ナミヘーの仕事がかなり追い詰められているようです。ストレスがたまりまくった挙句に発散のため破壊的な映画ばかり見たがります。

アンジェリーナ・ジョリーがまるで主演のように報道されている「ウォンテッド」をみましたが、ナルニア国物語1作目で「タムナスさん」を演じていた彼が、あまりにもさえなさ過ぎる役をやっていました。ストーリーは☆2つですが、VFXがちょっと新鮮。ロシア人監督だったのでロシアのCGチームだったようで、エンドロールには「○○ポフ」とか「××ノフ」みたいな名前ばかりでした。
次はリハビリ施設から無事に出てきたロバート・ダウニーjrの「アイアンマン」の予定。予告編でみるかぎりこれもまた景気よく破壊・爆破・爆破・破壊のようです。

「おくりびとがみたいんですけど・・・」といいだせないきんぎょです。


さて。小学生の時に通っていた病院の待合室には、「スクリーン」や「ロードショー」なんかのバックナンバーがおいてありました。その中で、私はマイプリンスチャーミングを見つけました。いや、ちょっと違う。王子じゃないなぁ。王でもないし。帝王?ちょっといいすぎ?

ポール・ニューマンです。当時すでに50歳代だと思うのですが、目がハートになりましたよ。私の中の男前リストナンバーワンの座に君臨しました。同級生が押すジャニーズなどのアイドル系になんかぺっぺっ。アバラの浮いたお子ちゃまになんか興味ナッスィングですよ。
脂ののったおっちゃんのほうがカッコええやんけと小学生に思われたくないですね。ええ。いやなガキです。

若いハリウッドスターが次々登場しますが「この人、ポール・ニューマンくらいにかっこいい年寄りになるかしら?」と思うと、いまだに彼を超える人は見つけていません。

その後、こんなマッチョもステキ(はあと)と思ったり

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アジア男の色気にぐらっときたりもしました。

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が、しかし。お年ですからね。しょうがないです。
この週末はDVDでスティングと明日に向かって撃てを見てました。
天気のよい昼下がり、電車に乗りました。
座席はロングシート、明るいので眼鏡なしで本が読めます。

主人公の夫の名は、道三。
半分ほど読みましたが、駅に着いたので続きは帰りに。

帰りは夜。二階席。本の続きを読もう。これは眼鏡要るわね。

あれ?

主人公の夫の名前が、逍三に変わっている!
掃除をしていた時のこと。
キャビネットのなかのプーとピグレットと目が合いました。
最近、よそで彼らの記事を読んだからでしょうか。
齧られ耳のピグレット(いえ、私が欠いでしまったのですが)とプーがフェンスによじ登っているところです。

「あれ?お前、ミドリやん」
フェンス
ピグレットの服がミドリです。
ピグレット・ピンクのはずなのに。



家にいるピグレットをいくつかチェックしてみましょう。
私のペンケース…
pencase
「ミドリだ」

洗濯バサミ入れ
backet
「あれ?ピンク」

じゃあ、アドレス帳
addressbook
「やっぱりミドリよ」

じゃあ、じゃあ、
小物入れにしている箱
box
「これはピンク」

ペン缶は?
pencase2
「ミドリ、ミドリ!」

クリップ入れてる小さい缶は?
缶
「ピンク…」




そっか…
ディ○ニーのキャラクターになるときにお洋服変えられちゃったのね。
夏休みの宿題の定番といえば読書感想文 ということで、夏の終わりに感想文ですよ。きんぎょです。


「イザベラ・バードの日本紀行」(上)(下)

1872年(明治11年 大久保利通が暗殺された年)に横浜に上陸して、日本縦断旅行にでたイギリス人女性の日本旅行記です。
もともと身体が弱くて転地療養をきっかけに旅行家になったという人なのですが、「文明国人のアテクシが未開の地で原住民を見るザマス」という目線ではなく、学術的に興味をもって日本を旅しています。

日本人でもあまり通らないコースで日光から新潟に向かい、秋田を通って最終的には蝦夷に向かいます。アイヌの村にも泊まっているんですよ。

明治という時代になって一般的な日本人がどうしていたのかということが窺われます。
「ここは外国人が聞いたことがある江戸という街ではなく東京という街になっている」という感想に、彼女が日本に来るほんの少し前の時代を描いた松井今朝子さんの小説「銀座開化おもかげ草子」の描写とも重なり興味深かったです。☆よっつ。


