の立場である。


「儲けよう」としたことが悪いのではない。
要は「儲け方」の問題である、と考えている。







企業である以上、あくまで「利益を出す」ことが当然の責任であり、義務である。
科せられた命題である。
ここを外したら、誰も幸せになれないし、
「利益」の出せない企業に、基本的には存在価値は無い。



以前のエントリーでも書いた事があったが、
企業は「株主(出資者)・ユーザー(お客様)・社員(経営者含)」の
三方が全て幸せになる仕組みであり、それを実現する為に経営陣は工夫をするのが仕事であるし、
そのような役員を選ぶのが、株主の責任である。



「稼ぐ」ことで、株主・社員はハッピーになり、
「稼ぐ」ことで設備投資も容易になり、サービス向上にもつながり、ユーザーもハッピーになれるのだ。
稼がないことには、誰も幸せになれない。
「利益至上主義」で、良いのだと思う。



問題なのは前述の通り、「儲け方」だ。



例えば、今回の事件をシンプルな例に当てはめると、
JR西日本は、現時点では「安全」を軽視していたとされており、
その理由は「経費削減」で、それが要因で結果的に大きな事故を招き、
恐らく経済的にも多大なる負担を強いられるだろう。
もちろん自業自得。仕方の無い事だが。


つまり結果的に、数字的な面だけを言えば、
大きく利益を「損失」することになるだろう。
つまりは、ここまでの状況までが読めていたかどうかの、
経営の「イマジネーションの問題」である。


かなりの極論だが、
「利益さえ上げれば、泥棒しても良い。犯罪を犯しても良い。」
と言ったとしても、
そんなことをすれば必ずや露見し、
結果的に大きな損失を受けることになる事は多くの企業は分かっているのだが、
JRに関して言えば「安全」という部分に関しての「イマジネーション」が余りにも欠如していた。



つまり、実はJR西日本は、
全く「利益至上主義」などではなく、
言ってみれば「誤った、目先の利益優先主義」であったと言えるだろう。



前述の「利益を上げる為には犯罪を犯しても…」の論理がおかしい事は誰でも分かるが、
何故分かるかと言えば、子供の頃から教育を受けてきたからである。
「人のものを盗んではいけない」、と。
それに相当する「教育」を、各企業で行なって、
「社風」をつくり、「品格」を形成して行くわけだが、
それの基になるのが「企業理念」になる。
もちろん、お題目では意味が無いが…



JR西日本の内部で、行動指針として掲げられている言葉の中に、
「稼ぐ」という言葉が一番に来ていたようだが、
私は、この順序はどうでも良いと思っている。



その「稼ぐ」の言葉の後でも良いから、
「では、当社はどのように稼ぐか?稼ぐのに“これだけはやってはいけない”事は何か?」
の、「稼ぎ方の“理念”」が無かったとしたら問題である。
「稼ぐ」事が一番に来ていても、何ら問題は無いと思う。





以上のような理由から、
別に言葉尻を取るつもりは無いが、
「利益至上主義」が今回の事件を引き起こした、という論調は非常に安易に聞こえる。
果たして、問題の本質はそこなのか?



全てが横並びの見解を述べているマスコミに、非常に違和感を覚えるのである。





「事故車両に居ながら、救助活動もせず知らん振りして出勤した」
「事故後もあちこちの部署でゴルフや宴会が催されていた」
という問題は、また別次元の問題。


大企業というのは、大なり小なり同様の体質になっていく。
「朱に交われば…」の理屈である。




連日、報じられている「尼崎脱線事故」。


昨日も 書いたように、
「ボーリング事件」や「知らん振り出勤事件」など、次から次へと…



それらは確かに非難されても仕方が無い事だし、
現状を庶民に伝える事は重要だと思う。


しかし…




ニュース番組やワイドショーの論調には、最近少々、違和感を覚える。



そもそも、新聞やTV局だって、今まで数多くの、
視聴者や聴取者の信頼を裏切ってきた経緯があるではないか?
それが急に、
「JR西日本の対応は信じられない」
「何を考えているのか?」
「モラルが低すぎる」

