事故原因の分析も進み、基本的には速度超過が主因とされつつあり、
その速度超過をリカバリーする仕組み整備を怠った会社の責任と併せて、さらなる究明が進むだろう。
過密ダイヤも要因の一つ、とも言われているが、関東などはもっと過密ダイヤのはずで、
そこに焦点を持っていくのには違和感を覚えざるを得ない。
工学院大学の曽根教授によれば、
一例として東京~神奈川を結ぶ、関東の京浜急行を引き合いに出していたが、
この路線は、さらに神業的過密ダイヤなのだそうだ。
だが、この会社の最も異なる点は、
国が定めた基準以下のカーブにまで、
自主的に「脱線防止レール」を設置していたらしい。確かによく見ると、
時折直線にもレールが設置してある場所がある。
確かにミスをしたと思われる運転士の罪は否定出来ないが、
「人間はミスをするもの」という観点に立った対策をとっていたかどうかに於いて、
会社の責任は重い。
「安全に対する意識の欠如」という問題は当然だが、
問題の根はもっと深いように思える。
また、脱線防止レールの設置基準が適切であったのか?
と考えると、
基準を作った国土交通省の責任も浮かび上がってくる。
その国土交通省が事故調査を行っているのも、
よく考えると、違和感が…
果たして、正確な調査が出来ているのだろうか?
自らの見込みの余さを露見させるような、客観的結論が出せるのか?
今日、テレビで国会にJR西日本の社長が招致され、
議員に糾弾されている映像が映っていたが、
声を荒げて「責任を感じているのか!」と責めているのを見ると、
どう見てもパフォーマンスにしか見えないのだが。
次の選挙を睨んで、
選挙区に向けてのアピールの絶好の場。
これまた、どーにも違和感が…