「スープ・オペラ」
社会のレポートにも国語の宿題にも使えそうな本を読んだ後は、気楽に読めるこの一冊。

TVでもおなじみ阿川佐和子さんの小説です。エッセイや壇ふみさんとの掛け合い漫才のような作品は読んだことがありましたが、小説ははじめて。ちょっとシニカルなところもありますが、TVでみかけたときに感じるものと同質の暖かさとかわいらしさがある作品です。☆よっつ。


「わたしを離さないで」
カズオ・イシグロの最新文庫本。前作の「充たされざる者」の暴力的な厚さではなく500ページ弱ですから、持ち歩くこともノー・プロブレム。でも中身の濃さと重さは「充たされざる者」以上かも。

狭い学校という世界だけがこの世のすべてだった頃の、友達との行き違い、和解、一人だけの秘密などが描かれている中に、潜んでいるモノが時々ちらりちらりと覗くのです。
読み進むにつれて潜んでいたものがどんどん表に出てくるのですが、その薄ら寒いこと。チームマイナス6%どころじゃないですよ。
今年も楽しい本やうっとりする本をいろいろ見つけましたが、衝撃はこの本が今のところナンバー1です。
☆いつつ。
お盆休みが終わったとたん、急に涼しくなってきました。連日微熱状態37度の猛暑日。夜でも28度を下らない熱帯夜。これがやっと終わってくれたのかと思うとうれしくってうれしくって。
このままぶり返さないで~とお祈り中のきんぎょです。


8月某日
「うどん食いてぇ」ということだったので讃岐までドライブ。ついでにコンピラさんにも行ってこよう。
ガイドブックに乗っていた製麺所系のうどん屋さんを2軒。イリコ出汁の素朴な味です。体調悪いときでもつるつる食べられそうな感じですよ。1杯200円也。

コンピラさんといえば長い階段が有名です。駕篭が途中の山門まであるのですが、担いでくれるのが推定年齢65歳の2人組ですよ。ワカモノが駕篭なんかに頼っちゃいけません。頑張りますよ!

上り始めて5分・・・・すっかりなめてかかっていましたよ。夏の太陽を!あづいーしんどいー、まだ山門すら見えないー よろよろです。

ここの書院には応挙の襖絵があったはず・・・若冲の襖絵もあったはず・・・とりあえず、それだけでも・・・と思って山門から本殿までの半分のところにある書院の前に到着。
看板が立ってました。「ただいま襖絵はフランスのギメ美術館に貸し出し中」神も仏もあったもんじゃありません。

と、そこに地獄にさいた一輪の椿。なぜか資生堂パーラーが茶屋を営んでいるじゃぁありませんか!
日陰とクーラーと冷たい飲み物を前に極楽浄土を見た気分です。

なんとか本殿までお参りしてきましたが、登ったからには降りなければいけません。よろよろです。
ああ、帰ったらふくらはぎにシップを張ろう。


8月某某日
「水の近くって涼しそうな気がする」本当か?本当にそうなのか?琵琶湖畔にある佐川美術館までドライブです。楽焼の当代さんの作品を展示する建物が出来たのでそれを見に行くことに。
・・・水のそばでも暑いがな!!車についてる外気温も34度から下がらんがな!

本館では北斎の浮世絵と佐藤忠良のブロンズ作品が展示されてます。TVCMでも出てくる茶室は予約しないと見ることが出来なかったのですが、うーん。北斎の浮世絵のほうが楽しかったかな。

山なら涼しいかもと、お口直しをかねて山の中にあるMIHOMUSIUMへ。ここは前にも行ったことがあるのですが、一度でいいから春の桃の花が咲いている時期に行きたいものです。なぜかその時期にはこの美術館のことをすっかり忘れているんですけどね。ええ、山の中でも気温は34度から下がらないんですけど!


