前回までは
、どちらかと言うと「王道型」について書いてきて、出来るだけそちらに進むよう薦めて来た。
今回からは、私もそうであった「雑草型」について書いてみたい。
ただし、これはどちらかと言えば「イバラの道」であり、
困難な道であることをご理解いただきたい。
このパターンで最もポピュラーなのは、
既に「雑草型」として活躍されているトレーナーの方に「弟子入り」して、
様々な技術を現場で身体で叩上げていく方法である。
この場合、「師匠」の選び方が重要で、
大きく分けて二つのパターンがある。
①他の追随を許さぬ、何らかの凄い技術を持っている。
(指圧、マッサージ、整体などの、“治す”技術など)
②何らかの競技団体などと太いパイプを持っている。
(いずれかの競技のオリンピック強化スタッフなど)
前回までに書いたように、
「雑草型」の方々は、
何らかの施術技術を持って生業としている方が多く、
その技術を学べる事は、トレーナーの道が頓挫したとしても、
それで「食える」事にもなり、長い目で考えた場合、プラスになる事が多い。
また、既に書いているように、
まだ日本では「治す」事をトレーナーに期待する風潮が根強く、
施術技術があれば、どこかで目に留まり引っ掛かる可能性が高まる。
人間、結局は「食って」行かなければならない。
例え鍼灸などの国家資格を持っていても、
それだけで食えるわけでもなく、
固有の技術が無ければ生きていけないのがこの世界なのだ。
②の「何らかの太いパイプ」とは、
今の時点からでは何かの「アスレティックトレーナー資格」を持っていないと、
「オリンピック強化スタッフ」に名を連ねることは難しいが、
昔からの流れや繋がりで、そのような立場に就いている方も未だにいる現状がある。
そういう師匠に付ければ、様々な人脈が広がり、活躍の場が広がる可能性がある。
(人に紹介を受けて、たまたま診たオリンピック選手が、施術の経過が良く、それが評価されて、そのまま強化スタッフに就任して今日に至る、という例もある)