などなど、言いたい放題。




JRの記者会見でも、
かなり厳しく、代表者をやり込める「激」が飛ぶ。
「はっきりしろ!」「本当は知っていたんだろ!」
など、まるで取調室の刑事のようだ。

記者に、そんな権利や権限があるのだろうか?
感情的になる気持ちも分かるが、
プロなんだから、熱くならずに、淡々と事実を追い込んで欲しいし、
それが仕事だろう??
恫喝して、どーすんの。




こういう見方もへそ曲がりと思われるかも知れないが、
ニュースキャスターやワイドショーのコメンテーター、記者も、
一般の民衆の「受け」の良さそうなコメントや対応を並べているように見えてならない。




やはり、こういう時こそ、
「記者は、あくまで冷静に。“心は熱く”、“態度は冷静に”」
「キャスターは、自分の感情は抑えて、あくまで“事実を淡々と”」
という方向の方が、信頼感が増す気がする。




JR西日本の対応が最悪な事は、確かに事実だが、
「受け狙い」が余りにもミエミエなニュースやコメントは、
かえって「白々しさ」が垣間見えてしまう。




色々問題はあるが、
やはりこういう時は、NHKが最もまともなニュースに見える。




また、だいぶ落ち着いてきたものの、
被害者遺族を追う、執拗な取材攻勢。
多くの庶民は、興味があるのかも知れないが、
遺族の心情を思うと、思わず目を背けたくなる。




「現実を直視する」事が重要なのは分かるが、
余りにも全てが「ワイドショー」的で、単なる視聴率稼ぎの興味本位報道にしか見えない。
果たして、事故直後の時期に、そこまで遺族を追いかける必要があるのだろうか???




気を許していると見過ごしてしまうが、
皆が偽善者ぶっているようで、正直言ってあまり気分が宜しくない。
むしろ、今回の事故が起きてしまった問題点を、冷静に、淡々と分析出来る識者のみが出演し、
今後へのアンチテーゼとなるような報道を望みたいものだ。



[尼崎脱線事故]ボウリング発覚、社長会見に異様な雰囲気 - livedoor ニュース



マンションに電車が激突するJR史上最悪の脱線事故を知りながら、ボウリングに興じていた職員。兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故は、運転士2人が救助活動をしないまま立ち去ったことに加え、4日、事故電車の乗務員が所属するJR西日本大阪支社の天王寺車掌区でボウリング大会が行われていたことが明らかになった。

「本当に申し訳ありません」。深々と頭を下げるJR西日本の垣内剛社長。事故に関する会見開始から約7時間半後、何度も繰り返された光景がまた展開され、関係者は憤りの声を上げた。



尼崎電車脱線事故から日が経つにつれて、
連日、新たな事実が報道されている。


「“日勤教育”の実態」
「過密ダイヤに苦しむ運転士」
「新型ATS装置の未整備」
「脱線防止レールの設置状況」
「事故車両に乗車していた社員の行動の問題」
「事故当日の“ボーリング大会”」
「被害者に対するJR側の対応の非情さ」


などなど… 挙げたら切りが無いぐらい。


そんな中で、ここ数日問題になっているのが、
「事故車両にいて、平然と出勤した社員と、それを指示した上司」
の問題と、
「当日、事故を知りながら“ボーリング大会”を実施した」
問題だろう。


これらは、傍から見ると、「何てとんでもない社員だ!会社だ!」
と思えるが、
これは実は、どの会社でも同様の事が起きる可能性があるし、
もしかしたら、私でも同じようなことはしてしまうかも知れない。
「非常時の判断」は一瞬のことで(その判断自体は)、
後で考えると、「何であの時、あんな行動を…」とは思っても、
その瞬間は、人にあるまじき行動をとってしまう事があるものだ。
この「判断」時の基礎となるものが、頭に刷り込まれた「教育」であり、
別の呼び方をすれば「洗脳」。
その大元になるのが、「企業理念」などである。
いわば、思考と行動をする時の、無意識の「優先順位」の問題だ。