8月某某某日
会社の先輩から回ってきたハリー・ポッター最終巻をようやく読み終わる。ああ!久々に登場した彼がそんな目にあってしまうなんて!結構ショック!
「そういえば、お盆は何日から田舎に帰る?」「わしをフクスイと読んでくれ・・・」「何それ?」
「フクスイ盆に帰らず」ゴルラァ!!オメー一応長男だろーが!!
お盆に田舎に帰って何をするというわけでもないのですが、一応顔を出すというのは大事ですよね。
1日だけちょろっと顔を出してきました。

8月某某某某日
本屋にて。野球部の部活の帰りらしい高校生の会話。「これ5ミリくらい?」「こっちはそれより薄い?」
宿題の読書感想文用の本を探しているようなのですが、厚さで決めるな厚さで。

「俺も羅生門買ったのよ。鼻も入っているやつ。目次見たら1話7ページくらいだから楽勝だと思ったんだけど、甘かったなぁ。羅生門って、アホには感想文の書きようがないのよ」・・・そんな人だと思ってましたよ。ええ。
7月も終わりの週のど真ん中、ジェイソン・ムラーズ(Jason・Mraz)のライヴを聴きに行ってきました。
イナモトのcdラックをひっくり返したのと、とあるブログがきっかけで聴くようになった人です。
とても気持ちのいい曲が多いので、行ってみようなかな。

今日はスタンディングだから、わきに挟めるくらい小さいバッグにしましょう。コインロッカー空いてなかったら困るから。小銭入れと携帯と口紅とハンカチ、ティッシュ…もう入らない。
時と場所で使い分けるから、バッグはいろいろ欲しくなるのです。決して無駄遣いしているのではないのです。

6時開場だけど、ちょっと無理かな。まあ、あの会場だったら、後ろでもそれほど遠くないし、いいか。
結局、到着したのは6時半。飲み物は後でいいや。

半分より少し後ろ。まあまあの位置です。前にいる人も背高くないし。
ぐるっと見渡して、若い子は高校生くらいから、若くない人は、私までかな。
私の左後ろに来た若い女性…少しくっつきすぎで、ちょっと気になる。

始まりました!
と、さっきの女性、私の前に滑り込み、場所を確保しました。
やられた…私の負けです。しょうがない。

1曲目は、「make it mine」
当然かな。だって、♪みんな目を覚ませ♪から始まるんですもの。
ジェイソン君、cdジャケの絵のような帽子被ってました。そういえば、この絵のTシャツ売ってましたが、私が着いたときには水色も黄色も、「本日分売り切れ」でした。

次は、「the remedy」
アルバムのとちょっと違うような気がします。なんか他の曲が混じっているような。
私にはわかりかねます。

「love for a child」
これ、胸に浸みます。離婚を子供の立場から歌っているんです。
ううっ…健気だ…

ここまでは覚えているんですが。次が順番ごちゃまぜです。
「only human」, 「geek in the pink」(ほんとにあんな早口で歌えるんだ、と感心), 「live high(たぶん…)」、「beautiful mess」
途中、サックスの人たちが、2階席に登場して、ビックリ!盛り上がりました。

次はデュエットで歌うみたいですが…「lucky 」
日本人の若い女性(ミコとかニコとか呼んでたけど)が登場です。
ちょっと恥ずかしがりで、ジェイソン君のマイクに近づけないんですが、「もっと近づいてとか、晩御飯にホットスパイシーフード食べたからかな、ハーーッ」とかやって、緊張ほぐしていました。
歌が始まりました。いい感じです。ラブラブの曲なんですよ。うーーんいいわー、
が、私の前のさっきの女性、デジカメ(携帯電話のじゃありません)で写真撮り始めました。えー、手荷物検査あったでしょう?
ファンなのね…1,2枚くらいならね…
おいおい、何枚撮るのよ(この時点で5,6枚は撮ってました)
あなたのカメラ、後ろの人の邪魔になっているし、フラッシュとシャッター音、気になるよ。野外じゃないよー

次は「the dynamo of volition」
ジェイソン君が言います、「ギミギミのところで、こう手を上げてね、こうだよ」
これも早口の歌。
♪グッジョブ♪ ♪ギミギミ♪
…彼女、また、バシャバシャ写真撮ってる。まわりも少しいらついてきました。他にも撮っている人けど、もう少し遠慮気味でした、悪いことしてるんだから。でも、彼女は傍若無人。

「butterfly」
ちょっと色っぽい曲です。キャーー
『カシャッ』んもうっ!
まわりのみんな彼女睨んでるんだけど…本人気づいてないみたい
ついに 係の人に見つかって注意されました。2,3回声掛けられても気づかず、肩に手を置かれてやっと我に返っていました、彼女。ほっ。やっとカメラしまったよ。もう邪魔しないでね。

