ゴルフ「さくら、良郎と決別!?」livedoor スポーツ より。



今大会、初優勝したライフカードレディースに続いて、父・良郎氏がキャディを務めた横峯さくら(19=サニーヘルス)。初日・2日目とスコアが伸びず、最終日の巻き返しが期待されたが、結局この日も5オーバー。通算9オーバーの38位タイと、らしくない結果に終わった。

 ホールアウト後、親子同時に行われた囲み取材では、良郎氏が「ベタピンでしかバーディがこん。普通1回くらいはおまけバーディがくるのに。パットが下手」といえば、さくらは「ラインの読みが(間違ってた)って考えないんですかね?」と切り返す。連戦続きの為、土曜日のラウンド終了後は練習をせず、気分転換を図ったというが、その話も「(良)昨日はカラオケいっとった」「(さ)いってないし」とすれ違う。とうとう「(キャディは)さおりとやれ」「言われなくてもやります」と決別発言に発展した。今日のさくらのストレスは相当で、ダボを叩いた15番終了後には、試合中に初めて「もういいや」と思ったという。「あまり言い過ぎるとあの首輪つけて監禁した男みたいに過保護になりすぎるから」という理由で18番では助言を控えたという良郎氏とのコンビは、最後まで噛み合うことがなかった。

 不動裕理、宮里藍と休養明けの選手が優勝しているが、さくらの休みについては「(良)疲れたフリをしてるだけ。若いんだから休みなんてあるわけない」と一蹴。記者の前では「疲れた」と言わないさくらだが、本心が気になるところである。




ま、親子の問題なので、他人がとやかくは…



しかし、気になるのは、
父・良郎氏は「キャディー」なのか「コーチ」なのか。
はたまた「メンタルトレーナー」なのか…




親子のことなので、傍から見て“どう見える”かと、実態は異なるのかも知れないが、
少なくとも、キャディーが目立つようなチームに、大成したゴルファーはいない。
「オレがいれば勝てた」「オレがいなきゃ勝てない」とまで言ってしまうと、
それが本心でないにしろ、良い影響が生まれるとは思い難い。
結局は、“娘”でもあるが、さくら選手はれっきとしたアスリートなのだ。
親子であっても、その事実は変えようが無い。
選手の成長に、「コーチ」「監督」が、
実は付いて行けてないという例は、スポーツ界で余りにも多い。
指導者側が「選手が成長していない」と、錯覚してしまうのだ。
野球など他のスポーツで「連覇」が難しいのは、実はこの点にあると私は見ている。




コーチにせよ、トレーナーにせよ、
「オレのおかげ」と考えたら、選手との関係は良いものにならない。
心の中ではそう思っていたとしても、
最後は選手が、少しでも「コーチのおかげ」「トレーナーのおかげ」と
思ってくれていたら、その関係がベストなのだ。




良郎さんは娘の性格を知り尽くしているからこそ、
多少、冷たく厳しいコメントを発するのだろうが、
長い目で見たら、影響は良くないと思う。
事実、宮里藍選手とさくら選手を比べると、
どうしても「弱さ」が目立つし、プレーに依存心が見え隠れする。
これははからずも、良郎さんの責任である。
そういう意味では、先週の試合で勝った事が、逆にマイナスに作用している気もする。




難しいとは思うが、しばらくうまく行かない期間があったとしても、
距離を置いて、口を出さずじっと我慢してはどうか?
性格を知り尽くしての意見ならば、「メンタルトレーナー」としては最高かも知れない。
だが、キャディーがプレー出来るわけでもなく、
最後は「プレーヤー自身の強さ」を作っていくしかない。
そこは「痛い目」にあえて遭わせる必要もあるのだ。
「コーチ」もまた同様。




もちろん、良郎さんに言わせれば、
「言いたい事の半分も言ってない」と思っているのだろうが、
まだ関与が多過ぎるように見える。




我慢は難しいのかも知れないが、
ここは一つ、「プロデューサー」「メンタルトレーナー」に徹し、
且つ「キャディー教育トレーナー」と心得てみては?




良郎パパに「我慢」が出来た時、
さくら選手が宮里藍選手に肩を並べられる可能性が出て来る。