私が以前、勤めていた会社でこんな事があった。


その会社には関西に(尼崎)支店があり、
ちょうど「阪神大震災」が起きたのである。


地震の事実をニュースで知った会社側は、
当初はそれほどの大惨事とは知らなかった為、
本社から連絡をしても、一向に連絡がつかない状況に業を煮やす。
やっと連絡がついた時、「何で連絡しないんだ!きちっと状況を報告しろ!」
と注意を促した、と言う。


後から聞けば、そんな電話も出来る状況では無かったし、
周りでは亡くなった人もいたりで、まさに超非常事態。
そんな状況も知らず、本社のデスクにふんぞり返って、
「連絡しろ!」との指示は、あまりにも非人道的であるが、
当時本社にいた自分も、上層部ほどでは無いにしろ、
少なからずそれに近い感情を持っていた気もするのだ。



この頃、この会社は急成長を始めた時期で、
大きくなっていく会社の状況に合わせて「チェーンオペレーション」という概念を前面に出し始めていて、
情報を本社に集中させる事に躍起になっていた。
そのため、社員やお客様の安全、という最優先の視点が抜け落ちていたのであった。



その後、大惨事の状況や、
その時の社員が置かれていた環境を知る事になり、
社長は目に涙を浮かべ、現地社員に詫びていたのを覚えている。
とは言っても、基本的には「利益最優先」が企業の宿命であり、
この教訓がその後生かされているかどうかは…。






このような例は、私も様々なところで長年、仕事をしているので、
多くのケースを見てきた。



「思考の優先順位」は、もちろん個人の倫理観が基礎になる事もあるが、
忠誠心や、「教育」が行き届くほど、
傍から見ると明らかに「非人道的」な「思考順位」になってしまう事は多い。
企業とは「法人」という、いわば「人」であり、
社員教育により「社風」が形成され、一人の「人」となって、
会社全体の「人格」となる。



業種によって、業務内容が即「人命」に関わるかどうかは異なるが、
その「会社の人格」の現状が露見するのは、
悲しいかな「有事」の時になる。
逆にその「瞬時の判断」が、その時の会社全体の状態を表すのだろう。



JR西日本の今回の件は、
実は誰にでも、どの会社にでも同じような行動をとってしまう可能性がある。
「いや、オレはそんな事は…」と思う人も多いかも知れないが、
「企業理念」の前に「自分理念」で動けるかどうかは、有事の際にしか分からないのである。



だからこそ「教育」という名の「刷り込み」が、企業の「品格」を決定するし、
非常に重要なものなのだろう。



北島、世界水泳へ異例の緊急筋トレ - livedoor ニュース




アテネ五輪競泳平泳ぎ2冠北島康介(22=日本コカ・コーラ)が「緊急」の筋力アップで世界選手権に備える。7月21日にカナダのモントリオールで開幕する世界選手権の代表メンバーが2日、グアム合宿に出発した。50、100メートル出場の北島は「もう1歩記録を伸ばすには鍛え直さないと」と話し、泳ぎ込みと並行してウエートトレーニングを強化する。
 五輪後、多忙を極めて例年オフの間に行う筋力トレがほとんどできなかった。その影響で、4月の日本選手権200メートル3位で世界選手権の代表落ち。本人は汚名返上へ100メートルの世界記録更新を宣言したが、ハンセンら外国勢の強豪と戦うには不安を残す。そこで、シーズンイン後に異例の急ピッチ強化となった。平井コーチは「思い切って、この時期に週3回やってみようと決めた。体も一回り小さくなったので」と説明した。



う~ん…


世界選手権まで、約2ヶ月か…


記事の内容だけでは、トレーニングの目的やプログラムが明らかにされていないので何とも言えないが、
確かに大会直前だからと言って、筋力トレーニングが不可、とは言い切れない。
負荷や反復スピードなどを考慮し、
あくまでも「筋―神経系」の伝達スピードの改善を主目的に考えるのであれば、
それはそれで意味がある。


だが、平井コーチの「体も一回り小さくなったので」の言葉に不安がよぎる。


もちろん「チーム北島」として、当然専門のフィジカルコーチが付いているはずなので、
大丈夫とは思うが。


ま、とにかく結果を待ちましょう。