最後は、「 I'm yours」

アンコールは、「bella luna」(えへっドキドキ) あと2曲がよくわからない。
ステージでメンバー紹介しながら、ポラロイドで撮った写真をフリスビーみたいに客席に放り投げてくれたの。
2階席まで届いたのもありました。あ、さっき、隣りにサックスくんたちが登場した席の人たちじゃない。いいないいな。

明るくて楽しいコンサートでした。ハンサムだったし。

さて、飲み物券を引き換えないと。小さなバッグしか持っていないから、手で持って帰らないと…缶ビールはやめとこ。お茶くださ~い。
…the 2008 wimbledon tennis championships
これは、ウィンブルドンで会場に入る列〈queue)に並んでいると、配ってくれるスティッカーに書いてある言葉です。

もう旬を過ぎた話題ですが、書きますね。
旅行がウィンブルドンの日程と重なったので、別の友人が連れて行ってくれました。

お天気にも恵まれ、10時には会場に着きました。
queue

これは会場の隣の駐車場で列を作っているところです。

12時少し前に中に入れました。ground tickets(no.3以降コートしか入れません)20ポンドです。
杉山愛さんの試合は3つ目だから、まだ大丈夫。
先に昼御飯を食べておきましょう。fish&chips
男子シングルスの試合などをぶらぶら見て回りました。
近くで見るなら男子です。迫力があります。打球の音が違います。未来のチャンピオン(まだ上位シードになっていない選手)に出会えるかも…

愛ちゃんの試合はno.7コートです。
その前に中村あいこさんもダブルスに出場していました。
彼女たちが勝利を決めると、隣で見ていた若い日本人女性が、プログラムとサインペンを持ってサインをもらいに行きました。私と友人、「あんなふうにすればいいんだ!」
彼女はウィンブルドンを観るためだけに、ひとりで日本からやってきたそうです。

いよいよ愛ちゃんの番です。

court no7

相手はアルゼンチンのペアです。1人は180cmはありそうでした。
aicyan

愛ちゃんのパートナーが、愛ちゃんに拾ってほしい時「you!」って叫ぶんですが、どうしても「iやろ」って突っ込みたくなりました。
…すみません、試合の内容、ほとんど忘れました。

愛ちゃんたちのマッチポイントです。サインをもらう準備です。
先ほどの彼女にペンを貸してもらうことにしたので、友人は彼女のあとに並びます。
もらいました(彼女と、友人は)
queue card

若い彼女は、ちゃんとプログラムに、パートナーのサインも合わせてもらっていました。
programme
私たちって…

じゃあ、残りの日程も気をつけてね、楽しんでね、とその女性とは別れました。
少しぶらぶら歩きます。
court 3
後ろに見えるのがセンターコートの建物で、観覧席はチケットホルダーは入れますが、外に面したレストランとかはクラブの会員しか入れないはずです。服装からして違います。天上人と下々のもの、ですよ。英国は階級社会だと思い知らされますね。

henman hill
no.1コートについた大型スクリーンがよく見える、Aorangi Terraceです。誰もそんな名では呼びません。イギリス人の選手の名にちなんで、通称ヘンマン・ヒルです。呼び名変わるでしょうかね?

どうでしょう?雰囲気だけでも味わっていただけましたか
ナミヘー・ソウルフードのひとつにソースカツ丼があります。
ナミヘーが大学生時代をすごした福井県の名物ですが、最近では県外でも食べられるお店があるようです。
日ごろ「あれは邪道。福井のヨーロッパ軒で食べる正調ソースカツ丼以外ワシは食わんのじゃ」と言い放っているナミヘー。今回はそのソースカツ丼のために福井に行くことになりました。

居眠り防止のために90年代JポップCDにあわせて熱唱しながらの5時間のドライブの後、福井到着。さっそくソースカツ丼発祥の地ヨーロッパ軒本店へ。ナミヘーが通った20年前からお店の雰囲気は変わっていないでしょうね。多分30年前にさかのぼっても変わっていないと思われますが。

いろいろ洋食メニューがありますが、なんたって、このために来たのだからソースカツ丼をいただきます。
ご飯の上にさっとソースをくぐってきた6センチ四方くらいのとんかつが3枚乗っています。しつこいくらいの濃い味を想像していたのですが、案外あっさりとしていてなかなかの味。ほー、これがソースカツ丼か。

あっという間に目的を果たしてしまったので、ついでに近隣の名所ということで永平寺に行ってみます。

内部の説明をしてくれるのも、ご祈祷の受付も、作務衣姿にタオルを頭に巻いて庭掃除をしているのも若い修行僧。見学において最大の注意事項は「修行僧にカメラを向けないでください」ということでしたが、なんか無性に写真にとりたくなるフォトジェニックな人たちなんですけど。掃除も修行の一環ということもあって、建物の中をはだしで歩いてもざらつくことがありません。トイレもぴかぴかです。ありがたいことです。ナムナム

永平寺から宿泊場所に帰る前にナミヘーソウルフードのひとつ、大学の近くにあった焼鳥屋さんを探します。ヒネドリ1串20円、10本からの注文ということだったのですが、この200円が出せずに海でとってきたサザエ(それは密漁というのでは・・・)と物々交換した話などを車の中で聞かされたのですが、残念ながらお店は駐車場になっていました。

今頃はふすまをスパーンスパーンスパーンと開けていかないと居間にたどり着けないような焼鳥御殿を建てて楽隠居しているのでしょう。きっと、たぶん。

「焼鳥屋なかった・・・」とナミヘーちょっぴりへこんで車を宿泊場所に走らせましたが、小さな中華料理屋さんを見つけて「この店まだあったんやー!!」とあっちゅーまに復活。

ここはナミヘーソウルフードの「もやしラーメン」がおいしかったお店だそうです。じゃぁ、ここで晩御飯にしましょうね。

夜中1時にバイトがあがって雪道を歩いて帰る前にこの中華料理屋さんでとろみをつけたスープのもやしラーメンを食べて体を温めていたのだそうです。ああ、いい話ですね。今、真夏で19:30にして外気温が32度あるんですけど。とろみで舌をやけどしそうになりながら汗ダクダクで食べました。

翌日、予定通りのソウルフードに、思いがけないソウルフードも食べることが出来てご機嫌なナミヘー、神戸に帰る前に一応福井の観光をということで、東尋坊に向かいます。

自殺の名所だったり、二時間ドラマで船越栄一郎さんに罪を告白するあの東尋坊ですが、思いっきり「この世的」なおみやげ物屋さんストリートを通ると、どんな断崖絶壁でも「ま、死ぬほど(殺すほど)のことはないよな」と思いとどまることが出来そうです。
甘エビキティや禁猟時期なのに「冷凍ではありません!」と高らかに宣言されたカニの宅配サービス(ドコで採ってきたのさ!)なお土産屋さんで微妙な気分になってしまったのでお口直しにと金沢に向かうことにしました。

私もナミヘーも「現代アート」というヤツはどうも苦手なのですが、最近の金沢での見所として有名なのは「金沢21世紀美術館」です。まぁ、名所ですからね。とりあえずの目標地点としてカーナビ様にお伺いを立てます。

福井から2時間ほどで、目的地到着。ミドリの芝生の中にガラスの建物が。
すぐ近くに兼六園があるしお城の石垣もみえているところに、このまさに「21世紀」的な建物があるのですがこれが不思議におかしくないのです。へー、おもしろーい。

ナミヘーはこの美術館を名前しか知りませんでしたが、私は会社にある建築雑誌で見ていたので「プールの展示が面白いらしい」ということだけ知っていました。このプールの展示、上から見るのは無料部分なのですが、下から見るには有料部分なのでチケットが必要です。特別展として「ロン・ミュエック展」というのをやっているようですが、現代アートは苦手だしなぁと躊躇。常設展のみのチケットを購入。

いそいそとプールの展示に。レアンドロ・エルリッヒ氏の作品「スイミング・プール」です。
あ、ナミヘーが

簡単に言うと、「プールの底の色」に塗った水色の地下室の天井がガラスで、ガラスの上に10センチほど水をためてあるだけなんです。地上から見るとゆらゆらした水の中に人が何人も立っているのが見えます。
急いで地下の部分に向かいます。ええ、ほかの展示ほとんど無視してしまいました。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

途中で特別展の展示会場をかすめているですが、この特別展、超スーパーリアルで巨大な生まれたての赤ちゃんとか、すね毛までもがリアルな巨大な男性がいすに座っている姿だったりして、作品の意味とか何かはさっぱりわかりませんが「すげぇ!」と思わせるものでした。この作者の人、デビッド・ボウイが出ていた映画「ラビリンス魔王の迷宮」のクリーチャー製作に噛んでいた人だったのですね。

さて、地下に降りて通路を進み水色の部屋に向かいます。
ほの暗い水の底から

これはすごい!!本当に水の中にいるみたいです。雲が日を隠すとまるで水をぬいたプールのようなのですが、日差しが差し込んだとたんにゆらゆらときらきらと天井の水が床にうつります。この感動のためだけに「行ってみて!」といえる展示です。

ツアーできたようなアートに縁のなさそうなおじさん、おばさんたちも日が翳っているときにの部屋に入った人たちは「ふーん」とだけいってすぐ出て行きますが、日が差しているときにきた人たちは「うわぁ!」と声を上げて喜びます。天気によって感想が違ってくるかもしれません。
潜水中

大満足して地上に戻ります。見たかったプールをみて落ち着いたので、この建物のほかの部分もチェック。壁や天井やエレベーターもなかなかに面白い建物です。

おおう、ここにタレルの部屋が。タレルったって、どんな作品があるのかまったく知らないのですが、名前だけはひそそかさんがどこかで何か言っていたなという記憶があります。これはひとつ見ておこう。
自動ドアを通ると、壁に作りつけられているベンチにぱらりぱらりと人が座っています。白い壁の部屋にグレーの床。床に明るく四角い光が。光のモトをたどろうと上を見ると。
この部屋は無料ゾーンです

天井が四角く開いています。そこには絶妙に白い雲が浮かぶ青い空が。
とても天気がよかったのです

ああ、空が絵のようです。写真には残せませんが、それはそれは素敵な風景です。雨の降る日は雨が降るし、雪の降る日は雪が降る。そんな部屋です。

金沢21世紀美術館、お勧めスポットです。金沢旅行の際にはぜひ。

走行距離800キロ、レンタカー代15000円、高速代16000円、ガソリン代6000円。宿泊代11000円。
それだけかけてソースカツ丼850円、もやしラーメン750円・・・・・思い出の味、プライスレスということで。





ロンドンの中心部から8時の方向へ進み、M3(高速道路)の1番の入口がある交差点を左折すると、Kempton parkという競馬場に着きます。そこへ行った時のお話です。
 競馬場と言っても、レースを観に行ったわけではありません。ここには月に2回骨董市が立つのです。第2,4火曜です。運良く、その日にぶつかったので、骨董好きの友人が連れて行ってくれました。ここがいいのは、何と言っても入場料も駐車場もタダだということです。

天気がいいので、屋外にいっぱい店が出ています。
こんな感じです。
kemtonpark1

もひとつ。
kemtonpark2

骨董と言ってもピンからキリまであります。
屋外の店は、家具やガーデン用品などの大物や、趣味色の強い、それほど高価ではないものが多いです。
ほぼ現金決済です。
屋外で、私が今までに買ったものは、ジョーロ、裁縫箱、貯金箱、などです。
私の友人には、机を買い、車を乗り付けて積んで帰った人がいます。帰りの高速道路の運転、車体が重くてさぞ怖かったでしょう。

今回は大物は買えません。ピピッと来るものに出会うまでは、ひたすら我慢です。
一緒に行った友人も、鏡と陶製の花に狙いを絞っています。
見て回るだけども、かなり面白いです。
古いカメラばかり売っている人。古いレンガ、タイル、植木鉢、シャベル、スコップ、靴の泥落とし、バケツ、鋤、鍬…
ネジ、釘、ドアのノブ、取っ手、ボタン…
ガラスの調味料入れ、食器、銀器、鍋、フライパン…
本、レコード、剥製、毛皮、古い人形(怖いです)、おもちゃの車(時々トミカが混ざっています)、アクセサリー、

エッグカップ発見!11ポンド!高い!
「8ポンドにしてくれません?」「ああ、いいよ」「(もう少し、下から攻めるべきだったかしら…)」
これ。
eggcup

友人も、いくつか交渉していますが、思うような値段にならないので買わないようです。
まだ何回も来れるものね。

え、もうすぐ12時!
屋内の店(カードが使えるところもあります)が店じまいしてしまいます〈午後は別の場所に行くのでしょう)
急げ!じゃあ、15分後にここで、と約束して各自ダッシュ!

シンブル(指抜き)発見。
春夏秋冬、4個セット。8ポンド!高い!
「5ポンド!」「7」「6!」「ok」
これです。
thimble

もう、ないかな・・・

「これは…」
テープメジャーです。真鍮の容器から引き出せ、レバーをくるくる回すと、元に戻せます。
5ポンド。安い!でも…
「4ポンドになる?」「それはちょっと」
いいわ、5ポンドで。ゲット。
これです。

なかなかの収穫でした。
地下鉄の駅から歩いてイナモトの家に向かいます。

途中で、道路の反対側を知っている子が歩いていたようです。腕を振って話しかけていました。
「クレア!○×△※☆~」
…こういうときは年齢相応に見えるんですけどね、日本語喋ると5才くらい幼くなるんですよ、困ったことに。

家に着きました。
「何、このゴミ!ネコが漁っているの?ちゃんとゴミの日に出さないと――」
「違うよ、キツネだよ」
「そういう問題じゃなくて――」
「入って」

イナモトの家は階段を上った1階部分が玄関です。中にはいると郵便物の山!山です。高さ30cmはありました。
「私が送った郵便物はちゃんと受け取っているの?」
「電話で教えてくれたときは、特に気をつけているから大丈夫。そうでないときも気をつけているから」
ほとんどがジャンクメールみたいです。イナモトのハウスメイトと、下の階に住んでいる別の住人の郵便物も配達されるから、すぐこういう状態になるとか。

中でもう一度階段を上るとまたドアがあり、ここがイナモトとハウスメイトの家です。2,3,4階部分に5人で住んでいます。2階が共有スペース。(ネズミが出る)キッチン、バスルーム、リビング。
3階から上が個室です。
あれ?ドアにHaruki MurakamiのKafka on the shoreのポスターが!
「これがあなたの部屋?」
「違うよ、ドイツの国旗も飾ってあるでしょ?ドイツ人の女のこ。あ、そうだ、家に夏目漱石の英語版あったっけ? 彼女がちょっと興味持っててさあ――」
「あ、そう」

イナモトの部屋はですね…
意外と片付いていました。
壁には様々なポスター(お姉ちゃんのはありませんでした)、好きなフットボールチームのユニフォーム、
それから、「声に出して読みたい日本語」の日めくり――ちゃんと今日の日付でした。
ちょっと、安心。

4階に上がると。さらに2部屋あり、一つはドアが開け放しでした(住人はいなかったけど)。
床が見えないほど衣類が散らかっていました。見る気はないけど見えちゃいました。
廊下の洗濯物干しには、カラフルなパンツが男女混合で干してありました。

住んでいるところ見て、安心したところで、学校の近くへ移動。
昼はピザ。
「9月からもあそこに住むの?」
「いや、もっと近いところに変わるつもり、それに、女の子ってわがままなんだよね。
僕が食器をすぐ洗わないって文句言うけど、自分たちは冷蔵庫の中にリキッドになったレタスを平気で入れておくんだよ。食べ物しょっちゅう腐らせて、無駄なことやっているくせに、電気代にうるさいし。きつく言うから言い返すと泣くし、そうするとこっちの気分もサワーになるし――」

「ふーん(いい勉強してるじゃないか)」

学校の展覧会を見に行きました。これがメインの目的。
日本のとはだいぶ違うのね。
石膏みたいなので作った3次元の模型があったので、何で出来ているのか訊いたら
「えーとね、『ホコリ』と水をねってね」
「ほこり?…英語で言って」
「dustって僕らは言うけど」
「…粉でいいんじゃない」

晩御飯は日本食。鉄板焼き。
イナモトはシーフード、私はお肉、半分あげると言ったら、ちゃっかり、シェフに自分の分はレアで頼んでます。
「普段はお肉なんて食べないの?チキンが多い?」
「一か月くらいまえかな、えーっと、『今日中に食べないと腐る肉』が安売りしてたから、その時に食べたよ」
「…賞味期限が今日までって意味ね」
「しょーみ期限?」

イナモトに何を読ませたら、いいでしょうね? 日常的な語彙が不足しています。